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■夏の日の想い出・Long Long Ago(7)

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年末の長時間ドラマ『八犬伝』の撮影は10月1日から始まっていた。
 
このドラマは2つの撮影場所で2組の撮影チームにより、同時進行で撮影されていく。
 
撮影場所:“八”熊谷市八犬伝村、“春”春日部市§§ミュージック撮影スタジオ
撮影チーム:S=白原俊樹監督+田崎潤也撮影者、Y=矢本かえで助監督+芳本みえこ撮影者
 
合戦や立ち回りなどは主としてS班が八犬伝村で、恋愛シーンなどのドラマ的な場面は主としてY班が春日部で撮影するが、入れ替わる場合もある。撮影日程と主な出演者の出演日程は下記である。
 
ア=アクア(犬塚信乃)、舞=常滑舞音(八房・犬村大角)、朱=町田朱美(犬川荘助)、鳥=白鳥リズム(犬飼現八)、ビ=水森ビーナ(犬坂毛野)、恋=恋珠ルビー(犬山道節)、七=七尾ロマン(犬江親兵衛)、ネ=西宮ネオン(犬田小文吾)、雲=東雲はるこ(伏姫)、ス=姫路スピカ(浜路1・浜路2)、坂=坂田由里(玉梓・船虫)、高=高崎ひろか(丶大法師)、品=品川ありさ(赤岩一角・山猫)
 
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01(金)八[全体説明など]
ア舞朱鳥ビ恋七ネ雲ス坂高品
02(土)八[大塚村   ]
ア 朱      ス
______春[伏姫と八房 ]
 舞      雲  高
03(日)八[玉梓の呪い ]
          坂
______春[八房への報酬]
 舞      雲
______春[安西合戦  ]
 舞         高
04(月)八[与四郎紀二郎]
ア 朱      ス
05(火)八[陣代の接待 ]
ア        ス
______春[粟飯原回想 ]

09(土)春[古那屋   ]
ア  鳥   ネ   高
______八[円塚山   ]
  朱  恋   ス
10(日)八[芳流閣   ]
ア  鳥
______春[阿佐谷   ]
       ネ  坂
______春[神隠し   ]

______八[道節仇討  ]
ア 朱鳥 恋 ネ
11(月)八[古那屋2  ]
       ネ
12(火)八[雷電神社  ]
ア 朱鳥   ネ
13(水)八[幻術館山城 ]
      七
______春[信乃と浜路 ]
ア        ス
16(土)八[対牛楼   ]
    ビ  ネ
______春[庚申山   ]
 舞 鳥      坂
17(日)八[刑場やぶり ]
ア舞朱鳥   ネ雲
______春[赤岩回想  ]
            品
18(月)八[一角と現八 ]
   鳥        品
______春[信乃と浜路姫]
ア        ス
19(火)八[世四郎結婚式]
ア 朱鳥 恋 ネ
20(水)八[毛野と小文吾]
    ビ  ネ
______春[富山の親兵衛]
      七
23(土)八[荒芽山1  ]
ア 朱鳥 恋 ネ
24(日)八[荒芽山2  ]
ア 朱鳥 恋 ネ
25(月)八[越後物語  ]
  朱    ネ  坂
26(火)八[諏訪物語  ]
  朱 ビ  ネ
27(水)八[穂北荘   ]
 舞朱鳥ビ恋 ネ
31(日)八[甲斐物語  ]
ア 朱  恋   ス 高
 

八犬伝というのが、元々8人の犬士(+丶大法師・政木大全)の群像劇なので結構出演者のだぶらないエピソードが多く、こういう分散撮影が可能になった。なお、政木大全(準犬士)は今回のドラマでは登場しない。
 
それで昨年の『とりかえばや物語』では撮影日程がずれこんで、他の放送局さんにも迷惑を掛けたのだが、今回はきれいに予定通り撮影終了させることができた。おかげでアクア・舞音・リズム・ビーナなどは、この長時間ドラマを撮りながら他の放送局の仕事もかなりやるはめになったが!
 
今回は春日部のサブスタジオが大いに役立った。
 
元々、ここを作ったのは、出演者の多くが学校に通っているという事情からである。それで平日の撮影は夜間しかできないので、その夜間に昼間の屋外の場面を撮影したいという潜在的需要に応えたのである。また学校が終わってから熊谷まで行くのは時間がかかるが、春日部だと女子寮から30分で行けるのである。
 
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それでここに風景のセットが組めるような大きな体育館を作り、人工照明(光の向きを付けられるので、昼間のシーンも朝・夕方のシーンも撮れる)のもとで日中シーンの撮影をしたのである。これは結果的に風雨と無関係にも撮影を進めることができ、大いに助かった。昨年は雨で撮影が出来ずに遅れている日程が更に遅れたりした。それで同じ轍を踏まないようにしようというので、土地代含めて10億円の投資をして、このスタジオを作った(10億円で済んだのは、千里が所有する工場や製材所の製品を主として利用しているから)。
 

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「やはり2019年の源平記があまりにもうまく行きすぎたんだよね」
とコスモスは言っていた。
「とりかえばや物語で日程遅れが出たけど、やはりこの規模の制作はある程度日程がくるうことを想定しておかないとどうにもならないね」
と私も言う。
 
「だから今回春日部のスタジオ作ったのは保険だよね」
とコスモス。
「あれ50億かかってません?」
「9億5千万くらいだよ。たぶん10億超えてない」
「よくその程度でできましたね〜」
「木材とか防音材とかで醍醐先生が所有している工場とか製材所の製品を使ったからだと思う。それに施工は播磨工務店だしね」
「やはり普通は40-50億かかりますよね」
「普通なら掛かると思う」
 
「でもおかげで、撮影はスイスイ進んでる」
「今回は明確な主人公というのが居なくて、八犬士全員が主人公みたいな所があるから、アクアがボトルネットにならなかった」
「逆に昨年の『とりかえばや物語』はアクアが居ないとどうにもならない場面が多すぎたと思う」
「そのあたりって、やはり物語の選定にも問題があったかもね」
「源平記だと義経あるいは静(しずか)は顔を隠している場面も多かったから葉月を代役にしてかなり撮影が進められた」
「来年はノートルダムのせむし男か美女と野獣でもやります?」
「海外の作品に行くの〜〜〜?」
 
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「アクアには根本的にスケジュールの余裕が無いという問題があるから」
と川崎ゆりこ。
「でもアクアを使わないと巨額の制作費を回収できない」
 
「アクアが7人くらい居たら何とかなるんだけどね」
とコスモス。
 
「アクアって実際3〜4人いません?本当に1人であれだけの仕事をこなしているのか疑問を感じる」
などとゆりこは言っていた。
 
「まあ少なくとも長時間ドラマでは、アクアの一人二役はしない方がいい」
「そうだね。今年みたいに女役だけでいい」
「・・・・・」
「どうしたの?」
「今回、アクアは男役だけなんだけど」
「え?でも信乃って女だよね?」
「男だけど」
「じゃ女犬士は毛野だけ?」
「毛野も男だけど」
 
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「うっそ〜〜!?信乃と毛野は女剣士じゃないの〜〜〜!?」
と川崎ゆりこは驚いていた!!
 
原作読んでないのか!?
 

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7日の地震後は、10/8の1日掛けてセットに問題が起きてないか、ムーラン建設にチェックさせたが、問題なしということだった。一部塗装が剥げたところを補修したのみで9-10日の撮影をおこなった。ただし、信乃と現八の吹き替え役の2人が飛び込む川の中に作った縦穴は、崩れてしまったので、播磨工務店の手で再度掘り直した。
 

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