広告:ここはグリーン・ウッド (第6巻) (白泉社文庫)
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■夏の日の想い出・秘密の呪文(1)

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(C) Eriko Kawaguchi 2021-03-07
 
政子は2020年12月30日のRC大賞の授賞式が22時に終わると、そのままドライバー会社のローズ+リリー専任・佐良しのぶさんの運転する“アクアのアクア”に乗り、郷愁村に向かった、
 
郷愁村のホテル昭和のコテージ“桜”に既にあやめ・大輝が政子の両親に連れられてきているので、そこで一泊する。(あやめ・大輝は既に眠っていた)
 
翌12/31朝、ほんの6日前に部分開業したばかりの新交通システム“郷愁ライナー”に昭和駅から乗る。
 
今回開業したのは、大駐車場−昭和−アクアゾーン−平安村−飛行場の5駅・4区間・約4kmで、全てムーランリゾートの私有地内!である。熊谷市内および嵐山町内の公道の上に建設中の高架を走る部分を含めた全線が開通するのは2022年の予定である(嵐山町内の分は実は建設が終わっているが、熊谷市との契約により熊谷市内の工事が完了するまでは開業しない:但し、試験走行の名目で武蔵嵐山駅まで、内輪のスタッフ搬送に使用している:スタッフの約2割が嵐山町内に住んでいる)。
 
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なお感染防止の観点から、当面の間、全座席指定で、家族友人以外は間隔を空けてしかチケットは発行しない。自販機またはスマホで枚数指定して購入しないと離れ離れの席に座ることになる。なお自販機はタッチしなくても指を近づけただけで反応するシステムを取り入れている。スマホ乗車券の場合は(指定券発行済みの)バーコードの表示で改札を通れる。今回政子たちはスマホ乗車券で乗車している。
 
車両の座席は掃除・消毒がしやすいプラスチック・シート(球場などによくあるタイプ)である。気にする人のために使い捨てのシートペーパーまで用意している。シートペーパーは千里の会社フェニックス・フォレストリーから提供された、間伐材を原料とする紙を使用している。なお使用済みの紙は回収・再生して、シートとして再利用したり、トイレットペーパーなどにする。むろんウィルスは再生の第一工程で紙分解のために水酸化ナトリウム溶液を通る段階で死滅する。
 
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当面1時間に1本の運行(お客さんがいる時は臨時運行も)で、座席は毎回消毒する(消毒ロボット使用)という採算度外視の運用である(例によって、若葉は「お金が減って助かる」などと言っている)。
 
開業自体を遅らせる案もあったのだが、実はコロナ対策でスタッフの車による移送がボトルネックになっており、その解消のために開業したのである。要するに現時点ではホテル昭和・アクアリゾート・平安村のスタッフ移送が主たる目的で、お客さんも使っていいよ、というシステムである。乗車料金は100円均一(91円×1.1=100円)で熊谷市の承認を得ている。
 

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そして政子たちは12/31の朝1番にマネージャーの白石(旧姓玄子)絵菜およびスターキッズ&フレンズと一緒にG450で小浜のミューズ飛行場へ飛んだ。
 
夜中に飛行機を飛ばさなかったのは、熊谷市・嵐山町・小浜市との話し合いで夜間の離着陸は“できるだけ控える”という“口約束”をしているからである(禁止しているわけではない)。
 
今回G450を使用したのは、この機体には千里の個人的な事情でベビーベッドが設置されているので、それに大輝を寝かせていくためである。大輝はスターキッズのメンツのアイドルとなっていた。
 
今回参加するスターキッズ&フレンズは、近藤・七星・鷹野・酒向・月丘・宮本・香月・山森の8人である。山森さんは2016年の夏フェス以来の参加となった。
 
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「私もう除籍されてるのでは?」
などと山森さんは言っていたが、七星さんが
 
「なっちゃんのロッカーの所にはしっかりお花が飾ってあるから」
などと言って
 
「それじゃ死んだみたいじゃん!」
と抗議されていた。
 
実際問題としてコロナの影響で山森さんもライブができなくて結果的にこちらに参加する余裕ができたというのが実際の所である。年間100公演くらいしていたのが2020年は4月以降、全く公演できてないらしい。結果的に空いているオルガン付きのホールを使用してアルバムを2枚も制作している。
 
山森さんが参加したもうひとつの理由(たぶんこちらが大きい)については後述する。
 

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スターキッズ自体の音楽活動に関する事務取扱はサマーガールズ出版がしているが、スターキッズの事実上の“本部”は近藤さんと七星さんの自宅の離れに防音の練習室があり、そこに楽器置き場や(フレンズを含む)メンバーの個人ロッカーも設置されている。
 
独身の鷹野さんなど、しばしばここに泊まり込んだりしている。
 
「おたかさん、何ならセックスしてあげようか?おたかさんならいいよ」
などと七星さんに言われ
「それはこんちゃん(近藤嶺児)に叱られる!」
と焦る。
「おいおい。男を誘惑するなら、せめて俺の居ない所でしろ」
と傍に居る近藤さん本人が笑いながら言っている。
 
「何なら3Pでもいいけど」
「いや遠慮する」
 
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「そうだ!女装の道具とかもここに置いていいよ」
「女装とかしないよ!」
「そうなの?おたかさんは絶対女装趣味だって噂あるけど」
「それローズクォーツのタカと混乱しているのでは?」
 
音楽業界には元々同性愛者やトランスジェンダーが多いので、ある程度の年齢になっても結婚していないと、すぐこの手の噂を立てられやすい。特に鷹野さんはライブでの見栄えを考えてマニキュアをしている(ラメ入りもよく使うし、全指違う色にして話題になったこともある)し、髪も長いので「ホモというよりは女装趣味かも」などと言われがちである。スカートを穿いている所の写真をネットに拡散されたこともある(スカートが似合っていた!スカートを穿いていた理由については何か誤魔化していた:それで余計噂を立てられる)。
 
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「俺も女の子と付き合ったことはあるんだけとね」
「どうして結婚しなかったんですか?」
「当時はまだ収入が不安定なスタジオミュージシャンだったし、向こうの親が反対してさ」
 
「じゃその人のことを今でも好きだとか?」
「いや、さすがに思い切った。向こうはもう他の男と結婚して女の子3人いるよ」
「ちゃんとフォローしてるんだ!」
「いやそういう訳じゃないけど、友だちから聞いた」
 
なお近藤さんと七星さんは2013年に結婚した後「お互いの恋人と会うのに不便」と言って、ずっと別居生活をしていたが、2016年に新しい家を建てて、とうとう同居生活に移行した。それでも結婚当初の約束通り、お互い浮気自由らしい。近藤さんが女の子を連れ込んでいると、七星さんがお茶とお菓子を持って来て「ゆっくりしていってね」などと言ったりするので、女の子が恐縮して逃げて行く(容認しているふりして追い払っているのではという気もする)。
 
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2016年に建てた自宅は母屋の左右に近藤さんのエリア、七星さんのエリアがあり、お互い相手のエリアには入らない約束らしい(でも入ってる!)。2人で一緒に寝る時は母屋の寝室を使用するらしい(まるで平安貴族の邸宅だ)。
 

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もっとも私が見ている範囲では、実際には近藤さんは時々女の子や男の娘?の摘まみ食いをしているものの、七星さんは結婚以来他の男性とも女性とも寝てないと思う(彼女はバイを公言している)。七星さんは、鷹野さん以外にトラベリングベルズの黒木さんや海香さん!なども誘惑(?)したらしいが、相手が断ることを分かってて言っている気がする。ゆまに危うくやられ掛けたのを撃退!したのがあったくらいか。
 
ゆまはレイプ魔なので(但しバージン相手には“前には入れない”と言っている)、何人かの女子にちんちん切断の刑にされているらしい。七星さんも処刑しているが、松原珠妃なども襲われて「スパッと切り落としてやった」と言っていた。
 
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珠妃は男の噂が全然無いことからビアンかと思われることもあるが「私はヘテロ」と言っている。それに「私はセックスの相手には困ってないよ」とも言うけど、私も樹梨菜も彼女の恋人の噂を本当に聞いたことがない。蔵田さんとの仲を疑われたこともあるが、純粋なゲイである蔵田さんが女性と恋愛することはありえない。それで樹梨菜も安心して珠妃と蔵田さんが2人で食事したりするのを容認している(女性同士で食事したりするのと同じ)。
 

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ところで、アクアMの睾丸が11月3日に突然消滅して(消滅した理由をアクア本人は知らない。知っているのは私・千里・コスモスの3人くらい)、山村などの見方では、これまでアクアMの睾丸から出る男性ホルモンと、アクアFの卵巣から出る女性ホルモンがバランスしていたのが、睾丸が無くなって今後は女性ホルモンが支配的になるので、アクアMの胸も膨らむのでは?と予想していたのだが、少なくとも12月末時点ではMの胸が膨らんでくる気配は無いようである。
 
むしろ胸が膨らみ始めたのは、実は同様のバランス状態にあったのが崩れた西湖Mである。ただし本人はそのことを全然気にしていない。私は西湖はとうとう女の子として生きていくつもりになったのかもという気がしていた。
 
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西湖の両親は西湖が密かに性転換手術を受けたと思い込んでいて、お母さんなどは本人に戸籍上の性別を変更することを勧めているが、本人はまだ渋っている。お母さんは「どうせなら高校卒業前に性別変更して卒業証書は女名前でもらおうよ」と言っているのだが。更に山村は西湖F(聖子)のほうを病院に連れて行き「卵巣や子宮もあり完全な女性である」という診断書を取っちゃったらしい。これを添えて裁判所に申告すれば多分西湖は性別の訂正を認められるだろう。
 
西湖は3年間女子高生をしていたので、今更男ですとは言えない気もするのだが。そんなこと言ったら体育の着替えや身体測定でさんざん下着姿などを見せ合っている同級生たちから殺される。西湖の中学時代の同級生たちは西湖が(高校入学前に)性転換したのだろうと思っているようだ。姫路スピカや花ちゃんなども、西湖はやはり高校入学前に性転換して女子高に入ったのだろうと想像しているようだ。
 
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夏の日の想い出・秘密の呪文(1)

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