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■夏の日の想い出・秘密の呪文(3)

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2021年1月1日 9:00 恒例の§§ミュージック新年会を始める。
 
普段の年は、1月1日にアクアの博多ドーム公演をするので、その後、ドーム近くのヒルトンホテルで、全国から(集まれる範囲て)集めた信濃町ガールズとその保護者たちと一緒に新年会をしていた。しかし今年は一箇所に多数を集めることができないので、ネットを通したリモート開催となった。
 
(この日も博多ドームとヒルトンホテルは予約していたので、私たちは規定のキャンセル料をどちらにも払った。そして2022年1月1日も博多ドームとヒルトンホテルの予約した)
 
新年会の参加者は下記の各地に居る。
 
ケイ・アクア・今井葉月・姫路スピカ、七尾ロマン・恋珠ルビー、常滑舞音
→小浜ミューズセンター内各個室
 
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それ以外のA契約しているタレント
→女子寮または大田区のサテライト(1組ずつ個室)
 
信濃町ガールズ東京・信濃町ミューズ(男子メンバーを含む)
→五反野の女子寮(各個室)
 
信濃町ガールズ関東・関西・東海・九州
→泊めている都内のホテルの各個室
 
信濃町ガールズ北海道→札幌市内のホテル各部屋
信濃町ガールズ東北→若林公園の合宿所個室
信濃町ガールズ北陸→火牛ホテルの個室
信濃町ガールズ中国→広島市内のホテル各部屋
信濃町ガールズ四国→高松市内のホテル各部屋
信濃町ガールズ沖縄→木ノ下大吉先生宅!
 
4人しか居ない沖縄以外は全員個室からの参加となった。5人以上での会食を禁止するというルールに沿っている。沖縄以外で4人は、リセエンヌ・ドオが入った研修所の地下練習室だけである。
 
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東京では男子寮は使用していない。背景がひどすぎるかも、と花ちゃんが言ったので、女子寮の空き部屋に入れた。ついでに
「そのままこちらに住んでもいいよ」
と言ったら、数人悩んでる子がいたらしい。
 
ネット中継するための設備は、ふだんネットライブに映像又は音声で参加できるようにファンの自宅に持ち込んでいるのと同様の機器をホテルや合宿所などの各部屋に設置している。ネット中継には実はあけぼのテレビの隠し回線(内部での通称“Cチャンネル”)を使用している。
 

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大田区サテライトに居るコスモスが開会の挨拶をした後、小浜に居る私が音頭を取って乾杯した。その後、本来はA契約のタレント24名が各1分ずつの挨拶をするところである。
 
アクア、品川ありさ、高崎ひろか、西宮ネオン、姫路スピカ、花咲ロンド、石川ポルカ、白鳥リズム、原町カペラ、桜木ワルツ、山下ルンバ、桜野レイア、東雲はるこ、町田朱美、今井葉月、大崎志乃舞、佐藤ゆか、南田容子、高島瑞絵、山口暢香、七尾ロマン、恋珠ルビー、川崎ゆりこ。秋風コスモス。
 
だが・・・挨拶だけで30分かかるのは参加者にとって苦痛なので、全体を代表して“最古参”である品川ありさだけ実際に挨拶し、他の人は挨拶文を印刷したものを全員に配布することで挨拶に代えさせてもらった。ただし、昨日で引退した桜木ワルツだけは生で挨拶させ、盛大な拍手が贈られていた。
 
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研修生たちも全員この会合には参加している。体調不良でカウントダウンを休んだ甲斐絵代子も寮内の個室からわりと元気そうな顔を見せたので、少しは回復したかなと私は思った(後から聞くと千里が中村晃湖さんを呼んでヒーリングしてもらったら、かなり良くなったらしい)。
 
挨拶が終わった後、「もう食事を食べ始めていいですよ」という川崎ゆりこの指示があり、その後、各歌手の歌唱も行われた。
 
歌唱は↑に書いた順序(花ちゃんが決めた“デビュー順”)だが、ローズ+リリーのライブに出るメンツは優先された。アクアが歌った後は、スピカが歌い、葉月が歌い、七尾ロマンと恋珠ルビーが歌ってから、品川ありさ以下が歌うという形で順序変更が行われた。また桜木ワルツは最後の川崎ゆりこの直前に歌って、また大きな拍手をもらい、また涙を流していた。コスモスは「パス」と言って歌わなかったので、ゆりこがトリとなった。
 
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私はアクアの歌だけ聴いてから、中継参加を打ち切り、仮眠した。
 
なお例年、この新年会の参加者にお年玉を渡しているのだが、今年はリモートになったので、お年玉は振込にさせてもらった。
 

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私は11:30頃に妃美貴に起こしてもらった。顔を洗ってからライブの衣装に着替えメイクもする。
 
新年会とローズ+リリーのライブの両方に出たメンバーだが、アクアと葉月については、実は新年会(但し冒頭の30分くらいのみ)に出たのがMで、ローズ+リリーのライブに出たのはFである。葉月Mも参加しているが、それについては後で書く。姫路スピカ、七尾ロマン・恋珠ルビーは順序を変えてもらって早めに歌ったのでその後は川崎ゆりこの指示で仮眠していた。常滑舞音も最初の乾杯にだけ参加して、後はやはり川崎ゆりこの指示で寝ていた。
 
私は政子の部屋を訪れて、一緒にステージに向かう。政子には風花が付いていて、準備をさせてくれていた。
 
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ステージの緞帳は降りている。私と政子は緞帳の裙をめくって客席を見てみた。
 
中央より少し手前のPA席のそばに、あけぼのテレビのメインカメラが設置されている。PAの市川有咲(旧姓町田)と助手、それにカメラさんが、私たちを見て手を振っている。私たちも手を振り返した。ステージを映すカメラは左右にも1台ずつ、3台設置している。また、ステージの左右の袖下に客席を映すカメラも1台ずつ設置している。また天井から吊り下げたカメラも3台ある。他に移動カメラも2台あり、合計10台のカメラが使用される。
 
座席には約1000セットの(ファンの自宅に設置したカメラとつながる)パソコン+プロジェクタ、約5000セットの(ファンの自宅とつながる)スピーカー、そしてファンから事前にメールしてもらった約18,000枚の顔写真(コスプレ写真も多い)または手書きの似顔絵を印刷して合板に貼ったものが並んでいる。プロジェクタと書き割りおよび100名ほどのスタッフでミューズシアターは満員である。
 
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「結構壮観だよね」
とマリが言う。
「リアルタイムで観客さんたちと繋がっているからね」
と私は答える。
 

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2021年1月1日12:00.
 
あけぼのテレビでの放送が始まる(★★チャンネル・ЮЮネット同時配信)。この初期段階でこの3つのネットにリアルタイムで接続した人の数はЮЮラジオの視聴者を除いても200万人を越えていたらしい。
 
降りたままの緞帳の前に、豪華な加賀友禅の振袖を着た姫路スピカが下手から出てくる。今日の司会進行役である。大量に設置したスピーカーからファンの歓声があがる。
 
「スピカちゃーん!」
という多くの歓声に、スピカが手を振って答える。
 
「これより2021年ローズ+リリー・ニューイヤーネットライブを福井県小浜市のミューズシアターからお届けします」
 
と開会の宣言をすると多数の拍手が鳴り響く。
 
「私自身が12月6日にこのミューズシアターでネットライブをしたばかりなのですが、今回はローズ+リリーさんのライブの司会を仰せ付かりました。こういう大役はあまり経験が無いので、とちっちゃったりしたらごめんなさい」
 
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というと拍手が鳴り響く。
 
「私事(わたくしごと)ですが、私も今月成人式を迎えるので」
とスピカが言ったところで
 
「成人式おめでとう!」
という声がたくさん響き、スピカはカメラに向かって手を振る。
 
「やはりこれからはおとなの歌手として成長して行ければと思っています」
 
また多数の拍手があった。
 

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テレビの画面にはスピカの姿の他に、座席に並んだ大量のプロジェクタ及び書き割りも映すが、座席の前の方に“リアルに座っている”100人ほどの“観客”の姿も映す。これを見て、ごく一部だけ観客を入れているのかと思った人もあったようである。
 
これについてスピカは説明した。
 
「このライブは小浜市のミューズパークにあります、ミューズ・シアターで行っています(*1)。会場には1000台のモニター、5000台のスピーカーが並んでおり、これらは全国6000人の抽選で選ばせて頂いたファンの方の御自宅と繋がっていて各々のファンの方の映像や歓声がリアルタイムでこの会場に伝わるようになっています。これは昨年3月の東日本大震災復興支援イベントでXAMFUSさんの提案により採用された方式で、その後、多少の進化を遂げています(*2)」
 
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(*1)ミューズセンター・ミューズシアター・ミューズアリーナのある部分が“ミューズパーク”で、旅館・藍小浜、千里所有の体育館・小浜ラボ、コンビニ、多数のお花が咲いている碁盤公園などがあるのが“ミューズタウン”である。
 
コンビニは期間限定の開設予定だったが、ミューズセンターや藍小浜の従業員、旅館の客、ミューズアリーナに練習に来る高校生などが来店するので。結果的に常設店舗に昇格した。
 
ミューズ飛行場は、ミューズタウンから更に1kmほど山を登った所にある。距離的には近いが、森林が間にあるし、そんなに多く発着がある訳でもないので藍小浜では騒音はあまり無い。なおミューズタウン内にあったヘリポートは、ミューズ飛行場ができたのでそちらでヘリも離着陸できることから、廃止している。千里所有のヘリ(2018年のライブでアクアを運んだ機体)と若葉所有のヘリが1機ずつ、ミューズ飛行場に常駐しているほか、県警と消防のヘリもここに駐機させてもらうことになったらしい。
 
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(*2)当初はモニターとスピーカーがセットで、映像提供してくれるファンが声援にも参加していたが、両者を分離して映像参加組と音声参加組に分けた。
 
また、ファンの所に配布するWebカメラやマイクは“回収しない”方式に改めた。これにはいくつかの理由がある。回収のための包装・送付にとても費用が掛かること。完全な消毒が困難であること(悪意をもって唾液などを内部にまで付けられていたら、消毒作業自体が危険である)。回収した機器は故障している可能性があり、そのチェックが事実上不可能であること。それで一見もったいないようには見えるが、回収しない方が実はエコであるという結論に達したのである。
 
だから実は回収したのは震災イベントの時だけで、それも結局、回収した機器は私の決断で全部廃棄させてもらった。
 
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姫路スピカの説明は続く。
 
「今回初めて導入したのが、テレビの画面を見ておられる方には、見えていると思います、前列の方に陣取った100人の観客です。実はこの100人はここには居ません」
とスピカが言うと、会場に設置した観客スピーカーから多数のどよめきが起きる。
 
「テレビ画面に映っているのは、実は全国各地にいる信濃町ガールズの子たちから選抜した100名です。選抜条件は、身長160cm前後の女子というものですが、女子に見える子なら中身が男子でも構いません。もれなく女の子の服とブラジャー・キャミソール・パンティをプレゼントしました」
 
と言うと、観客スピーカーから笑い声が多数あがった。
 
「実はここに映っている“疑似観客”は、各々の居る場所で、ここのシアターと同じ仕様の椅子に座り、前後左右の4方向からカメラで撮影されています。その画像をネットでこちらに送ってもらい、ミューズセンターにある2台のスーパーコンピュータで処理して、テレビ画面にそこにあたかも客がいるかのように映しこんでいるのです。この合成の処理を簡単にするため、160cm前後の女子に限定させてもらいました」
 
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「完全に再現した上で、この会場に居る私や出演者にも立体映像で見えるようにするには、1人につきスーパーコンピュータ1台必要だそうです。これは2018年のカウントダウンライブでここ小浜の特設会場で立体映像のマリさんとリアルのケイさんが一緒に歌うのをご覧になった方もおられるかも知れません」
 
とスピカが言うと、会場に並んでいるモニターに映るファンの中に、頷いている人たちもある。
 
「しかし今回はテレビに映る程度のサイズに限定したことと、現場には立体映像を映さず、テレビ画面だけに合成するので、計算量が大幅に削減できて、スーパーコンピュータ2台使うと、100人分の映像を処理できるのだそうです」
 
とスピカは説明した。
 
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この件に付いては事前にホームページなどで公開してもよかったのだが、それだけでは読まない人が大多数で「ローズ+リリーは密を発生させている」などと言われては困るので、時間は喰うものの、司会者のスピカに口頭で説明してもらったのである。
 
「でもこの役目は大変なんです。ライブ中はトイレとかに行けませんので」
 
とスピカが言うと、観客スピーカーから爆笑する声が多数聞かれた。
 
(実際にはトイレに行っている間、家族や友人を代わりにカメラの前に座らせておいた人が何人かいたようである:観客の年齢や性別が唐突に変わったりする)
 

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「それでは最初の曲です」
とスピカが言って、やっと演奏が始まる。
 
「1曲目は、先日発売したばかりのアルバム『ホームワーク』から『リモート合唱の歌』」
 
ととスピカが言ったところで緞帳があがる.サンタガール風の衣装をつけた私とマリが映るので、拍手と歓声があがる。例によって、マリの衣装は白で私の衣装は赤である。
 
「明けましておめでとうございます!ローズ+リリーです」
と私とマリが一緒に言うと、観客スピーカーから多数の拍手・歓声がある。
 
「何で私たちサンタさんみたいな衣装なの?もうクリスマス終わったのに」
「西洋ではまだクリスマスウィークだよ。12月25日のクリスマスから1月6日の公現節までの“十二夜”はクリスマスの期間」
「そうだっけ?」
 
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「東方教会のロシアとかだと、サンタクロースそっくりのマローズ爺さんは1月1日にクリスマスプレゼントを配る。ロシアでは1月1日にツリーを飾るんだよ」
 
「爺さんなの?」
「お姉さんでいいよ」
「じゃマローズ爺さん(Дед Мороз ヂェット・マロース)の孫娘のマローズ姉さん(дочь Мороза ドッチ・マローザ)ということで」
 
「爺さんと娘さんが似てる気がする」
「気のせい、気のせい」
 

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私たちの真ん前に2台の移動カメラが寄ってくる。そして私たちの後方には大きな映写スクリーンがあり、それが12分割されている。中央に私とマリが映っている。私は自分の目の前にいるカメラに向かって言った。
 
「この歌を歌ってくれる人を紹介します。
┏━━┳━━┳━━┳━━┓
┃北海┃東北┃関東┃東海┃
┣━━╋━━╋━━╋━━┫
┃北陸┃ケイ┃マリ┃関西┃
┣━━╋━━╋━━╋━━┫
┃中国┃四国┃九州┃沖縄┃
┗━━┻━━┻━━┻━━┛

「信濃町ガールズ北海道・細山鈴菜、信濃町ガールズ東北・花道一菜、信濃町ガールズ関東・諸原由夏、信濃町ガールズ東海・森村雪子、信濃町ガールズ北陸・加治秋恵、信濃町ガールズ関西・鈴原牧奈、信濃町ガールズ中国・横山大子、信濃町ガールズ四国・榊原瑞菜、信濃町ガールズ九州・渡辺聖美、信濃町ガールズ沖縄・平良百合、そして私たちマリとケイの12名で歌います」
 
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「ちなみに各地区支部の歌唱者の決定は、各支部に任せていますが、ジャンケンで決めた地区、あっちむいてほい決めた地区、くじ引きで決めた地区、オセロ大会で決めた地区、大量ワサビ寿司のロシアンルーレットで決めた地区、女装コンテストで決めた地区など、色々だったそうです」
 
「すみません。女装コンテストって参加者は男子ばかりだったんですか?」
「男子は1人だけで、予選で落選したそうです。全然女の子に見えなかったので」
「じゃ女子で女装コンテストしたんですか?」
「そうらしいですよ」
「趣旨がよく分からないのですが」
「私も分かりません」
 
予選がビキニの水着で、決勝がフライトアテンダントだったらしいが、予選の敷居があまりに高すぎる。ビキニの水着を平気で着られるのは、アクアとか、弘田ルキアとか、三陸セレンとかのレベルだ。本当に男の子なのかという疑問は置いといて。木下宏紀の女子水着姿も見たこことがあるが、きっと彼はもう男の子ではない。
 
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夏の日の想い出・秘密の呪文(3)

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