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■夏の日の想い出・いろはに金平糖(28)

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2月25日(金).
 
落合翠は東京藝大の二次試験を受けた。聴音、新曲視唱、リズム課題は自分としては完璧にやった。そしてピアノ演奏の実技も、自分としては充分満足する演奏ができた。
 
後は結果待ちだが、この大学を受けるような人なら実技がパーフェクトなのは当たり前なので、結局共通テストの成績次第という気がした。
 
すると全く合格できる気がしない!
 
あとは結果を待つのみである。
 
それで試験が終わった後で藝大のある上野公園から、SCCのドライバーさんに熊谷まで送ってもらい、A318! に乗って能登空港に移動した。本人は熊谷で機体を見て
 
「大きな飛行機ですね。団体さんか何かと一緒?」
と訊いた。
 
「いや落合さん、ひとりだけですよ」
「私ひとりだけで、この飛行機に乗るの〜〜?」
 
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100人乗りの大きな機体に1人だけ乗るのは居心地が悪かったようだが、この機体を能登に回送したかったので、そのついでなのである。
 
能登空港で、迎えに来てくれていた母の車に乗り、宇ノ気の自宅に戻った。約半月の東京滞在だった。(着替えや楽譜などは茜の部屋に置きっぱなし!)
 

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2月26日(土). ∫∫音大の合格発表があり、落合翠は合格していた。難関の∫∫音大に合格したのは、やはりお正月に大観衆の前でピアノを弾く体験をしたのもあったなと翠は思った。
 
「お陰で実技試験の時に、試験官さんが見ている前であがらずに弾くことができたんですよ」
と彼女は言っていた。
 
正直、ピアノに関しては、東京藝大も∫∫音大も水準はほとんど差が無いと認識しているので、翠は両親とも話し合いの上、東京藝大の結果如何によらず、∫∫音大に進学することにした。
 
それで翠は茜に
「∫∫音大に合格してた。東京藝大はたとえ合格していても進学しないで、∫∫音大に進学したいから、学費、お願いしていい?」
 
とメールした。すると深夜に返信があり
「取り敢えず300万送金した」
ということだった。
 
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それで月曜日にも母に郵便局で納入してもらうことにした。
 

2月26日(土).
 
水泳の津幡組とスタッフをA318で能登空港から熊谷の郷愁飛行場に連れて来た。
 
国際大会日本代表選手選考会(3/1-5)に出場するためである。それでA318を迎えに行かせ、そのついでに翠を運んだのである。
 
なおこの中に青葉は含まれていない。青葉はしばらく前から熊谷に滞在中である!
 
津幡組は28日までは熊谷のホテル富士に滞在し、ここの50mプールでたくさん練習する。そして28日夜に、深川アリーナに移動する予定である。
 
今の時期は、深川アリーナはサブ・プール(4レーン)のみ開放しているので、メインプール(8レーン)を選手たちのために開けた。
 
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熊谷の§§ミュージック分室。
 
ホワイトデーのプレゼントは、2月20日頃からぼちぼちと来始めていたが、例年の3倍くらいのペースでプレゼントが到着しており、2/14までは暇だった仕分け場のスタッフが一転して忙しくなった。コスモスの指示でバイトさんを増員していたおかげで何とかなっている感じであった。
 
むろん到着しているプレゼントの半数がアクア宛て。舞音宛てもその半分くらいあり、この2人宛で全体の8割程度を占めていた。ホワイトデーが近づくと、更に数が多くなることが予想された。
 
「済みません。人手が足りません。バイトさん増員して下さい」
と内海人事課長は言った。
 
「じゃ今居る人たちにお友達を連れて来てもらうようお願いしてみて」
とコスモスは指示した。
 
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こういう時は変な人が入ると困るので信頼できる人で追加したいのである。
 

2月27日(日).
 
あけぼのテレビで今年も「曲水の宴」(きょくすいのうたげ)の特集番組が放送された。参加したのは下記29組56名である(昨年より大幅に人数が増えた)。
 
品川ありさ★、高崎三姉妹(高崎ひろか・松梨詩恩・水森ビーナ)、アクア、西宮ネオン★、今井葉月、姫路スピカ、白鳥リズム★、カペラ&ポルカ、川内みねか、ラピスラズリ(東雲はるこ・町田朱美★)、ヴァンドール(佐藤ゆか・南田容子・山口暢香・高島瑞絵)、大崎忍、七尾ロマン、ルビー★&パール★、常滑真音、甲斐姉妹(波津子・絵代子)、水谷姉妹(康恵★・雪花★)、中村昭恵、坂田由里★、美崎ジョナ、立山煌★、薬王みなみ★、AT3(鈴鹿あまめ★・夕波もえこ★・古屋あらた★)、Flower Sunshine(桜井真理子・安原祥子・立花紀子・竹原比奈子・神谷祐子・山道秋乃・水端百代)、ColdFly5(米本愛心・田倉友利恵・花咲鈴美・栗原リア・木原扇歌)、BunBun(吉沢蕾美・溝口ルカ・中町リサラ・阪口有菜)、坂出モナ★、羽鳥セシル、桜貝(神田あきら・水野雪恵・広沢ラナ)
 
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司会:花咲ロンド、判者:川崎ゆりこ、監修:秋風コスモス
演奏:桜野レイア with ignis-ex
 
↑で★を付けた15人が狩衣、他42名(司会のロンドを含む)は五衣唐衣裳(俗称十二単:じゅうにひとえ)を着た。ゆりこは普通の訪問着である。コスモスは画面には映らないので普段着のスーツであった。
 
五衣唐衣裳を着付けできる人が7人しか居らず、着付けには1時間かかるので、順番待ちとなる。基本的に忙しい人は後の方で、暇な人は最初の方に着付けされて4-5時間待つことになった(トイレが大変である)。最後に着た7人は、アクア、舞音、はるこ、ビーナ、セシル、スピカ、詩恩であった(葉月も多忙だが、基本的にアクアより先に解放される)。
 
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アクアは「狩衣着ようかな」と言ったが却下されて五衣唐衣裳を着せられた。ビーナは「ぼく狩衣着たい」と言ったが「同じ部屋に入る人は性別統一しないといけないから、あんたも十二単(じゅうにひとえ)着て」と言われて五衣唐衣裳になった。同様の理由で、米本愛心・木原扇歌・佐藤ゆかも狩衣を希望したが、五衣唐衣裳となった。扇歌は「私が十二単とか着たら女装してると言われるんだけど」と言っていたが。彼女は体格がいいし男顔なので、よく「鈴美ちゃんのお兄さんでしたっけ?」と言われる。
 
でも、ラピスラズリは、朱美が狩衣を着て唯一男女セットになった!
 

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曲水の宴は、本来は庭園の中に水の流れを作っておいて、そこにお酒を入れた杯を多数流し、各々和歌を詠んで、できた人は杯を取って飲むことができるというお遊びである。
 
しかしコロナの折、このやり方はまずいので、昨年のやり方を少し改訂した、このような方式で行った。
 
参加者29組は、五反野の女子寮・研修所の個室に、組ごとに入る。女子寮に住んでいる子は自室、ユニットの場合はメンバーの中の誰かの部屋に集まる。ネオンと煌は地下の研修所の小スタジオに入っている。
 
各部屋にはコーラと朱塗りの杯が人数分あらかじめ配られている。ここで昨年は2人以上のユニットの場合も杯は1個しか置かれず、飲めるのは1人だけだったが、今年はちゃんと人数分杯が置かれて全員飲めるようになった。
 
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司会者の花咲ロンドから、今回の“お題”が提示される。ここで、各自コーラを自分の前に置かれた朱塗りの杯に注ぐ。そして全員出されたお題にそった短い詩を書く。昨年は七七七五と文字数が指定されていたが、今年は8小節で歌える長さであれば、文字数は自由とした。
 
番組では画面が6×5に30分割されており、1つのフレームに司会者のロンドが映り(太く赤いフレーム)、残りの29フレーム(細く青いフレーム)に各参加者が映っている。そして詩ができたらボタンを押してコーラを飲むことができる。するとフレームはロンドの直前に移動される。複数入っている所は誰か1人でもボタンを押したら移動される。
 
最初はロンドのフレームが先頭にあり、できた人はどんどんロンドの前に挿入されていき、全員がロンドの前に行って、ロンドのフレームが最後尾に行ったらゲーム終了である。ただし全員できなくても10分経ったらゲーム終了となり、詩ができてない人は、コーラは飲むことができない。
 
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今年のお題は『眼鏡』だった。桜とか団子とか卒業・入学などを予測していた子たが「え〜〜〜!?」と声をあげた。
 
提出された短詩は判者の川崎ゆりこが審査する。複数人のところは各自で話しあい、いちばん出来がよいと思うものを提出すれば良い。
 
合格となると、できた順番に桜野レイア&ignis-exの伴奏でそれを歌うことになる。前奏4小節+歌8小節をテンポ100で歌えば所要時間は28.8秒という計算である。「じゃ次は誰々」という司会者の案内も含めて1組40秒で計算すると、29組は19分20秒で演奏完了する計算になる。実際には前後のやりとりを入れて1組1分で計算されている。
 
ゆりこが不合格または放送不適格!とした場合(フレームにX印が付く)は歌うことはできない。昨年は白鳥リズムと坂出モナが放送禁止になった(リズムはお題に沿っておらず、モナは放送禁止用語が入っていたため)。今年は、常滑真音!・薬王みなみ・羽鳥セシル・桜貝がX印を付けられた!
 
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最後5分ほど時間が余ったので、レイア with ignis-ex の伴奏で坂出モナが1曲歌って、番組は終了した。
 

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2月28日(月).
 
落合翠は、半月ぶりに高校に登校し、担任の先生に♭♭音大・♪♪音大・∫∫音大に合格し、東京藝大の結果はまだ出ていないが、その結果に関係無く、∫∫音大に進学することにしたと報告した。
 
この日は実際には授業は無く、明日の卒業式の予行演習が行われた。
 
翠が学校に行っている間に、母は郵便局で学費の納入をしてきたが、大金を扱うから恐かったぁ!と言っていた。♭♭大の時も似たような金額を納入しているのだが。
 

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2月28日(月).
 
この日発表された売上統計で、2月16日発売の薬王みなみのデビューCDが累計26万枚となり、プラチナディスクとなった。§§ミュージック10人目のプラチナ歌手である。
 
↓現在の§§ミュージックのプラチナ歌手
ミリオン:アクア(27+9)、常滑真音(9)、ラピスラズリ(6)
ダブルプラチナ:白鳥リズム(3)、品川ありさ(1)
プラチナ:姫路スピカ(2)、高崎ひろか(1)、エーヨ(1)、水森ビーナ(1)、薬王みなみ(1)
 
アクアの27+9というのは、アクア名義が27枚、北里ナナ名義が9枚。
 
※この他に葉月がアルバムでプラチナを出しているが、彼はシングルでは1度もプラチナを達成していない!
 

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2022年3月1日(火).
 
落合翠と月乃梓の高校で卒業式が行われ、翠も梓も無事高校を卒業した。
 
この日、§§ミュージックのタレントや信濃町ガールズたちの通う全ての高校でも卒業式が行われた。この日高校を卒業したの下記のメンバーである。
 
大崎忍・高島瑞江・山口暢香・石川ポルカ・太田芳絵・篠原倉光
 
各々の事情は下記のようであった。
 
大崎忍:これまで住んでいた学校近くのマンションを引き払い、用賀の橘ハイツ寮母住宅に同居する。それで、両親および“妹”と一緒に暮らすことになる。2DKだが、子供は2人とも“女の子”だから、問題無い!2人ともちんちん無いし。
 
芸能活動は、現在3つの番組のレギュラーになっており、単発でバラエティに出たり、レポーターを務めたりすることもある。歌手として三者契約をしていたものの、これまで1枚もCDは出しておらず、レコード会社から契約違反を指摘されていた。とうとうレコード会社との三者契約は解除となり、§§ミュージックとはあらためてCD制作の義務が無い“女優契約”を結んだ。でも事務所から実質放置されてるよなあと思っていた。この件、後述。
 
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高島瑞江・山口暢香:リセエンヌ・ドオ改めヴァンドールに所属しているが、このユニットは2020年春に1枚CDを出して以降、事実上活動休止状態にあった。この件も後述する。
 
石川ポルカ:2017年度のロックギャルコンテスト優勝者だが、これまで1枚もヒットした曲が無く、活動は停滞気味である。最近は花咲ロンド・原町カペラと一緒に極めて不本意に!“売れたらいいなシスターズ”(“売れないシスターズ”からカペラの提案により改名)のメンバーになっている。事務所の扱いも適当だなあと感じている。実際収入も信濃町ガールズの忙しい子よりも低い。いっそ信濃町ガールズに戻りたいくらいである。
 
太田芳絵:2019年夏に信濃町ガールズに入り、2年間活動してきたものの、デビューできそうな感じが全くしないことから退団を申し入れていた。ところがそんな時に新しいドラマで重要な役をしてほしいというオファーがあり、退団を撤回して、そのドラマに取り組む気になった所。
 
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そういう訳で、今回高校を卒業したメンバーは、篠原君を除くほぼ全員が不遇な日々を送っていたのである(昨年度の高校卒業者とは対照的)。
 
篠原倉光:2019年春に、当時は存在した“信濃町ガールズ本部生募集”のオーディションに合格して信濃町ガールズに入団。彼の場合は“貴重な男の子”として雑用や力仕事にたくさん使われた(報酬はわりと美味しい)。昨年春に舞音のバックバンド“招き猫”に参加して信濃町ガールズは卒業した。今回の高校卒業を機に(バックバンドの人は優先入居できる)社員寮に引越予定。向こうには既に同じ招き猫の木下宏紀が12月に移動済みである。ルーシーと谷口翼も各々アパートを解約して社員寮に入ったので、招き猫バンドは全員が社員寮に入った。
 
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ちなみに社員寮は、低層階が男性、高層階が女性になっているが、招き猫バンドのメンバーで、ルーシー(平田留美)のみが高層階、木下・篠原・谷口の3人は低層階に入っている。
 
「ボク男なのに」
とルーシーは言っていたが、当然の処理だと篠原は思った。
 
 
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夏の日の想い出・いろはに金平糖(28)

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