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■夏の日の想い出・Long Long Ago(20)

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10月29日(金・友引・“たつ”).
 
夕方、私の古い友人である、野村治孝と前村貞子が結婚式を挙げた。2人はもう10年以上付き合っているが、ふたりとも陸上選手なので、貞子が
「東京オリンピックが終わるまでは結婚できない」
と言っていた。それで東京五輪が終わったところで結婚式を挙げたのである。
 
ふたりは中学の陸上部で一緒だったので、当時の陸上部の仲間で、私と若葉、美咲絵里花(現在静岡県の放送局でアナウンサーをしている)、なども出席したし、ふたりの現在の所属チームのメンバーも参加している。
 

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結婚式は国分寺市内のホテルで18時半から、親族数人ずつだけが出席して行われ、その後、19時から21時まで、ネットワーク型式で披露宴が行われた。お料理は出席者に前日までに届くように配送されており、会費は振り込みで払っている。ネットワーク方式なので、あまり服装に気を使わなくていいし、会費1万円なのでお金も掛からないし(女性はドレス代もかからないのがポイント)、貞子がオリンピックでメダルを取ったこともあり、出席者は100人を越えた。陸連の強化部長さんが参加して「ベビーに期待する」とか正直に言ってた。
 
もっとも私は会費に加えて御祝儀も白石マネージャーに頼んで渡してきている。
 
参加者が多いので、私は余興に参加しなくても良さそうと思っていたら、宴も終わりに近くなってきた時、新婦から唐突に指名がある。
 
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「冬『Long Vacation』を歌ってよ」
「まあいいよ」
 
それで私はキーボードの弾き語りで、出会ってから結婚するまでに長い時間がかかったカップルのことを歌った歌『Long Vacation』を歌った。ちょっと演奏時間が長くなり申し訳なかったが、フルバージョンで歌った。
 
私の正体はバレてるかバレてないか微妙だなと思った。
 
披露宴は私の歌の後、親への花束贈呈で終了した。
 

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さて、ワンティスのアルバムの件は、次のように企画が進められた。
 
CDが見付かったのが10月21日、Protoolsのデータが見付かったのが10月28日である。29日にワンティスのメンバーが緊急招集されてコスモス、ケイ、醍醐春海に、TKRの三田原制作部長まで入れて話し合い、4枚組アルバムの制作が決定した(アクアが歌うのでこのアルバムはTKRから発売される。
 
なお、ワンティスは2013年に活動再開した時はいったん★★レコードと再契約したが、村上社長時代、2017.4に契約を更新しなかったので、現在はフリーである。実際問題として演奏活動は実質休止状態にあった。しかし今度のアルバムに関してはTKRに委ねることにした。
 
 
TKRは普通のレコード会社と違って、アルバム制作義務が無いのが良い。
 
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見付かった楽曲データは全部で24曲なのだが、これを暫定的に4つのグループに分けた。
 
A:最終盤CDに入っていた12曲
Searching Cow/ Long Long Ago/ Voyage Romantique/ 朝日の海岸/ 光の柱/ 生命の水/ Back to the Town/ リズミトピア/ 川と花の物語/ 忘れられた座席/ 背中に書いたラブレター/ 祭り太鼓
★ノイズ消去だけしてリリース“One Xanadu”
 
B:12/14版に含まれていたもの(完成に近い・歌入り)
一杯の水/ ヴィーナスの涙/ ラピスラズリ/ 人魚諸島
★そのままミックスダウンしてリリース(下川担当)
 
C:12/14版に含まれていたもの(演奏はほぼ完成・歌無し)
夕暮れ時のスピカ/ Deep Mountain/ 極楽鳥/ Divina Commedia
★アクアに歌わせて(海原担当)からミックスダウン(下川)
 
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D:9/21版に含まれていたもの(未完成の演奏のみ)
髪の長い少年/ 雪の恵み/ キャット・ウォーク/ 虹色の首飾り
★改めて演奏し(ワンティス)アクアに歌わせて(海原)からミックスダウン(下川)
 
BCDをまとめて1枚のアルバム『イン・ヴィア』とする。“途中”という意味である。
 

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上記の作業で2枚組のアルバムが完成するのだが、コスモスは同時に若い人たちにトリビュートアルバムを作らせ一緒に販売したいと提案した。これにはTKRの三田原部長が大いに賛成した。レコード会社としては20年前に活動していたバンドのアルバムを今更出してもセールスが見込めないので、今人気のある人に歌わせてそれで興味を持ってくれた人はワンティス版も買うかもと考えたのであろうと、会議の出席者は想像した。
 
それで、最初このような歌唱者が提案された。
 
アクア、常滑真音、ラピスラズリ、白鳥リズム、姫路スピカ、品川ありさ、高崎ひろか、坂出モナ、羽鳥セシル、松梨詩恩、ColdFly5、羽田小牧、ボニアート・アサド、榎村アケミ
 
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(TKRのアーティストから選んでいる)
 

ところがこれに醍醐春海(千里)が反対した。
 
「皆さん、長く音楽業界に関わっておられるから分かると思うのですが、4万の集客力のあるアーティストが2人ジョイントコンサートをすると、常識的に考えると8万まで行かなくても6万人くらい集客できそうな気がするのに、実際には3万枚くらいしかチケット売れませんよね」
 
醍醐春海がそう言うと、みんな
「あ、そうか」
「足し算じゃなくて論理積になるんだよね」
と言っている。
 
三田原さんまで「そうだった」と納得顔である。
 
根本的にはチケットが高いという問題があり、かなり無理してチケット代を出すのにお目当てのアーティストが半分しか見られないのなら見送るという人が多くなるからである。両方に関心のある人だけがチケットを買う。
 
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「だからここは最もセールスが期待できるアーティスト1人だけに歌わせるべきです」
 
「つまりアクアか」
 
また
「高岡の“娘”なんだから、もっとも歌唱者としてふさわしい」
という意見もあった。
 
それで、アクアに24曲歌ってもらうということになったのである(イン・ヴィア収録分8曲まで入れると32歌唱)。アクアが歌うのなら伴奏も“彼女の”バックバンド、エレメントガードに演奏させようということになる。
 

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すると更に三宅から提案がある。
 
「『イン・ヴィア』の追加伴奏も俺たちじゃなくて若い人にやってもらおう」
 
「ああ」
「やはり高岡が死んだ時の俺たちって25歳くらいだったじゃん。あれはその25歳の音楽だったと思うんだよ。だからせっかく20歳のアクアが歌うんだから、伴奏も40代の俺たちより、20代の伴奏者に任せよう」
と三宅は言う。
 
「うん。それがいいね」
と海原も言い、その方針が固まった。
 
「ところでエレメントガードって何歳だっけ?」
「ヤコは35歳、エミは32歳、ナツは27歳、ユイは25歳です」
 
とコスモスが即答するので、ケイは「コスモスちゃん凄い」と思った。
 
「30代半分、20代半分か」
 
スマホの電卓を叩いていた三宅が言う。
「平均すると29.75。切り捨てして平均年齢20代でいいかな」
 
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それでエレメントガードが伴奏してアクアが歌うという話がまとまり掛けたのだが、ケイが言った。
 
「今回の企画ではエレメントガードは休ませませんか?」
「へ?」
 
「アクアが忙しいから、あの子たちもだいたい過労気味なんですよ。それに今彼女らは12月に発売しなければならないシングルの制作中です。これはテレビ番組の主題歌なので絶対にリリースを遅らせられないんですよ。更には年末年始の予定もぎっちり詰まってます」
 
「日本一忙しいアクアのバックバンドだからなあ」
と海原が言う。
 
「だから彼女らとは別に伴奏バンドを構成しましょう」
 
「それでもいいかもね。夏に舞音のアルパムを同時に2枚作った時、歌は舞音が両方歌うけど、伴奏バンドは2組用意したんですよ」
とコスモス。
 
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「そもそも今回の制作方法はあの舞音ちゃんのアルバムの制作と似てるんだよ」
「ああ、それはそんな気がした」
 
「アクアが歌うなら伴奏は誰でもいいんじゃない?」
と雨宮先生が言い、25歳以下限定の臨時バンド“ゼロティス”が編成されることになった。メンバーの人選はコスモスに任せると言われた。
 
またトリビュートアルバムは監修も若い人に任せようということになり、その人選もコスモスに一任された。
 
「曲のアレンジも変えていいですか?」
とコスモスが尋ねると、ワンティスの面々は悩んでいたが、雨宮が
 
「若い人に歌わせるなら、若い人に合わせたアレンジをした方がいい」
と言い、それに海原・上島も賛成したので、他のメンバーも同意し、アレンジも若いアレンジャーに任せることになった。
 
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ここで山根から提案がある。
 
「トリビュート版を全部アクアに歌わせるんでしょ?そしたら『イン・ヴィア』の追加歌唱は少し変えない?」
「別の子に歌わせる?」
「いや、『インヴィア』のプロジェクトデータの中に残っている音声が高岡と上島のデュエットだから、残り8曲もデュエットがいいかなと思って。例えばアクアと、ハイライト・セブンスターズのヒロシ君とか考えられませんか。レコード会社が違うけど、★★レコードさんなら協力してくれますよね?この2人ならどちらも凄く歌がうまいから、各々のファンも容認してくれるんじゃないかと思うんですよ」
 
「それはひとつの手だけど、ヒロシは忙しくてとてもアクアと双方時間が取れるタイミングができる可能性は低い」
「そっかー」
「誰か若い男性ボーカルで上手くて時間の取れる人いない?」
 
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というので、いくつかの名前が出ていたものの、“時間が取れる”“上手い”というのが、ほぼ相反する条件なので、なかなかいい人が居ない。
 
「WADOの若春君じゃなくて、えっと・・・」
「若南ちゃん?」
「そうそう。あそこのレコード会社も協力してくれそう」
「あの子たちは、時間は取れるだろうけど、男声で歌うのは絶対拒否すると思う」
という声が出たところで
 
「あ、そうか」
と三宅が言った。
「アクアは男声も出るから、アクアに男声で歌ってもらって、女性歌手と組み合わせたらいい」
「なるほどー」
「それだとトリビュート版をアクアには女声で歌ってもらえたら、両者の違いが出るね」
 
そこで上島が言う。
「実を言うと、ptxデータに含まれる歌唱データは、高岡と僕のパターンと、僕と雨宮のパターンの双方か残っていたんだよ」
「そういえば、両方収録してたな」
「最終盤は、全部高岡と僕のデュエットになった。でも、『ワンザナドゥ』は高岡と僕の男声デュオ、『イン・ヴィア』は僕と雨宮の男女デュオの方を活かしたらどうだろう?そしたら追加歌唱が男女デュオになるのとつながる」
 
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「それいい、そうしよう」
とみんな賛同した。
 
雨宮が
「失礼ね。私、男なのに」
と言っているのは、取り敢えず黙殺する!
 

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「で、女性歌手なら誰?」
「若くて、上手い子が条件だな」
「人気があって、アクアとファン層が比較的重なる子」
 
「赤いトマトの水埜香奈絵」
「2年後に使いたい。今の音楽能力では足を引っ張ってアクアの時間を浪費する」
「あの子は上手いけど、譜面が読めないから誰かが仮歌を入れてあげないといけない」
「それに細かい音符で音程が曖昧になる」
「譜面読めないから、正しい音が分からないんだよね」
 
「譜面を見て一発でほぼ完璧に歌える子が欲しいよね」
「つまり譜面が読める子でないとダメか」
「ソルフェージュに強い子」
「その条件でほとんどのアイドル歌手が落ちるな」
 
「山森水絵は?実力は充分。%%レコードだけど共同企画にすれば行けると思う」
「彼女はドラマに主演中」
「うーん・・・」
 
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「★★レコードの鈴鹿美里」
「今年はクォーツのボーカルしてるから時間が取れない。今クォーツのアルバム制作中だし」
 
「TKRでキャロル前田。女性ボーカルかどうかは怪しいけど、女声ボーカルなのは間違い無い。彼なら譜面読むのは強いはず」
「性格的に問題がある」
「絶対指示通りに歌ってくれない。自分の音楽にしてしまう」
 
「姫路スピカ」
「ああ!」
「そうだ。§§ミュージックの子たちは、オーディションで初見歌唱が課されてるから、みんな譜面読むのがうまい」
「それで信濃町ガールズの子たちも色々な歌手のコーラスに起用されてるよね」
「ポップ感覚持ってるから、音大生とかより使い手があるんだよ」
 
「彼女なら11月上旬は使えます。『八犬伝』の撮影が延びた時のために備えて、11月上旬の予定を入れてないんです」
 
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「『八犬伝』の撮影は?」
「10月いっぱいで終わると思います」
「よし、スピカちゃんを使おう」
「歌う曲の中に『夕暮れ時のスピカ』もあってちょうどいい」
「あ、それはタイトルから姫路スピカちゃんをちょっと連想した」
 
ということで、『イン・ヴィア』の追加歌唱はアクア(男声)とスピカのデュエットになったのである。
 
 
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