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■春春(22)

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結婚式は約30分で終了した。
 
そして・・・・・
 
結婚式の後、“邦生は”メイクを落として、ウェディングドレスを脱ぎ、タキシードを着た!
 
邦生は元々女性体型だし、今日はバストまであるので、男性用のタキシードが着られない。それで着たのは、女性用のタキシードである!バストが大きく作られているし、ズボンには前開きが無い。
 
明恵が再度真珠のメイクを直して、18時から再度“結婚式”が行われた。
 

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さっきと同様、辺来の里神社の結婚式場で、斎藤種雄宮司が祭主を務めて行われる。これも幸花と初海が2台のテレビカメラで撮影している。
 
この2度目の挙式に出席したのは下記である。
 
邦生側(8) 両親・母の両親・父の両親・瑞穂・山門
真珠側(8) 両親・母の両親・父の両親・瑠璃・金剛
 
真珠の介添え役は再び明恵だが、邦生は男装なので介添え役無しである。
 
千里が龍笛、巫女衣装を着けた世梨奈が太鼓を叩いて、祝詞が奏上され、辺来の里神社の“バイト”巫女さん(地元の女子高生)3人による巫女舞も奉納された。
 
宮司さんは婚礼の祝詞で
 
「富山県高岡市に住まいする吉田善太郎の“長男”吉田邦生(ほうせい)と、石川県X町に住まいする伊勢大蔵の次女・伊勢真珠(しんじゅ)の婚礼(とつぎのいやわざ)を執り行わん」
 
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と奏上した。
 
邦生は今回は祭壇の所に女の子ではなく、代わりに白猫が座って居るのを見て首をひねっていた。
 
今回、千里が神楽のメロディーを1ヶ所微妙に間違えたので、巫女さんたちは、
「この節(ふし)には慣れてないから、さすがの名人さんでも間違えたのかな。それでも破綻しないようにまとめたのはさすがだ」などと思った。
 
三三九度と親戚堅めの式にはノンアルコール日本酒が使用された。
 
そしてこの“結婚式”の様子は、ふたりの親戚などに、リモート配信された。
 

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結婚式を2度行い、邦生が最初は女装、2度目は男装で臨んだのは、実は、青葉の後ろに常駐している《姫様》主催の会議!で決められたことである。
 
4月10日夜、千里は《姫様》から呼ばれ、いきなり辺来の里神社の神殿に転送された。そこに居たのは、姫様(玉依姫様)、少女の姿の津幡姫様、そして斎藤種雄宮司である。千里は、斎藤宮司は、毎日津幡姫に本を読んであげたり、お手玉などで遊んだりで、既に半分は人間でなくなっているなぁと思った(←自分のことを棚に上げている)。
 
玉依姫が言った。
「吉田が『ウェディングドレスで結婚式とか嫌だよぉ』と泣いているのだが」
 
「何を今更」
と千里は言う。
 
「当人同士が男と女であれば、別に双方文金高島田だろうとウェディングドレスだろうと構わないと思いますけどね」
と宮司。
 
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「そちは女同士の式はダメか?」
と少女姫様が言う。
 
「姫様のご許可があれば挙げてもよいです」
 
「許す。女同士は許してやれ」
と姫様。
 
「姫様がおっしゃるのでしたら、以降、女同士は受け付けます」
と宮司。
 
「男同士はどうしますか?」
と千里は尋ねる。
 
「男は子供を産めないからなあ」
などと姫様は言っている。女同士でも作れない気がするけど!?
 
もっとも女同士なら、例えば相手の兄弟の精子を借りてきて妊娠する手はある(早月はこれに近い)。男同士だと相手の姉妹の卵子を借りて来て妊娠・・・が出来ない!代理母が必要だが、男同士では特別養子が使えないから、代理母さんとの法的関係を外すことができず、迷惑が掛かる(由美はこれに近い)。
 
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「だから、邦生(くにお)と真珠(まこと)は女同士として式を挙げてやれ」
「分かりました。ではそのように祝詞を書きます」
 
「しゃ2人は女同士として結婚するというので全く問題無いな」
と玉依姫様。
 
「何も問題無いですね」
と千里。
 
「ただ、本人は自分がウェディングドレスを着ること自体より、そのことをどう親戚に説明するかというので悩んでいるようですけどね」
と千里は補足する。
 
「そんなもの、女に変化したと説明すれば良いだろう。最近そういう奴多いし。真珠(まこと)が『くーにんにヴァギナがあったらいいのに』と言ってたから、わざわざ作ってやったのに」
と少女姫様。
 
犯人はこの人か!
 
ゲルショッカーとかレッドキングとか出してきたのは、きっと幼い頃にテレビを見ていた記憶なのだろう。この姫神様はまだ70歳くらい、いやもう少し若いかな?と千里が思ったら
 
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『こら。女の年齢を言うな』
と姫神様からテレパシーが飛んできた!
 
『ちなみに妾(わらわ)はまだ61歳じゃ』
と姫神様は千里に言った。
 
へー!!
 
『お誕生日は6月24日ですか?』
『もちろんだ。だからこの神社の例祭にしている。ちなみに生まれた時刻は12:27だ』
『朔になった瞬間ですか!』
『よく分かるな』
『そのくらいは分かりますよ』
『大したやつだ。気に入った』
『ありがとうございます』
 
ということで、姫様の誕生日時は 1960.6.24 12:27 ということになる。蟹座である。性格的に蟹座っぽいなという気はしていた。
 
(後で確認したら、太陽・月・水星・金星が蟹座にあり、その集団がMCの近くにあった。さすがパワフルである)
 
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しかし、どうも真珠はこの姫神様のお気に入りのようだ。あの子、実は結構なパワー持ってるよね?例の御神木伐採事件でも“千里”が到着するまで、8時間くらい封印を持たせた。そして(青葉の指示通りにしただけだが)あの事件の最終処理をしたのも真珠である。
 
あの子はたぶん自分の力を隠している、と千里は思う。
 

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玉依姫が言った。
「結婚式を2度挙げたらどうだ?」
 
「へー!」
 
「男装で1回と女装で1回。どうせ親戚はリアル出席ではなく、ネット中継だろ?男装の結婚式だけ中継すれば良い」
と玉依姫。
 
「なるほどー」
 
「その場合、1度目と2度目のどちらが有効なんですか?」
と宮司が質問する。
 
「それは1度目が有効だ。2度目は既に2人とも既婚だから無効」
と津幡姫は断言する。
 
「私もそう思う」
と玉依姫も同意見のようである。
 
ということは、昨年3月の“千里の結婚式”(3/28)は、先に挙げた貴司との結婚式が有効で、桃香との結婚式は無効になるのか、と千里は思った。だいたい桃香も前日(3/27)に季里子と結婚式を挙げているし。
 
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「それで男装の結婚式と女装の結婚式のどちらを先にすればいいんですか?」
と宮司は質問した。
 
「女装だろ?」
「女装でしょ」
「女装ですよね」
と、津幡姫、玉依姫、千里がほぼ同時に言った。
 
「だって、邦生はほぼ女で良い。ちゃんとヴァギナも作ってやったし」
「あの子は女にしか見えないから女で良いと思う」
「ま、実際、周囲のほとんどの人から女だと思われているからなあ」
 
「だったら、祝詞をこう調整していいですかね?」
と宮司は言って、ふたりの名前をこう読むことにしたのである。
 
1回目(有効)女装:くにお・まこと
2回目(無効)男装:ほうせい・しんじゅ
 
「名前を読み間違っていたら、無効感が更に強くなる」
「御神酒も水でいきましょう」
「水だと別れの宴だから、ノンアルコール日本酒で」
「あ、それいいですね」
「ついでに、千里、お前が龍笛を吹いて、2度目は間違えろ」
「分かりました」
「太鼓は誰か知り合いに打たせますよ」
「巫女舞もこの3月に雇ったばかりのバイトさんたちに舞わせよう」
 
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ということで、この日の結婚式の次第が固まったのである。その方針を千里は邦生たちに伝えた、
 
邦生も
「そういうやり方ならウェディングドレスを着てもいいです」
 
と、邦生はやっとウェディングドレスで式を挙げることに納得した。
 
「でも、本物の結婚式で“くにお”と読んで、ダミーの結婚式で“ほうせい”と本当の読みを使うんですか?」
 
「神様が“くにお”の方を本名と判定したから、以降はもうそれで」
「え〜〜〜!?」
と本人は抗議の声を挙げているが
 
「もう市役所に届けを出して、名前の読みは正式に“くにお”に変更しちゃおうよ」
などと真珠は言っていた。
 
「じゃ、明日はウェディングドレスを着ないといけないから、おっぱい大きくしてあげるね」
と言って、千里は邦生にタッチしてから帰って行った。
 
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「おっぱい大きくしてあげるって」
「なんか俺気分悪い」
 
それでほんの30分ほどの間に邦生にはCカップのバストができてしまったのであった。
 
「わーい!くーにんに、おっぱいができた」
と言って、その夜真珠はたくさん、邦生のバストで遊んでいた!
 
一戦交えた後、お風呂に入り、自分の“豊かなバスト”を手洗いした邦生は
 
「俺・・・その内、青山さんみたいに赤ちゃん産むことにならないよね?」
 
と大いに不安を感じた。
 

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そして結婚式当日。
 
邦生は、神様たちが決めたように、17時に女装で、18時に男装で結婚式を挙げた。
 
祝賀会(ネット形式)はみんなが仕事が終わって帰宅できる時間からということで19時から21時までの2時間に設定されている。この様子は〒〒テレビ制作部の2人のカメラマンにより撮影された(幸花・初海は祝賀会自体に出席したため)。
 
祝賀会の司会は、青葉が(リアルで新郎新婦の傍で)務めた。
 
ここに青葉が登場したのは、多くの人に驚かれた。青葉は
 
「吉田君と真珠ちゃんの結婚式なら、私が司会するよ」
と言って、わざわざ“某所”から出て来てくれたのである。
 
(青葉がここに出て来たことから、青葉は実は4月頭から、北陸のどこか、ひょっとしたら実は高岡の自宅に居たのでは(燈台元暗し!)と思った人が多かったようである:青葉としては絶対に龍虎にだけは迷惑を掛けてはいけないと思っている)
 
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またエレクトーンの演奏は千里が引き受けている。
 
(エレクトーンは式辞の進行にだけ使用する。余興の伴奏については既述のように専用アプリ(ムーランソフト製)を使用している。会場のエレクトーンの伴奏を聴きながら参加者が歌うとネット中継時差で歌と伴奏が合わなくなる)
 
参加者は、邦生の人脈が凄いことから200人を越えている。
 
(会費制でネットなので、御祝儀も不要だし、服装や交通費がかからないのも利いている)
 
邦生は、中学・高校の友人、大学の友人、水泳部関係、銀行関係のほか、音楽関係でも多数の人が参加してくれた。真珠は主として高校・大学の友人と放送局関係、というより『霊界探訪』関係である。
 
“男の娘師範”のユウキさんも参加してくれているし、ミステリーハンティング同好会のOB/OGも多数参加した。多くは自分がなりたいと思っている性別の格好、その性別に合わせた名前で参加している。
 
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さて、実際の祝賀会では、最初、千里がエレクトーンで弾く、タラモフティ『結婚しちゃった』の演奏に合わせて、ウェディングドレス姿の真珠と、タキシード姿の邦生が腕を組んで、入場してくる。
 
その様子をカメラは“遠景で”撮影している。
 
そして2人がメインテーブルに就いた途端、式場に黒覆面の人物たちが10人ほど乱入してくる。
 
「何するんだ?」
と“邦生”が声を挙げる。
 
「我々は大ショッカーだ。君を改造人間にする」
「え〜〜!?」
と“邦生”が言っている内に、黒覆面の人物たちは手品の早変わりに使うような大きなマントを“邦生”にかぶせる。
 
そしてそのマントを取り外すと、そこに居たのはタキシード姿の“邦生”ではなく、ウェディングドレス姿の(本物の)邦生である。
 
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リアル出席者たちから、思わず拍手と歓声が上がる。
 
「男から女に改造したから、今夜は花嫁になるように」
と言って、大ショッカー?たちは退場して行った。
 

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