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■夏の日の想い出・止まれ進め(2)

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6月18-19日には、中臣房子との問答、更に帝が竹取翁に位階をやると言うシーン、それでもかぐや姫は出仕を拒否するシーン、帝と翁で帝がかぐや姫の部屋に強引に押し入る相談をする所、を撮影した。ここは早幡そらがアクアのボディダブルを務めて撮影された、かぐや姫も帝も御簾の中に居るので、この映像がそのまま使える。声だけ後にアクアがアフレコした。
 
6月25-26日には白雪姉妹などを使ってかぐや姫の子供時代のエピソードを撮影した。本編部分と翁・媼以外登場人物が重ならないので先行撮影しやすい。これより先に石作皇子をしたのは、子供を使った撮影で撮り直しは子役の俳優が疲れてうまくいかないからである。
 
7月2日(土)には、車持皇子と従者が蓬莱を歩くシーンを撮影した。3人はブルーバックの前で演技しており、背景は撮影後にCGで描き加える。
 
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7月3日(日)には石上麻呂のエピソードを撮影した。この撮影はXETIMAのスケジュールが厳しいので1日で撮影を終えている。また石上麻呂を演じる七浜宇菜が7月1日まで『お気に召すまま』のアフレコをしていたので、そちらが終わるのを待ってからの撮影となった。このエピソードも撮影後にCG加工する必要があるので早めの撮影が必要だった。
 

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7月4-10日には、車持皇子の前半、玉の枝を製造するエピソードを撮影する。
 
このエピソードには、真珠調達の話が含まれるが、7月2-3日(土日)に、鈴原さくら、西宮ネオン、篠原倉光、およびPumpkin Coachのメンツと撮影助手の西原マロンをCRJ200で長崎空港まで空輸して、大村湾・武雄温泉で撮影している。
 
温泉で水道を隠したりアルミサッシを隠したりなどの作業は地元の協力テレビ局のスタッフにお願いした。
 
Pumpkin Coachのメンツは、さくらの“状態”に興味津々であった。
「もう性転換手術してるんでしょ?」
「してない、してない。玉を取っただけだよ」
「うそ。触った感触も完全な女の子なのに」
(と言ってベタベタ触る)
「でもちんちんは切ってるのね」
「そこ触るの禁止〜!」
 
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彼女たちも映像には映ってないが(水着を着けて)温泉も楽しんでいた。
 
7月11-17日には、大伴大納言のエピソードを撮影した。ここでララランド・スタジオに作った船のセットを使用している。つまりこの船のセットは、ドラマ上では先に車持皇子の話で出てくるのだが、撮影順では大伴大納言のエピソードで先に使用した。(この後、船の外装を塗り直して別の船に見えるようにした)
 
7月18-24日には、阿倍御主人のエピソードで、最後にかぐや姫の部屋の前で火を点ける部分以外の撮影をしている。
 

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『お気に召すまま』の編集作業は7月23日で終り、24日からは河村監督と美高助監督が制作に加わった。美高さんはこれまでも週に2回くらいこちらに顔を出していた。
 
7月26日にビデオガールコンテストで2位だった松崎典佳が東京に出て来たので長身の彼女に月城たみよという芸名を与え“銀色の女”の役に指名。銀色の女が翁を導いて金(きん)の入っている竹を採らせるエピソード、石作皇子をお嫁さんになれる身体に変えちゃうエピソードが撮影された。
 
(ここの時点ではまだ“金の銅鑼珠・銀の銅鑼珠”という考え方が無かった。ついでに闇夜のすぐ後のはずなのに満月が見えるのは矛盾していることに誰も気付かなかった!ここは時間が無いのでもう修正できなかった)
 
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また彼女のお兄さんたちが撮影に協力してくれるということだったので、すぐに飛行機で迎えに行かせ、地理博士が「駿河国にとても高い山がある」と帝に申し上げるシーン、調岩暈が壺と帝の文を持って駿河国まで行き、頂上で燃やすシーンの撮影を行った。(御簾の中の帝は早幡そら)
 
このあたりで、かぐや姫のそばには女房と警護役が必要という話が浮上してシナリオが大幅に修正されることになる。当初指名されたのは下記である。
 
女房:花園裕紀・箱崎マイコ・広瀬みづほ・川泉パフェ・
警護役:夕波もえこ・川泉スピン
 
川泉パフェはいきなり大役だが、お姉さんと一緒なら心強いだうということでこの起用となった。ただしこの時点では桃はかぐや姫のそばに座っているだけの役だった。セリフはほとんど紫役の広瀬みづほに割り当てられていた。
 
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7月29日-8月6日に掛けて、このドラマで前半最大の見せ場である車持皇子の航海エピソードが撮影された。この船の船頭役として、広瀬みづほのお兄さん、広瀬のぞみちゃんが参加してくれた。素人とは思えない熱演で、非常に楽しいエピソードとなった。
 

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その撮影をしている最中の7月30日、ビデオガールコンテストの入賞者、吉川萌花がやっと東京に出て来た(なかなか出てこないので入団辞退かと心配していた)のだが、花ちゃんはその時引越を手伝っていたお姉さんの日和ちゃんに注目した。お姉さんだが幼い雰囲気でまだ小学生に見える。
 
ビデオガールコンテスト入賞者の入寮日
7.26 パフェ・たみよ
7.27 ヨルカ・イビザ
7.28 サリナ
7.29 -
7.30 ホルン
 
ここで花ちゃんはこの姉妹をセットで、かぐや姫付きの女童(めのわらわ)役で起用することを思いついたのである。すぐ2人を撮影所に連れていきたかったのだが、お姉さんは用事があるとかでいったん地元の富山に戻った。そして8月5日金曜日夜にやっと出て来てくれたので、ここから8月6-7日の2日間で、かぐや姫の部屋シーンの集中撮影を行なった。
 
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入瀬ホルン(中学生)と入瀬コルネ(高校生だが小学生に見える)の姉妹は非常に息の合った演技をしてくれて花ちゃんの期待に応えてくれた。2人はまるで雛人形のように可愛くかぐや姫の御簾の左右に侍っていて、美高さんが「凄くイメージに合ってる」と喜んでいた。
 
それで五節舞の付添いは最初各々に女房2人のつもりだったが、女童2名と女房2名とすることにし、急遽他の舞姫の付添も4名に変更して配役の組み替えを行なった。この時点で信濃町ガールズ総動員の雰囲気になってきたので逆に積極的に役を増やして全員出るようにした。
 

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ただ全員出すというのは制作が半分以上終わっている段階で出て来た方針だったので本人の実力に見合わない役になってしまった人(本当の意味での役不足)も多数あったが「今回は急に全員起用の方針になったので調整できなかった。申し訳無い。10月の時代劇では再調整するから」と言って理解を求めた。
 
五節舞の撮影は、やっとアクアがドラマ撮影に加わった8月8日にUFOをゲストに迎えて行われた。UFOの3人は衣裳がとんでもなく豪華なので
「この衣裳すごーい!」
と歓声を上げていた。
 
「この衣裳もしかして私たちの年俸より高い?」
「そういうことはあまり考えないほうがいい」
「やはり高いんだ!」
 
UFOは売れてるけどあまりギャラは高くなさそうだもんね。
 
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五節舞を舞ったのはアクアM(みちお)だが、この撮影をしている間にF(ふじえ)はここまで早幡そらが演じてくれていた部分のアフレコ吹き替え作業を丸一日していた!ここから放送日までは2人フル稼働である。アクアが1人しか居ないなら絶対間に合っていない!本人たちも
 
「これ絶対ぼくたちが2人いることを前提にしてスケジューリングされてる」
と文句を言っていた。
 
例えば、早幡そらのかぐや姫とアクアFの帝で、かぐや姫の私室でのシーンを撮影しているのと同時進行!で、今井葉月の帝とアクアMのかぐや姫で宮中でのシーンを撮影していたりする。登場人物が重ならない?シーンはどんどん同時撮影する。
 

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8月11日になったところで、突然エピローグでかぐや姫の赤ちゃんを受け取りに行くのが竹取翁ではなく、川泉パフェが演じる桃ということに変更になる。
 
「うっそー!?」
と川泉パフェが悲鳴に近い声を挙げる。
 
「だってかぐや姫の傍でずっと座ってればいい役だからと言われたのに」
「自信無い?」
「いえ、ぜひやらせて下さい」
「よし」
 
一方翁役の藤原中臣さんは
「いや無理のある展開だとは思ったけど、役者が監督に文句言っちゃいけないからと思ってた」
などと言っていた。やはり疑問は感じていたようだ。その藤原さんも
「パフェちゃんは大器だよ。アクア以来の大物かもね」
と彼女の演技を絶賛していた。
 
それで8月16日(火)の昇天のエピソードの撮影で彼女はかぐや姫のアクアに抱き付いて号泣するという熱演をしてくれた。彼女の演技でこのシーンが本当に感動的なものになった。
 
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この昇天シーンで大半の役者さんが解放された。
 
出演者たちは記念品(かぐや姫衣裳のアクアの特製クリアフォルダー(帝の写真には需要が無い)、竹と竹紙で作った扇、玉の枝煎餅!、ΛΛテレビ饅頭!など)が入った紙袋をもらいララランド・スタジオを退去した。
 
入瀬コルネは制服に着替えて退去し、熊谷に送ってもらってその日の夕方、時間ぎりぎりのHonda-Jetで能登空港に飛んで帰宅した(能登空港の着陸時刻が制限時刻ギリギリ)。
 
え?コルネちゃんが着たのは高校の女子制服ですよ。だって女子高生だもん。見た目は女子小学生だけどね。
 

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朝霞前半、昇天後の“使用人やお店の経営の再編”に関するエピソードは8月13-14日(土日)に撮影済みであった。阿蘇でのシーンは、13日に、月城たみよと平井紗耶香撮影助手がホンダジェットで熊本まで日帰りで撮影してきた。山村がパイロットを引き受けた。山村“の”監視役で千里も付いて行っている。千里は現地でのドライバーもしてくれた。
 

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富士の章も既に撮影済みで、16日の後で撮影されたのは、朝霞・白銀の2章である。朝霞が17日に撮影されたが、ここでもパフェは熱演して感動的な再会シーンが撮れた。
 
帝と光の初対面シーン、光の出産後のシーンは、実は2人のアクアに演技させ、それに他の出演者を合成している!(正直2度撮影して編集する時間が無かった)もっとも藤原中納言役の本騨君には、今更なので2人のアクアを見せている。
 
子供たちが多数出演するシーンは8月18日に撮影された。夏休みだから撮れたシーンである。千里の子供の一部はまだ富山にいたのだが、この日だけ連れてきたということだった。
 
アクアのかぐや姫が3人目の子・花子を渡すシーン(ドラマのラストシーン)は、朝霞での邂逅と一緒に17日に続けて撮影されている。
 
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アクアに関する撮影は8月17日で終了し、18-19日にこのドラマ内で歌う歌の録音をした。伴奏はこの日までにできあがっていたが、やはり歌唱録音していると問題点が出て来て、結構伴奏の手直しもした。
 
結局放送当日8月20日の17時の段階で「この時点のものをドラマに使おう」といったん確定させ、その後更に制作を続けてもうドラマの放送が行われている20時頃になってやっとアクアの歌唱はOKが出た。
 
そして翌日の昼からはもうオンラインストアで公開された!
 

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アクアは解放された後、転送で八王子の自宅に2人とも戻ったが、この日は彩佳たちが開いてくれた誕生パーティーの途中で眠ってしまった!
 
竜崎由結が九重を呼び出して、2人を部屋のベッドまで運んでもらった。
 
21日を特別休暇にしてもらったので、21日夜までふたりはひたすら寝ていたらしい。
 

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私もコスモスも番組放送当日にはΛΛテレビに詰めていたのだが、放送終了後、政子はわざわざ私に電話してきて訊いた。
 
「舞音ちゃんが『つばめ、つばめお宿はどこだ?』って歌ってたじゃん」
「うん」
「あれ、元歌は『すずめ、すずめ』だよね」
「そうそう。タイトルは『すずめのお宿』だけどね」
「あれって元々どこかの民謡?」
「元々はアメリカで、幼稚園の先生と子供の遊び歌だよ」
「アメリカだったのか。どんな歌?」
 
それで私は歌ってみせた。
 

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"Children go To and fro"(*1)
 
Children go To and fro, (EGG EGG)
In a merry pretty row; (EGGG ADD)
Footsteps light, faces bright, (DFF DFF)
'Tis a happy, happy sight, (GFEDCBC)
 
Holding fast each other hand (CCCC CCC)
We're a little happy band (DDDD DDD)
follow me full of glee (EGG EGG)
Singing singing merrily (AGFD DCC)
 
Holding fast each other hand (CCCC CCC)
We're a little happy band (DDDD DDD)
follow me full of glee (EGG EGG)
Singing singing merrily (AGFD DCC)
 
Tra! la! la! Tra! la! la! (DAA GEE)
follow me full of glee (DDF EAG)
 
Tra! la! la! Tra! la! la! (ADD EGG)
Singing merrily Tra! la! la! la! (DDFFE GE GE)
 
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↓より引用(アメリカ議会図書館)
Library_of_Congress
 
(↑にはピアノ譜が公開されているのでピアノで弾きたい人はどうぞ)
 

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夏の日の想い出・止まれ進め(2)

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