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■少女たちの晩餐(3)

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女の子ばかりで親の目も無くなると“危ない”話も始まる。この7人の中で“ご開通”しているのは、鈴恵と蓮菜の2人だけである。
 
「蓮菜は少し早すぎる気もするけどね」
「まあ田代君とは長い付き合いだから、そろそろしても良かったかもね」
と向こうの3姉妹には理解してもらっていた。
 
話はどんどん危ない方向に進んでいく。
 
フェラチオ・クンニリングスを、恵香と美那は知らなかったので
「うっそー!そんなことするの!?」
と言っていた。
 
「千里は知ってたんだ?」
「蓮菜から教えられた」
「なるほどー」
 
彼を受け入れる器官が無いから、代わりにフェラチオは千里にとっては必須の技術なのかな?と恵香と美那は理解したようであった。
 
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「ちなみにフェラチオとクンニリングスをお互いにしあうのをシックスナインという」
「どうやって同時にするのよ」
「69という数字の並びがその形を表している」
「まさか」
「蟹座のマークはシックスナインをしている様子だと言われている」
 

 
「うっそー!?」
「日本語では“むく鳥”というけど、69を訓読みして“むく”という説が有力」
「でもこれ恥ずかしいー」
「そういう恥ずかしい所も曝しあえるのが恋人というものだよ」
「私恋愛する自信無くなってきた」
 

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更には鈴恵のパソコンで“四十八手”が表示されると
 
「何これ?どうなってんの?」
などと興奮気味の質問があるが、鈴恵も
「私もよく分からない」
と答える。
 
「これかなり柔軟体操しなきゃ無理という気がする」
「もうほとんどアクロバットだよね」
「体操かバレエでも習ってる人にしかできないかも」
「てか、これちんちん折れちゃわない?」
「折れたら潔く除去してもらって次からは女役で」
「でも結婚したらこんなことまでしないといけないの?」
 
「本手(正常位)、茶臼(逆正常位)、時雨茶臼(騎乗位)、締込み千鳥(逆騎乗位)、居茶臼(座位)、乱れ牡丹(後座位)、出船後取(後背位)、 横笛(側位)、 尺八(フェラ)、花菱責(クンニ)、むく鳥(69)くらいできたら充分だと思うな」
 
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「やはり色々ある」
 
「私今夜眠れるかなあ」
「むく鳥や松葉は女の子同士でもできるよ」
 
「女の子同士でなぜこんなことするんです?」
「世の中にはレスビアンの人たちも結構いるから」
「レスビアンって?」
「女の子同士で恋人になることだよ」
「なれるんですか〜?」
「好きになったら性別は関係ないよ。男の子同士で恋人になる人たちもあるよ」
 
「おとなの世界は奥が深い!」
 
好きになったら性別は関係無い、ということばを千里は噛みしめた。
 

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結局12時すぎた所でトイレに起きてきた笹代が
 
「あんたたちいいかげんに寝なさい」
と言ったので、全員部屋に引き上げる。でも恵香と美那はこの夜はなかなか寝付けなかったようであった。蓮菜と千里はぐっすりと安眠した。
 
翌日朝、恵香と美那は起ききれなかった!ので放置して、千里と蓮菜だけで(笹代の車で)T中の説明会には行った。恵香と美那はお昼頃に目が覚めて
「ごめんなさい!」
と言っていたが、守恵は
「日曜だし、寝てればいいよ」
と笑って言っていた。
 

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「恵香たちってさぁ、“鎮め方”知らないとか?」
とT中へ行く車の後部座席で蓮菜は小声で言った。
 
「6年生にもなってそれはないと思うけどなあ」
と千里も小声で言う。
 
「ちなみに千里って垂直運動?水平運動?」
と蓮菜が更に小声で訊く。
「Gスポットは教えてもらったけど恐くて指とか入れられないよ。あの付近を逆三角形くらいの感じかなあ」
「まあ▽かもね」
と言って蓮菜は満足した。やはり入れる所あるんだ!?
 
蓮菜はこの頃、千里のあの付近がフェイクなのかリアルなのか判断しかねていた。それでも千里が女湯に入ることを蓮菜が容認している(正確には強要している!)のは千里は「心は女」であることを確信しているからである。それは穂花なども同じである。玖美子などは千里は実際は半陰陽なのだろうと思っている。千里が病院で性別検査をされて女と診断されたことを知っているのは玖美子だけである。
 
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T中の説明会は、校長先生の説明の後、各学科の主任の先生が各々の教科について説明した。しかしこういう場になれてないみたいで、真っ赤になって説明がしどろもどろになった先生もいた。
 
「今年主任になったばかりなのかな」
「やはり授業とは勝手が違うよね」
と千里と蓮菜はヒソヒソ話していた。
 
こちらは、制服試着とか食堂の試食とかもなく、11時頃には説明会は終わった。
 
「何かお弁当でも買って帰って、恵香ちゃんたちを回収しよう」
と蓮菜の母は言い、お弁当屋さんで豪華ヒレカツ弁当を10個(1個は予備)買って竹子のマンションに帰還。
 
お昼を食べてから、竹子に御礼を言い、恵香・美那を乗せて留萌に帰還した。
 
「T中どうだった?」
と恵香は蓮菜に訊いた。
 
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「T中には行く必要無い気がした。微妙すぎるから、このまま留萌でS中に進学して、自分たちで勉強してればいい気がする。行くならE中かなあ」
 

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「自分たちって?」
「この4人。玖美子は旭川か札幌の私立に行くんだろうけど、もし行かなかったら引き込む」
 
「くみちゃんは戦力として頼もしい」
「ね?」
 
「この4人、あるいは、くみちゃんまで入れて5人で勉強会を週何回かしてれば、かえって変な塾に行くよりいいかも知れないよ。目標はE女子校かN高校だからね」
 
「旭川の公立は?」
「旭川A高校に入(はい)れたらいいんだけど、市外からの枠が少ないから厳しいんだよ」
「そうか。公立はその問題があるよね」
 
「それに私立は成績上位なら特待生になれて授業料が要らない」
「いいね!」
「千里もさ、特待生目指しなよ。そしたら千里の家の経済力でも私立に行けるよ」
「特待生ってタダなの?」」
「その学校にもよるけど、全額免除、半額免除、学費補助とか色々あるよ」
 
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「それだったらいいかも知れないなあ」
と千里はマジで考えた。正直、今のうちの経済状態では、本当に高校に行かせてもらえるか、かなり不安があった(この不安は的中する)。
 

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10月12-14日の三連休(土日祝)は、P神社も七五三の参拝客が最も多くなる。普段の年なら、千里・蓮菜・恵香・美那は巫女として大忙しなのだが、今回は恵香以外の3人が、後述の理由で参加できない。そこで今年の巫女は、中学生の純代と広海、それに旭川から蓮菜の従姉、鈴恵・弓恵・守恵の三姉妹が来て手伝ってくれた。恵香、小春と小町、それに動員された玖美子と絵梨まで入れて10人体制で頑張ったが、正直鈴恵たち三姉妹が居てくれたので大いに助かった。
 
昇殿しての太鼓・笛・舞で3人必要で、できたらお祓い役を別途1人、また社務所で縁起物を販売する係が最低2人、祈祷の受付をするのに1人、ということで最低7人は必要なのである。笛を吹けるのは恵香と小春の2人だけである(それで小春は残った。小町はまだ教育中)。
 
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「鈴恵さんたち居なかったら、私たちトイレに行く暇も無かったかも」
 
「宮司さんがいちばん元気な気がする」
「私たちより明らかに忙しいのに」
「元気だなあ」
「72歳というのが信じられん」
 
と女子たちは言っていた。
 

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