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■夏の日の想い出・Long Long Ago(23)

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あけぼのテレビの紅葉レポート10月上旬にスタートしてから11月頭には、三田・山口組が北海道南端函館まできた。柳川夫妻は本州の山間部を渡り歩いている。
 
10/06(Wed) 三田:旭川・層雲峡・旭川醤油ラーメン
10/07(Thu) 柳川:日光・鬼怒川・しもつかれ
10/08(Fri) 三田:稚内・宗谷丘陵・最北のラーメン
 
10/11(Mon) 三田:網走・ザンギ丼(鮭の唐揚げ)
10/12(Tue) 柳川:軽井沢・峠の釜めし
10/13(Wed) 三田:根室・風蓮湖・エスカロップ
10/14(Thu) 柳川:長野・戸隠・戸隠そば
10/15(Fri) 三田:釧路・阿寒湖・スパカツ
 
10/18(Mon) 三田:富良野・スープカレー
10/19(Tue) 柳川:松本・上高地・山賊焼き
10/20(Wed) 三田:札幌・円山公園・札幌みそラーメン
10/21(Thu) 柳川:妙高・豚汁ラーメン
10/22(Fri) 三田:ルスツ・石狩鍋
 
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10/25(Mon) 三田:札幌・定山渓・ジンギスカン
10/26(Tue) 柳川:裏磐梯・喜多方ラーメン
10/27(Wed) 三田:千歳・支笏湖・ザンギ(鶏肉の唐揚げ)
10/28(Thu) 柳川:鳴子・ラージャーメン
10/29(Fri) 三田:登別・地獄谷・室蘭カレーラーメン
 
11/01(Mon) 柳川:田沢湖・稲庭うどん
11/02(Tue) 三田:函館・大沼公園・函館塩ラーメン
11/04(Thu) 柳川:奥入瀬&十和田湖・しょっつる鍋
11/05(Fri) 三田:恐山・下北ラーメン&いかのおすし!
 
視聴者の予想通り、各地のラーメンを食べ歩いている!
 
三田・山口組は11月2日に函館のレポートをした後、3日午前中のフェリーで下北半島・大間(おおま)に渡り、5日に恐山のレポートをしている。“いかのおすし”は、青森県では、陸奥湾でも三陸でもたくさんいかが穫れるのを背景にしたものだが、三田雪代は、例のフリップボードを持って、「良い子のみんな、気をつけてね」とやっていた。
 
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いか:行かない
の:乗らない
お:大きな声を出す
す:すぐ逃げる
し:報せる
 
この後は、三田組と柳川組が本州の東側・西側を分担して南下していくことになる。
 

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ムーラン建設(作業しているのは大半が人間)により女子寮2号館の建設が進む中、すぐそばでは、播磨工務店(作業しているのは全員人外!)により、新本宅の建設工事が進められていた。
 
唐突にそれまでの本宅が消滅して深い穴が掘られていたので寮生たちが驚いた後、地下の工事は4日で終わり、地上階がPC工法で作られていく。そして工事が始まってからわずか半月で、5階建てのビルが建ってしまった。さすがは郷愁村でも半月でホテル1個建てた部隊である(あれはユニット工法)。
 
寮生たちはあらためて「すごーい」と言っていたが、そもそも3日で1フロア作るのが播磨工務店のいつもの仕事である。
 
そして新しい本宅は11月2日(火)“さだん”に竣工して引き渡され、退避していた天羽一家と花ちゃんは新本宅に再移動した。
 
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新本宅
5F ペントハウス?
4F 寮母住宅(4LDK)
3F 新図書室・副寮母室・サロン
2F 新食堂
1F 応接室・食材倉庫
B1 ダンス練習室
B2 新厨房
 
5階(ペントハウス?サンルーム?物干し!?)は天井が全面ガラスになっており、タオルケットや毛布など持って来て寝転がって空を見るのもいいよ、ということになっている。11月19日の“ほぼ皆既”月食では、かなりの数の観測者が出た。
 

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2階・3階は女子寮の1号館・2号館の2階・3階と渡り廊下で結ばれるので、寮生たちは各々のビルの2階まで降りてから渡り廊下で本宅2階に入れる。この2階の渡り廊下を、食事配送システムのレールも通る。
 
新食堂は99m2(16半間×8半間=32坪) で、70人の収容能力があり、コロナが終息したら寮生全員が一度に食事できるはずである。旧食堂は29m2(7半間×5半間=8.75坪)で20人収容だったので、コロナ直前頃は交替制になっていた。なお、ここはコロナが終息するまでは第2ダンス練習室として使用する。
 
寮母住居は、旧本宅では2階だったが、新本宅では4階まで上げられた。ただし寮母の天羽亜矢子は平日の朝と夕方〜夜は女子寮1階の寮母室に居る。寮生たちを見守り、寮生たちに「いってらっしゃい」「おかえり」を言うのが、寮母の最も大きな仕事である。
 
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↓女子寮1階(11/4以降)

 
花ちゃんの部屋:副寮母室は新図書館の隣に設定された。前面は“サロン”と称し、自由に座れる丸テーブルを置いた。換気は図書室同様強力な縦の空気の流れが作られていて感染確率は低い(後述)。ここは、おやつ・紅茶などを用意しているので、寮生は好きな時に来ておやつを食べて良い(ファンからたくさん送られてくるのでお菓子には困らない)。実際、水谷姉妹や、豊科リエナ・箱崎マイコなどが、よくここに来るようになった。
 

 
このサロンの出入口はスイングドアになっていて、入りやすいようになっている。また廊下側からも図書館側からも入れる。結構、本でも探すようなふりして歩き回っていて、ひょいと副寮母室に入ってくる子も出るようになった。
 
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花ちゃんは、寮生たちの相談相手になることも多いので、悩んでいる子が来やすいようにこういう環境を作った。おやつ食べがてらに来て、“相談”とかいった大げさなことでなくても、単におしゃべりするだけでもいいという趣旨である。やや深刻な相談は、防音の相談室も作っているので、そこで聴く。
 
花ちゃんは平日の日中は信濃町の本社に居ることも多い(彼女は§§ミュージックの音楽部長である)ので、花ちゃん不在の時は、花咲ロンド(寮長!)や海浜ひまわり・稲田姉妹などがお留守番していることもある。
 
ひまわりは月に1度くらいツーリングに出掛ける時以外は、だいたい寮の“どこか”に居る。よく作業服姿で油まみれになって車やバイクをいじっている。ひまわりの現在の身分は“女子寮雑用係”(不法滞在者から昇格)だが、お給料はもらっていない!でも家賃も取られないし食事はもらえるので、いいことにしている(寮内は禁酒なのだけが不満らしい)。彼女は作曲関係でたくさん稼いでいるので、給料は無くても平気である。ひまわりに相談すると、大抵のことを笑い飛ばしてくれるので、相談した側は気持ちが軽くなる。
 
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「でも、ひまわりちゃん、親から有力社員の誰かと結婚してくれとか言われない?」
「ああ、私の代わりに弟が女装して大阪支店長の所にお嫁さんに行ったから大丈夫です」
「は?」
 
稲田姉妹は「可愛い弟にはスカートを穿かせよ」とか「若い頃の女装は勝手でもしろ」とかよく言っている。彼女たちに相談すると、だいたい無茶苦茶なアドバイスをする。「そんなパワハラ男は殺しちゃえ。何なら今から殺してきてあげようか?」とか
「学校を爆破しちゃえば中間テスト受けなくて済むよ。ダイナマイト調達してあげようか?」とか「ヌード写真を付けて売るとCD売れるよ」とか「半年も付き合って手を握らない男は去勢しちゃえ」とか。それで彼女たちと話しているだけでストレス解消になり、違う意味で人気がある。
 
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地下のダンス練習室は、火牛アリーナなどと同様に天井に給気口、床に吸気口とが設置され、天井から床へ強制的な空気の流れが作られているので、隣同士で踊っていても空気の交換が起きない。窓は無くても強力な感染対策が施されている。
 
この上から下への強制的な空気の流れは2階の食堂や3階の図書室・サロンにも造り込まれており、当面窓開放は禁止である(かえって窓を開けると横方向の風ができてよくない)。
 
この換気システムを組み込んでいるのでフロアとフロアの間は2層(上の階からの吸気層と下の階への給気層)合計1mほどあり、本宅の全体の高さは20mほどで5階建てではあるが通常のビルの6-7階建てほどの高さになっている。
 
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天羽一家と花ちゃんは、いづれも11月2日の午前中に新居に荷物を運び入れてもらった。
 
厨房の移転も11月2日に1日がかりで行われ、この日は昼と夜の食事提供が休止され、代わりにお弁当が配られた。
 
図書室の図書やCDの移動は11月4日に業者の手で行われた。女子寮1階の図書室は本だけを移動し、本棚は残して、こちらは書庫として使用する。
 
ダンス練習室が寮の1階から本宅に移動したので、女子寮側のダンス練習室跡が改造されて1Kの住居が2つ設定され、ここに臨時厨房1階に住んでいた、海浜ひまわりと稲田姉妹が移動した。
 
(再掲)

 
厨房・食材および、1階に住んでいた3人が移動した後、臨時厨房の建物は一晩で姿を消していた!
 
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ともかくも新しい本宅ができて、これまで女子寮の方に住んでいた高崎ひろかも母・妹と、本宅のほうに同居することなった。寮母住宅は4LDKになっている。4つの部屋に、母、高崎ひろか、松梨詩恩、水森ビーナ!の母・娘?3人が住めるようにである!ただしビーナは女の子にならないと、女子寮に住むことはできない!!
 
(今までは2DKに母と詩恩が住んでいた。ビーナの実母・丹生は帯広に住んでいるが、亜矢子と丹生は、子供(高崎ひろか)の教育のことで、頻繁に連絡を取っていたこともあり、ふたりは仲が良い。数紀は“女の子になりたいみたいだから、女の子にしてあげてもいい”と両者は勝手に合意している!)
 
「完全な女の子にならなくても、ちんちん切っちゃえば女に準じて扱っていいよ。3月くらいに1週間くらい休めるように言ってあげるから、ちんちんだけでも切らない?」
などと詩恩は言う。
 
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「勘弁して」
「睾丸はもう取ってたよね?」
「取ってないよぉ〜」
「それはいけない。今から取りに行こう」
「今から〜〜〜?」
 
ということで数紀が同居できるようになるのがいつかは不明である。それにしても数紀の睾丸は風前の灯火である(既に機能喪失してる気がするけど)。
 

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