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■春動(12)

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2022年1月18日(火).
 
千里のG450を使って、津幡組の南野里美・竹下リル・金堂多江・福山希美・広島夏鈴・筒石君康の6選手および、数人のスタッフを能登空港から熊谷に連れてきた。
 
1月20-23日(木金土日)に東京辰巳国際水泳場で行われる北島康介杯に出場するためである。これは東京都水泳協会の大会なので、本来は都内のクラブ所属の選手だけが出るのだが、東京オリンピックの代表は招待されるので、↑のメンバーおよび青葉が参加するのである。
 
1月20日には女子800m, 男子1500mの予選が行われた。津幡組からは下記が参加して全員、五輪代表の貫禄で決勝に進出した。
 
女子800 川上・金堂・竹下
男子1500 筒石
 
21日に女子800m, 男子1500mの決勝があり、女子の順位はこのようになった。
 
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1.川上 2.金堂 3.竹下 4.永井
 
津幡組でメタルを独占した。なお、永井は五輪代表ではないが、東京都の所属。
 
筒石は1500mで2位だった。
 
また短距離で女子200m自由形があり、希美が銀メダルを取った。
 

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22日は400mと400m個人メドレーの競技があった。津幡組の参加者は下記である。
 
女子400iM 川上・金堂・南野
女子400m 南野・竹下
男子400m 筒石
 
順位はこのようになった。
 
400iM 1川上 2金堂 3南野 4永井
400 1竹下 2永井 3南野
 
400iMでも津幡組がメダル独占した。
 
自由形では。永井さんが南野さんを抜いて2位に食い込んだ。大健闘である。筒石は男子400mで優勝し、五輪ゴールドメダリストの貫禄を示した。
 
また短距離で女子100m自由形があり、夏鈴が銀メダルを取った。
 
最終日23日には、女子200m個人メドレーが行われた。津幡組では金堂のみが参加する。結果はこのようになった。
 
1,金堂 2.榎箸 3.広嘴
 
結局今回津幡組の成績はこのようになった。
 
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川上 800:G 400iM:G
金堂 800:S 400iM:S 200iM:G
竹下 800:B 400:G
南野 400iM:B 400:B
福山 200:S
広島 100:S
筒石 1500:S 400:G
 

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大会は23日で終わったので、1月24日に熊谷からG450で全員能登に戻る。青葉もこれに乗って高岡に帰り、10月29日から3ヶ月弱に及んだ関東滞在を終了させるつもりだった。次は3月2日に、国際大会日本代表選手選考会があるので、それに合わせて出てくる予定である。
 
それで青葉が23日の夕方、荷物の整理をしていたら、冬子(ケイ)から電話が掛かってくる。
 
「金メダルおめでとう」
「ありがとうございます。(金堂)多江ちゃんが凄かったんですけどね。今回は何とか勝てました。3月(代表選手選考会)はどうなるか分かりませんが」
 
「明日高岡に帰るんだっけ?」
「はい、帰ります」
と青葉は明確に“拒否”の姿勢である。
 
「だったら申し訳ないけど、それを3-4日、延期してもらえないかなあ」
「無理です」
と青葉は言ったのに、ケイは続ける。
 
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「ミュージシャン・アルバムの取材に付き合って欲しいんだよ」
「ミュージシャン・アルバム??」
 
何それ?
 
「作曲家アルバムがリニューアルして、作曲家だけでなく様々なミュージシャンの御自宅を、大宮万葉とラピスラズリが訪問する番組になる」
 
「え〜〜〜!?」
と青葉は、あからさまに嫌そうな声を挙げた。
 

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しかしそういう訳で、青葉は極めて不本意ながら、24日の能登行き飛行機には乗らず、1月24-26日に『ミュージシャン・アルバム』の第1回取材が行われたのである。
 
1/24 長沼清恵
1/25 XETIMA, 富士川32
1/26 アクア
 
アクアは代々木のマンションに彼(彼女?)を訪ねた。テレビ局は「女性歌手の取材だから」と言って、女性のカメラマンを付けてくけた。
 
作曲家アルバムでは、御自宅の外観から映していたが、ミュージシャンアルバムでは、よりプライベートな空間になるということで、建物の外観は映さず、マンションの戸(こ)の玄関からの映像になった。
 
しかしさすが3億円のマンション(*8)である。その戸の玄関からして超豪華だったので「さすがアクア」と言われた。
 
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(*8) 元々3億で買ったのはAYAのゆみである。アクアは結婚して彼氏の家に同居することになった、ゆみからここを2億円で買い取った。そしてその資金で、ゆみは長年所属していた事務所から独立した。
 
当初は買い取ったものの使い道を思いつかなかったのだが、直後、彩佳たちのマンションが崩壊して、避難してきた彼女たちを10階の部屋に住まわせて、アクア自身がこの18階の部屋に引っ越した。
 
彩佳たちが新しい住まいを千里に紹介してもらって退出した後、10階の部屋は実はアクアFが使用している。つまりMは18階に住み、10階にFがある目的のため“何か”を置いているのである。
 

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今回のアクアへのインタビューでは、アクアのデビュー以降のことについてのみ取材し、昨夏に発表した両親のこと、小さい頃の病気のことなどには触れなかった。デビュー初期の代表作、夏に出した写真集、そして公開中の映画『白雪物語』などについて質問した。
 
町田朱美が面白がって、高見沢みちる役をしているアクアとか、白雪姫やジュリエット衣裳のアクアとか、人魚姫のコスプレをしたアクアとか、アクアの可愛いあるいはセクシー!な写真ばかり出してきたが、アクアはそれを全部にこやかに、いなして行った。
 
最後には、最近改装して作ったピアノルームを拝見し、そこに置かれているピアノ SX-3 で東雲はるこが伴奏して、アクアは『白雪物語』の中の曲『白い恋の物語』を歌った。
 
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ところで、青葉は次は3月2日の、国際大会日本代表選手選考会に出るのに、また東京に出てくる予定でいたのだが、この選考会で上位に入ると、下記の大会の代表になることになっていた。
 
2022.05.13 世界水泳(福岡)
2022.06.30 ワールドユニバーシティーゲームズ(中国の成都)※大学生のみ
2022.09.10 アジア大会(中国杭州)
 
ところが1月24日、国際水泳連盟は、コロナの状況が落ち着かないので、福岡での世界水泳を2023年7月に再延期することを決定した。
 
福岡での世界水泳は、元々2021年7月16日から8月1日に開催される予定だったが、東京五輪が1年延期されて、この日程とぶつかってしまったため、2022年5月13-29日に延期された。夏ではない時期に大会を開くため、福岡市は暖房費および水を温める装置の導入などの多額の追加予算を計上した。ところがまだコロナが落ち着かないのでということで2023年7月に再延期された。新しい日程は7月なので福岡市の投資は全く無駄になった。
 
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しかしこれでは2019年大会(韓国光州)から4年も空いてしまう(本来2年に1度)ので、急遽今年ブダペストで1度世界水泳をするという話が決まってしまう。実は光州の次の世界水泳は元々ブダペストでやる予定だったのが、都合でできなくなり、福岡が新たな開催地に選ばれたという経緯があった。どうもそれで、先にブダペストでやろうという話になってしまったようである(この付近の詳細な経緯は不明)。
 
それで3月の代表選考会は、福岡世界水泳てはなく、ブダペスト世界水泳の選手を選ぶ大会となったのである。
 
(代表選考会で選ぶことになっていた他の2つの大会も最終的に延期される)
 

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アクアの取材が終わった直後、青葉は今度はコスモスからの電話を受けた。
 
「大宮先生、ぜひお願いしたいことがあるんですけど」
 
負けるものか!
 
「済みません。向こうのテレビ局にも顔を出さないといけないので」
と青葉は言って、やや強引に1月27日(木)、Honda-Jetで能登空港に飛んだ。
 
能登空港には母に迎えに来てもらうことにしていたのだが、空港で青葉を待っていたのは真珠だった!
 
「助かった。青葉さん、お帰りなさい。お待ちしてました。霊界探訪の3月放送分を何とかしないといけないんです。取り敢えずテレビ局に来て下さい」
 
それで青葉は、真珠が運転するマーチニスモ(青葉の車!)に拉致され、そのまま金沢の〒〒テレビに連行されたのであった!!
 
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