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■夏の日の想い出・アルバムの続き(8)

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ウサギは途中で眠ってしまった!のですが、ワニに起こされ続きを跳びながら数え続けます。
 
(「ウサギとカメ」にしてもウサギって途中で寝るものなんだなと視聴者のツッコミ)
 
そしてウサギは最後のワニの上に
「1198」
と言って跳び乗りました。
 
ワニが訊きます。
「どうだい?君達の数とどちらが多かった?」
(声:大橋亮平)
 
するとウサギは言いました。
 
「数を数えるなんて嘘だよ〜ん。ほんとは島から浜に戻りたかっただけさ」
 
「何だとぉ!?」
「ふざけやがって」
「きさま、皮を剥いでやる」
「きゃーやめてー」
 
(適当に「君たちのほうが10匹多かった」とでも言っておけばいいものを、と視聴者のツッコミ)
 
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語り手の麻生ルミナが『しばらくお待ちください』というフリップを持っている。
 
やがて場面は変わり、砂浜でピンクのウサギの着ぐるみを着た常滑舞音が泣いている(*27).
 

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麻生ルミナの解説「そういう訳で嘘をついてたことがバレたウサギは怒ったワニたちに皮を剥がされてしまったのです。よいこのみんなは嘘をついてはいけませんよ」
 

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(*26) この“ワニ”(原文:和邇)の解釈について古くから爬虫類のワニ説と魚類のサメ説がある。
 
サメ説:日本にワニが居る訳がない。きっと獰猛なサメのこと。
ワニ説:ワニと書いてあるんだし、元々おとぎ話なんだからワニでいいじゃん。
 
日本神話ではほかにも“ワニ”が出てくる所がある。事代主神(ことしろぬしのかみ:えびす様−だいこく様の息子)が岡田(京都府南部の木津川市。現・岡田鴨神社)に住んでいた頃、恋人の溝咋姫(みぞくいひめ)の所(大阪府茨木市。現:溝咋神社)に通うのにワニに変身して木津川・淀川をとおってかよっていたというものである(遠距離恋愛?)。このことから“ワニ”というのは舟のことではないかという人もあるが、舟では白兎のエピソードは説明できない。
 
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なお、現代でも広島とかではサメのことをワニと言い、スーパーに堂々と“ワニ”と書いた魚肉が食品パックに入って売られている。ただ古事記は中央でまとめられた本なのでそこに方言を使うかは疑問。
 
なお日本では隠岐で2000万年前のワニの化石が発見されており、古い時代には日本にもワニが居たことは確かである。
 
またワニなら半分身体を水面より上に出しているし上が平面だから飛び跳ねやすいが、サメだと水没しているし、背中もまっすぐではないという意見もある。(ワニは爬虫類で肺呼吸・サメは魚でえら呼吸)
 
ところで大国主の時代というのはいつだろうか。この因幡の白兎はまだ大国主が若い頃のエピソード。やがて国を統一し、日本の支配者となるが、高天原から国を譲るよう強要されて結局は屈服し、高天原から迩迩芸命がやってくる。この迩迩芸命の降臨から「179万2470余年」経ってから神武天皇は東征し拠点を奈良に移す。
 
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ということは因幡の白兎のエピソードは多分200万年以上前の時代の話である。そしたらワニが居てもそんなに問題無いかも!?
 
このドラマではワニ説・サメ説のどちらにも決め手が無いので原文通りワニということにして制作した。
 

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(*27) 皮をはがされたら普通死ぬと思うのだが、この点についてはあまり突っ込む人が居ない。まあ、おとぎ話ということで。
 
だいたいうさきがしゃべっているし!
 

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ウサギが泣いていたらそこに、だいこく様のお兄さんたちがやってきます。荷物を全部だいこく様に持たせてしまったので身軽です。
 
「おい、ウサギどうしたんだ?」
と兄の1人(樟南)。
 
「ワニたちに捕まって皮をはがされてしまったんです。凄く痛いです」
「なんだ。だったら、海の水に浸かってだな、それから風に当たっていなさい。そしたら早く良くなるよ」(*28)
「ありがとうございます!」
 
それで兄たちは笑いながら行ってしまいました。一番最後に付いてる高蔵男だけがちょっと心配そうに振り返りました。
 
それでウサギが海の水に浸かり、それから風に当たっていますと塩水に浸かったのが乾くにつれヒリヒリと痛んできます(まさに傷口に塩)。白兎は
「痛いよー」
と言って倒れてしまいました。
 
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(*28) 原文では山の上に登って風に当たっているように指示している。しかし山の上に居たらだいこく様と出会えないので山に登れという指示は省略した。
 

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そこにたくさんの荷物を載せた荷車を馬に曳かせただいこく様(七浜宇菜)が通り掛かります。ウサギ(常滑舞音)が倒れて苦しんでいるようなので尋ねます。
 
「ウサギよ、どうした?」
「ワニに皮を剥がされて痛くて苦しんでいたら、大勢の男の人が通り掛かり、海の水で身体を洗い、風に当たっていろと言われたのです。でも物凄く痛くて」
 
常滑舞音が歌う『大こく様』(*29) 1番
 
大きな袋を肩に掛け、だいこく様が来かかると、ここに因幡の白兎、皮をむかれて、赤はだか。
 
だいこく様は言いました。
「それではよけい痛くなるだろう。まず川に行って、きれいな水で身体を洗ってきなさい」
 
「はい」
と応えて、ウサギは川に行き(*30)、川の水でもう一度身体を洗いました。
 
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ウサギが川に行っている間に、だいこく様は蛤貝姫・蚶貝姫(うむぎひめ・ききがいひめ)を呼ぶとともに、“蒲の穂綿(がまのほわた)”を地面にたくさん撒きました。そしてウサギが戻って来ると蛤貝姫・蚶貝姫に頼んで全身にお薬を塗ってもらいます。これでウサギはだいぶ楽になったようでした。その上でウサギに、蒲の穂綿を撒いた所の上で転がるように言いました。それでウサギが転がると、蒲の穂綿がウサギの身体に付着し、傷を保護してくれます。そして蒲の穂綿のお陰でウサギはすっかり真っ白になりました(*31).
 
常滑舞音が歌う『大こく様』(*29) 2-3番
 
だいこく様は、あわれがり、「きれいな水に身を洗い、蒲の穂綿にくるまれ」と、よくよく教えてやりました。
 
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だいこく様の言う通り、きれいな水に身を洗い、蒲の穂綿にくるまれば、うさぎは元の白うさぎ。
 

(*29)『大こく様』は石原和三郎作詞・田村虎蔵作曲。石原和三郎(1865-1922)は学校の先生で、他にも「兎と亀」「花咲爺」「金太郎」などの歌詞を書いている。
 
(*30) Google Mapで見ると、白兎海岸の道の駅から東へ500mほどのところに小さい川が見える。どのような川だったかは筆者も記憶が無い。
 
実際には海に入るシーン・川に入るシーンおよびその後の蒲の穂綿を敷いた上て転がるシーンは、越谷の小鳩シティの池と川で撮影された。ここは地下の温水プールの排水(を浄化したもの)が流れているのでわりと暖かいし衛生的にもほとんど問題無い。更に舞音の着ぐるみは内部がドライスーツになっており舞音自身は水にさらされなくて済む。
 
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(キャロル前田だったら普通の着ぐるみのままドブ川に放り込まれている)
 
(*31) 蒲の穂綿が出てくることからこの物語の舞台は秋であることが想像される。
 
舞音が着ている着ぐるみに、入瀬姉妹は“薬ツボ”から取りだした液体状の薬を刷毛(はけ)で塗ってる。実はこれが糊(のり)である!そして宇菜が地面に撒いたのは細かく裁断した麻布である。本物の蒲の穂綿だとアレルギーを起こす人がいるので麻の繊維を使用した。それでも舞音はこの繊維を吸い込まないように鼻栓・耳栓をして演技している。そして糊を塗った着ぐるみでこの上を転がると白い繊維が多数付着してほんとにピンクのウサギが白くなってしまう。
 
舞音も宇菜も入瀬姉妹もこのシーンの撮影が終わるとすぐ、うがいをし、シャワーを浴びている。また完全防備の清掃業者に掃除機で吸ってもらい片付けた。
 
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またこの場面は白兎海岸のロケ映像とうまく組み合わせている。ウサギの着ぐるみを付けた舞音が海や川のそばまで行くところ、戻ってくる所も現地で撮影している。
 
つまり着ぐるみは3つある。
 
・白ウサギ
・ピンクのウサギ(ドライスーツ仕様)
・ピンクのウサギ(薬を塗ってもらい蒲の穂綿の上で転がる)
 
海に入る演技の後はドライヤーで乾かして川に入る演技をした。
 

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だいこく様の指示した治療のお陰で、白兎は随分楽になりました。
 
「ありがとうございます。あなた様はどこに行かれるんですか?」
「兄たちが因幡の国の何とかという美女に妻問いに行くので、ぼくは荷物持ちなんだよ」
 
ウサギは予言するように言いました。
「お兄さんは、きっとその女性の心を得られないでしょう。その女性が好きになるのはきっとあなたです」
 

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やがて80人の兄たちが八上姫のところに到着しました。そこには大勢の求婚者が来ており、長い列ができていました(CG)。
 
各々の求婚者は「結婚してくれたらOOをあげる」というのを述べているようです。でも八上姫(萬木寿美)は誰の求婚も受け付けませんでした。やがて兄たちの番になります。
 
兄たちは言いました。
「結婚してくれたら広大な館を建ててあげる」
「結婚してくれたら金銀玉を好きなだけあげる」
「結婚してくれたら何不自由なく贅沢をさせてあげる」
 
各々考えられる限りの贈り物を述べますが、姫は「うん」とは言いません。兄たちが求愛しているうちに、だいこく様が到着しました。
 
「遅ーい」
「ごめん。凄い荷物なんだもん」
 
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兄達が求愛し、断られていきます。兄たちが全員はけて、だいこく様が八上姫の前に出ました。だいこく様は姫のあまりの美しさにポカーンと見取れてしまいました。
 
だいこく作が見取れているので、姫の方から訊きました。
 
「あなたは私に何をくれると言うのですか?」
 
「えっと、ぼくは何も持ってません。あなたにあげられるのはぼくの心だけです」
 
すると姫はドキッとしたような顔をしました。
「その言葉が聞きたかった」
 
挿入歌・常滑舞音『ぼくの心をあげる』
 

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それで八上姫はだいこく様と結婚することになったのです。
 
2人の結婚の祝宴は7日7晩続きました。
 
めでたしめでたし。(*32)
 
兄たちはだいこく様に
「この野郎、うまいことやりやがって」
と言ってボコボコ殴りました。
「痛い痛いやめて」
 
(殴られて死んだりして)
 

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(*32) このドラマは原作の物語の前半と後半を入れ換えている。本来はだいこく様が八上姫と結婚して兄たちに妬まれたので山の上から赤く燃えた岩を落とされ、瀕死の重傷を負う。それで根の国に行き、修行をすることになる。そして根の国から戻ると兄たちを屈服させ、国主となる。
 
前後を入れ換えた理由は下記である。
 
・白ウサギのエピソードをクライマックスに置きたかった。
 
・まだひ弱な頃のだいこく様が大量の荷物を運べるとは思えない。
 
・少々身体を鍛えてもパシリ性格が直るとは思えない。
 
鳥山プロデューサーは
「大国主命は80人のお兄さんを屈服させたのではなく、お兄さんたちと一緒に国を統一したんじゃないでしょうかね。それでお兄さんたちがみんな亡くなったり引退したりして、最終的に最も若い大国主が国主になった」
と想像を述べていた。
 
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このドラマの主題歌は常滑舞音が歌って10月12日に発売された。
 
『毎日毎日笑顔でサービス』(名寄多恵作詞・岡原加奈作曲)『因幡の白兎』挿入曲・黒猫運輸CM曲
『猪狩り』(未来居住作詞・醍醐春海作曲)竹取物語で使用した『姫狩り』の替え歌
『練習、練習、そしてまた練習』(未来居住作詞・招き猫作曲)
『沖にウサギだ』(未来居住作詞・琴沢幸穂作曲)『沖に娘だ』の替え歌
『ワニが1匹、ワニが2匹、ワニが3匹、・・・』(未来居住作詞・招き猫作曲)
『大こく様』(石原和三郎作詞・田村虎蔵作曲)
『ぼくの心をあげる』(鴨乃清見作詞作曲)『因幡の白兎』主題歌
『きらめきフリース』(諏訪越後作詞・琴沢幸穂作曲)ノノ・パパイヤCM曲
 
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8曲入りのシングル(?)である。(短い曲が多いので総演奏時間は15分程度)
 
DVDには『因幡の白兎』版と黒猫版の2種類のPVが収録されている。黒猫の舞音と一緒に配達している白猫は今回も招き猫バンドのルーシーで実際に4tトラックを運転している。
 
 
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夏の日の想い出・アルバムの続き(8)

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