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■春春(8)

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4月4日(月)、オカマの日!
 
龍虎Fは龍虎Mに言った。
 
「ぼくたちの身体って連動してるじゃん」
「うん」
「どっちかが怪我すれば他方も同じ所に傷ができるし、片方がお酒飲めばふたりとも酔うし」
「結構不便だよね」
 
「ひょっとしてぼくが妊娠したら、Mも一緒に妊娠するってことはないのかな」
「F、妊娠したの?」
 
「ちゃんと避妊してるから大丈夫だよ」
「ぼくには子宮が無いから妊娠することはないと思うけど」
 
「腹膜妊娠したりして」
 
「無茶な。ホルモンの関係で、一時期に胸が膨らんだり、ちんちんが立たなくなる緯度は覚悟してる」
 
「彩佳とのセックスも普段から、彩佳がMのヴァギナに入れてるから何も変わらないしね」
「ちょっとぉ」
 
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「Mも妊娠しないように気をつけてね」
「それ時々不安になる」
とMは正直な心情を言った。
 

「俺妊娠しないよな・・・」
邦生は呟いた。
 
29日から2日まで真珠が取材で出ていたので、その間は寂しかった。2日夜に5日ぶりのセックスをしたら物凄く燃えた。“ミューチャル・インサート”にも挑戦して、相互挿入自体は成功したが、その状態で身体を動かすとすぐ外れるので、結局普通のセックスに切り替えた。
 
夜中トイレに行ってから、パンティライナーの新しいの着けようとして少なくなっているのに気付く。
 
「またパンティライナー買って来なくちゃ」
と邦生は呟いた。
 

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千里2(最近出番が少ない:震災イベントで熊のかぶりものして龍笛を吹いて以来)はシャワーを浴びながら、
 
「だいぶ、おっぱい大きくなってきたな」
と思った。
 
自分の下腹部に手を当てて“確認”する。
 
「うん。さすがに私は妊娠しない。いくら身体が連動すると言っても、妊娠するのは2番だけだよね。私までは妊娠しないはず」
などと呟いた。
 

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その日、明恵は真珠に訊いた。
 
「もしかして、まこたちって、まこの方が男役?」
「そう決めてる訳じゃないけど、結果的にそうなることが多い。くーにんはもう2週間くらい射精してないはず」
 
相互インサートは成功したけど、身体動かせなかったから、結局いつも通り、私が、くーにんのVに入れたもんね、などと真珠は思う。
 
「さすがに射精能力は無いでしょ。睾丸は取ってるんでしょ?」
「怪しいと思ってるんだけど、本人はまだあると言ってる」
「触って分からないの?」
「あるようには見える。でもあれきっとシリコン製のダミーだよ。去勢したことがバレないように入れてるんだよ」
「無意味なことを」
「ね?」
 
「結婚式はまこがタキシードで、くにちゃんがウェディングドレス?」
「それでもいいけど、両方ウェディングドレスになる公算が大きいと思う」
「くにちゃんはタキシードじゃないよね?」
「まさか。そんなの世間が許さん」
 
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「安心した。だったら、まこがくにちゃんのAに入れてるの?」
「まさか。ぼくたちビアンだし。ちゃんとくーにんのVに入れるよ」
 
「・・・・・」
「どったの?」
「くにちゃんにVがあるわけ?」
「内緒」
 

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貴司は千里に訊いた。
 
「こんな激しいセックスして、お腹の子に響かない?」
「大丈夫だよ。セックスする時は子宮を金庫に入れてるから」
「金庫に入れられるもん〜!?」
「ささ。もう一回戦行くよ。お嬢ちゃん、お股を広げなさい」
「ひー」
と貴司は悲鳴のような声をあげた。
 

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4月4日(月)のお昼過ぎ、桜坂は千里に連絡し、ローンを完済し、抵当権も解除したことを報告した。千里は、午後3時に法務局前で待ち合わせ、一緒に窓口に行って所有権の移転登記手続きを行った。
 
千里は夕方、播磨工務店の九重(じゅうちゃん)を呼び出すと言った。
「このボロ家、撤去してさ、この設計図で家建てて」
「へいへい」
「どのくらい掛かる?」
「2週間くらいてすね(アバウト!)」
「だったらそれまでの繋ぎに、ユニットハウスでも庭に置いといてよ」
「仮の家なら小さいのでいいですかね」
「うん。工事の邪魔にならない程度で。住むのは30代の夫婦と幼稚園の女の子だから」
「んじゃ、1DK程度でもいいかな」
「間に合わせにはそんなものでいいと思う。バストイレ付きでね」
「バスとトイレを付けるんですか」
「無いと困るもん」
「了解〜」
 
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それで、じゅうちゃんは仲間を3人呼び出すと、まずはそこに建っている家をその夜の内に撤去、基礎も崩してどこか(どこ?)に持ち去った。
 
(“茶組”で遊びながらバラバラにし、鉄は“紫微”のコネがあるK製鉄に買い取ってもらう。アルミは紫微のコネのある富山県内のアルミ製造メーカーに引き取ってもらう。木材は千里が栃木県塩谷町に持っている製紙工場のプラントに持ち込む)
 
そして、じゅうちゃんたちは、翌日4月5日(火)には朝から夕方まで掛けて基礎を作った。そして夜中に1DKのユニットハウスを持って来て、工事の邪魔にならない場所にポンと置いた。
 
「千里さんは、バストイレ付きと言ってたな・・・」
と呟くと、じゅうちゃんはどこかに飛んで行った。
 
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Timeline
 
3.08 千里1がアキ・アイを連れて能登空港へ。火牛で春貴を指導。
3.18 人形の移動S市→金沢
3.19 ビスクドール展はじまる
3.19 瑞穂の引越
3.22 春貴卒業式
3.22-23 真珠たちがS市取材。桜坂に会う。
3.29 春貴への指導終了。アキ・アイ、千里、真珠・明恵・初海が能登→熊谷
3.30 青葉編曲作業終了/千里たちが青葉を拉致/ケイは空振り
3.30 夏樹が金沢転勤の辞令
3,31 青葉たち夜間調査で虎の居所を発見
4.01 瑞穂入社式(7日まで火牛で研修)
4.01 看板を直す/遙佳が虎の絵を描く/再現?ビデオ撮影
4.02 S市ホテル内で編集会議
4.02 千里と優子が能登空港→郷愁飛行場。
4.02 青葉は八王子へ
4.02 優子は千里のインプで千葉へ。
4.02 千里・ケイ・ラピスが三つ葉とボニアート・アサドにインタビュー(熊谷)
4.04 千里が金沢の土地を買う。
4.07 夏樹が金沢支店で勤務開始
4.08 瑞穂が小立野支店で勤務開始
4.08 春貴がH南高校で勤務開始
4.08 あちこちで入学式
 
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2022年4月現在の千里や桃香たちの子供の学年は↓である。
 
2010.04.22 小6 海老珠那(富山) 弥生/桃香
2011.11.07 小5 田宮美甘(熊本) 藍子/桃香
2012.04.15 小4 谷山小空(長崎) 早紀/桃香
2013.02.14 小4 谷山小歌(長崎) 早紀/桃香
2013.06.03 小3 紫尾来紗(千葉) 季里子/桃香
2014.08.10 小2 紫尾伊鈴(千葉) 季里子/桃香
2015.06.28 小1 篠田京平(浦和) 千里/貴司
2016.08.19 年長 府中奏音(金沢) 優子/夏樹
2017.05.10 年中 高園早月(浦和) 桃香/千里
2018.08.23 4歳 細川緩菜(浦和) 千里/貴司
2019.01.04 4歳 川島由美(浦和) 千里/桃香
2019.04.01 4歳 原野幸祐(大宮) 波留/由梨
 
女の子が多い!(男の子は小歌・京平・幸祐の3人。もっとも小歌はしばしば姉の小空に、ちんちんを取られているし、京平はスカートが好き。純粋な男子は幸祐だけかも!?彼は“男3人”の家なので男らしくワイルドに育っている)
 
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※波留と由梨は2020年末にパトナーシップ宣言をするため大宮に引っ越した。2022年現在では埼玉県の大半の自治体にこの制度があるが、2020年当時は、さいたま市・川越市・坂戸市・北本市・鴻巣市の5市にしか無かった。
 
※奏音が“金沢”になっている件は後述。
 
※“4歳”は今年度中に4歳になる学年ということ。つまり来年の4月には、緩菜・由美・幸祐の3人が同時に幼稚園に入る。
 
※記載した母/父は、遺伝子関係・法的関係を無視して、お互いの意識の上でそう思っているというもの。桃香の子供は自分が産んだ早月を含めて8人になる!よくまあ、あちこちの女に産ませたものである!?やはり桃香には精子があるとしか思えない!?桃香の子供たちは全員母親の苗字を名乗っている。
 
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(もっとも早月も、多くの友人たちは桃香のタネで千里が産んだ子と思っている)
 

さて、今年浦和では、京平が小学校への入学式、早月が幼稚園への入園式で、それが同日・同時刻から始まる。
 
千里たち(1〜3)は話し合い、京平の入学式には貴司と千里2、早月の入園式には“桃香”と千里1が行くことを決めた(浦和関係の多くのことはこの3人?の話し合いだけで何とかなる)。なお阿倍子は電話で「私遠慮するね」と言ってきたが、京平が何か言いたそうだったので「“晴子ちゃん”さえよければ来ない?交通費は貴司に出させるから」と言った。すると京平が嬉しそうにしていた。それで、阿倍子は神戸からやってくることになった。
 
4月7日、阿倍子は千里が貴司名義で送ってあげた新幹線の切符(グリーン席:できるだけ密を避けるため)を使って東京駅まで来たので、すーちゃんに迎えに行ってもらい、浦和のホテルに泊めた。念のため感染検査させてもらったが陰性だった。そして8日朝の入学式に出席した。貴司は話を聞いていなかった!ので驚いていたが、京平が喜んでいた。
 
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「あら?千里さん、妊娠した?」
と阿倍子は訊いた。
 
「貴司は3人の妻に1人ずつ子供を産ませたことになりますね」
と千里(2A)は答える。
 
「なんて悪いやつだ」
「ね?予定日は9月26日です」
 
阿倍子は思った。京平の遺伝子上の母が誰か、結局教えてくれないけど、たぶん千里さんだ。だから、9月に生まれる子は遺伝子的には京平の同父同母の弟か妹になる、と。
 
「でもなんか色々な色のランドセルの子が居て、京平の赤もそんなに目立ちませんね」
と阿倍子は言っていた。
 
ランドセルは阿倍子が贈ったのだが、何色がいい?と京平に訊いたら赤がいいというので、阿倍子は赤いランドセル(実際には男の子が使いやすいように“えんじ”)を買って送った。阿倍子は京平がスカートとか穿いて入学式に出て来ないか不安だったのだが、ズボンを穿いていたので安心した。(実際は本人は出掛ける前まで悩んでいたが、彪志が「ズボンにしときなよ」と言ったのでズボンにした)
 
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阿倍子は入学式が終わると、そのまま、すーちゃんの運転する車で東京駅に戻り新幹線で神戸に帰った。
 
(すーちゃんは3/29でフランスでのミッションが終わったので、アキと交替して日本に戻ってきている)
 

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8日の午前中、千葉に住む桃香(桃香A)は、正直に
「早月の入園式に顔を出してくる」
と言い、紳士用スーツを着て、東野さんが運転する“アクアのアクア”に乗り浦和に向かった。
 
(東野穂佳さんは、早月が毎週末に浦和と千葉の間を往復するために雇っているドライバー。平日は千里が楽譜の入力を頼んでいる)
 
車は浦和の家には寄らず、直接幼稚園に付けた(浦和の家に寄らないのが季里子の出した条件)。そして千里(千里1)が早月を連れてきていたのと合流し、入園式に出た。
 
なお2020年春の来紗の入学式には桃香B、昨年の伊鈴の入学式には桃香Aが出ている(お互いのスケジュールにもとづき調整している)。またランドセルの色は、来紗は青(夏樹の親が贈った)、伊鈴はラベンダー(朋子が贈った)を使用している。
 
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どこかの?千里がケイに拉致されて『ミュージシャン・アルバム』の取材をラビスラズリとしていた4月2日、千里3はWリーグのプレイオフを闘っていた。2日(土)の準々々決勝、3日(日)の準々決勝と勝ち進み、4月9日・10日には、女王・サンドベージュとの、準決勝2連戦を戦う。千里たちレッド・インパルスはこれに2連勝して、決勝に進出した。
 
サンドベージュには、奈々美が居るが、あまり出してもらえず、彼女にとっては不満の残る日本最終戦となった。でも試合後、千里は彼女に
 
「フランスで頑張ってね」
と声を掛けた。
 
「ありがとうございます。また向こうで戦いましょう」
 
と奈々美は答えたが、向こうで戦うのは私じゃないしね〜と千里3は思った。
 
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春春(8)

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