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■夏の日の想い出・いろはに金平糖(21)

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(C) Eriko Kawaguchi 2022-05-15
 
1月10日夜以来、柴田数紀(水森ビーナ)は、天羽家で過ごすようになったのだが、最初に「いいなあ」と思ったのが、家族みんなで食事をすることだった。
 
東京に出て来て以来、8ヶ月間、コロナの問題もあり、また帰宅が深夜になることが多いのもあり、ひとりで朝夕のご飯を食べるのが続いていた(お昼はだいたいマネージャーさんと一緒に食べる)。それがここでは朝夕も姉の邦江(高崎ひろか)・飛鳥(松梨詩恩)および、邦江たちの母・亜矢子と一緒に、わいわい言いながらご飯を食べるので、最初は涙が出て
 
「どうしたの?」
と亜矢子さんに言われたほどだった。
 
↓関係図(再掲)

 
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もっとも、女ばかりの家族で暮らしていると、悩みもある。数紀が特に閉口しているのは、姉の飛鳥(松梨詩恩)がお風呂に入った後、裸で部屋の中をうろつくことである(邦江姉はちゃんと脱衣場で最低でも下着を着けて出てくる)。
 
「飛鳥姉ちゃん、服着てよぉ」
「別にいいじゃん。女の子同士なんだし」
と言って、真っ裸、あるいはパンティだけでテレビを見ていたりするので、数紀は目のやり場に困る思いだった。
 
(飛鳥は汗かき体質なので、お風呂からあがってすぐ服を着ると30分後に再度着替える羽目になる。それで少し涼んでから服を着るのが習慣になっている)
 
ちなみに数紀は既に女性不感症になっているので、女性の裸を見ても何も感じないし、女子のクラスメイトや共演している女性タレントさん、信濃町ガールズの子などからハグされても変な反応は起きない(男性の裸を見ても何も感じない、念のため)。実際、水谷姉妹などから抱きつかれて、おっぱいを揉まれたりするのは日常茶飯事である!水谷姉妹や山本コリンなどは数紀が既に性転換済みと思っている。
 
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2月1日(火・なる).
 
年明けから改造工事にかかっていた、月乃岬(東雲はるこ)の実家のピアノ室の工事が完了した。新しいピアノ室にピアノが戻され、再調律もしてもらった。
 
(工事中は庭に建てた仮設の部屋にヤマハの“防音室”を入れて、その中に退避させていた:実はこの“防音室”はアクアのマンションでピアノルームを作ったことにより不要になったものを、こうちゃんが運んできたものである)
 
「空間が凄く広くなった」
「4m掘り下げましたからね」
 
実は地面を4m掘り下げたので、4m+床の高さ0.5m+元々の天井高2.5m=7mの天井高の部屋に生まれ変わったのである。
 
隣接するリビングからは、階段を20段降りるか、サービス?で設置してくれた1人用の小型エレベータで降りるかである。このエレベータは降りる時は重力を利用するので電気を使わない!(しかも発生したエネルギーをキャパシタに蓄える)昇る時だけ電気を使うという省エネ設計である。
 
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天井や壁は、青葉邸と同様に、防音板から5cm離して杉材で音響用の壁を作りこんでおり、ミニサロン的な音響になっていて、岬の母・温子は感動していた。
 
杉は青葉邸で使われているアテ(ヒバ)より少し柔らかい感じの音響になりやすい。複雑な反響を生み出すため、青葉邸と同様のレリーフを刻んでいる。自動開閉するカーテンにより、残響時間の調整ができるようにもしていた。
 
岬の姉・梓も
「凄くいい感じ。以前の部屋は少し反響がきついかなと思ってた」
と言って、受験勉強の合間によくピアノを弾いていた。
 
梓は4月からは金沢市内の大学に進学したい!ので、合格して金沢に引っ越すとなかなかこのピアノを弾けなくなってしまう。岬は
 
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「クラビノーバを1個プレゼントするよ」
 
と言っていたので、それに甘えようかなと思っている。梓は茜の姉・翠ほどのピアノの腕は無いので、音楽系の大学への進学はとても考えられなかったものの、ピアノを弾くのは好きなので、ずっと弾いていきたいと思っている。
 

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ところで『シンドルバッド2』の件はこのように進行した。
 
『魅惑の美少女シンデレラ・シンドルバッド』は、昨年7〜10月に放送された。元々が6月に放送されたアクア主演『シンデレラ』からのスピンオフ作品である。
 
放送局としては『シンデレラ』を演じたアクアに主演して欲しかったが、とてもスケジュールが取れないので、恋珠ルビーが主演することになり、アシスタント役として水森ビーナが起用された。主な配役は下記であった。
 
シンドルバッド(シンデレラ)恋珠ルビー
ヨンドル(シンデレラの参謀)松田理史
ハンドル(古参の船員)佐々木恒美
ティスビア(シンデレラの姉)岡原襟花
ニャンドル(シンデレラの小間使い)水森ビーナ
 
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(劇中、ルビーはほとんどの時間男装しており、ビーナは女装している:メイド衣裳が可愛いのでファンが増えた。シンデレラが“出動”する時、ルビーが女装してガラスの靴を履き、ビーナは男装してシンドルの代理をする。この番組では、ルビーの女装は特撮番組の変身に相当する)
 
視聴率もそこそこ取れたことから、続編を作ろうという空気はあったものの、テレビ局では様々な企画が動いているので、なかなか具体化しなかった。
 
ところが、紅白歌合戦で、ルビーがCAT sistersのメンバーとして常滑舞音のバックで踊ったことから、ルビーにも注目が集まり、それでツタヤなどで『シンドルバッド』のDVDを借りて見た人たちがテレビ局に続編放送のリクエストをした。その反応を見て、放送局の首脳部は鳥山渚プロデューサーに続編制作の指令を出したのである。脚本は、前回同様、横沢零花さんが書いてくれることになった。鳥山渚は『昔話シリーズ』の続演の制作も指示されており、しばらくは、かなり多忙な状態になることが予想された。
 
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シンドルバッド撮影に際して撮影に必要な物を揃えていく。
 
前回登場した、女装のシンデレラが“パーティー会場”に行く時に使用する、直列6気筒エンジン搭載のベンツ S450 については前回この車を貸してくれた、カーマニアの矢川泰治さんが再度貸してくれることになった。
 
困ったのが船の撮影である。
 

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前回の撮影では、鳥山が『シンデレラ』撮影のために制作したガレオン船(見積もりが5000万円だったのを500万円と読み違えて発注してしまったもの)を使用して撮影したが、その船は設置していた場所を返却しなければならなかったので『十五少年漂流記』の撮影で解体してしまった。
 
今回船に乗るシーンをどうしようかと悩んだ。さすがに再度5000万円掛けて作るわけにはいかない(またやったら今度は首程度では済まず訴えられる)ので、なんとか700-800万円程度でセットが作れないか大道具係さんに相談してみた。しかし、マストに登ったりする演技があるなら、しっヵり作る必要もあり、結構な費用が掛かると言われる。また、前回は船は屋外にあったため、雨が降ったり風が強いと撮影できないこともあった。その問題をどうするか悩んだ。特に今回は撮影が梅雨にぶつかるので、ひじょうにやばい。
 
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その時、鳥山は§§ミュージックが八犬伝を天候に左右されずに撮影するため春日部に天候シミュレーションできる大スタジオを建設していたということを思い出したのである。それで鳥山はコスモスに面会を求めた。
 

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「大型時代劇の撮影は秋になりますから、夏までだったら使ってもいいですよ」
「助かります。それであのスタジオの中に、船のセットを作りたいと思うんですけど、できるだけ安く作るうまい手とか無いもんでしょうかね」
 
コスモスは少し考えていた。コスモスがこういうケースで即答せずに何か考えている時というのは、思いついたものの、その影響を様々な角度から検討している時である。コスモスは電話を掛けた。
 
「ハロー、若葉ちゃん、少しお金を減らせそうな案件があるんだけど乗らない?やる?じゃ、テレビ局のプロデューサーさんと打合せして欲しいんだけど、今どこに居るの?沖縄なんだ!いつ東京に戻る?ああ、来週ね。ちょっと電話代わるね」
 
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と言ってスマホをいったん保留にする。
 
「ムーランの山吹社長がたぶん自分でお金を出して作ってくれます。彼女はお金が減る事が大好きだから、5000万くらい掛けて船を1つ作るなんて話には喜んで乗ると思うので、少し話合ってもらえませんか」
 
「お金が減ることが好きなんですか!?」
「お金がありすぎて困っているらしいので」
 
鳥山はコスモスのスマホを預かると若葉と話した。
 
それで結局春日部のスタジオに“隣接して”、屋根付きのガレオン船セットをムーランが建築し、テレビ局に安価で使ってもらうという話がまとまってしまったのである。鳥山が前回は5000万掛かったと言うと、若葉は
 
「船内撮影もできるような精密なのを作りましょう。多分2〜3億あればできますよね?」
 
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などと言っていた。コスモスは後のことは若葉に任せることにした。最終的にはムーランはこの番組のスポンサーに名を連ねるということで、テレビ局はそのセットを無償で使えることになった。
 
ガレオン船のセットを春日部に作ると、それ以外のセットは春日部のスタジオ内に組めばいいので、全てを春日部で撮影できることになり、撮影の効率がとてもよい。しかも天気に左右されない。熊谷は時間が掛かるが、春日部なら昨年使った川崎のセットとあまりアクセス時間に差は無い気がした。
 

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なお、出演者に関しては、ルビーとビーナの日程はコスモスが押さえた。入っていた予定は適当にずらしたり、セシル!やリズムなどに割り振る。松田理史についても、コスモスが向こうの事務所社長に電話を入れたら善処してくれることになった。船員役の佐々木恒美さんも鳥山さんからの連絡でやってもらえることになった。しかし、岡原襟花は事務所と話したところ、他の予定が入っており、無理ということだった。
 
「仕方ない。これは誰か適当な人を探しますよ」
と鳥山プロデューサーは言った。
 

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COVID-19のデルタ株は東京オリンピックの時期にかなり広まり、まん延防止等重点措置(以下まん防)はいったん全国に拡大していたが、その後落ち着いて行き、9月30日までには、まん防も解除された。そして、飲食店の営業制限も11月1日までには解除されていた。
 
しかし12月以降、新たな変異種・オミクロン株の流行に伴い、2022年1月9日以降、都道府県単位で再度、まん延防止等重点措置が適用され、処置は全国36都道府県に広まった。
 
オミクロン株のピークは2月上旬くらいで、その後、少しずつ落ち着いて行く傾向を見せた。2月20日以降、徐々に解除されていき、3月21日に全国でまん防は解除された。
 

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2月2日(水).
 
常滑真音11枚目のシングル『マネがモネのマネをした』が発売された。
 
舞音のファーストシングルは昨年1月27日(水)に発売されており、約1年の間に10枚出ていたことになる。ほぼ“月刊マネ”の状態である。しかしそれだけのハイペースでシングルを出しているにも関わらずシングルに入りきれない音源が大量に積み残されており(舞音は週に1〜2回音源制作をしている)、近い内に『招き猫3』(仮題)を出すことになるものと思われる。
 
シングルの収録曲は下記である。
『マネがモネのマネをした』未来居住作詞・福沢聖子作曲
『マネがマメをマイたとさ』水野歌絵作詞・琴沢幸穂作曲
『マネが猫にタクト振る』名寄多恵作詞・花園光紀作曲
『いろはに学生服』常滑真音作詞・作曲者不明
『パステル・ライト』足柄乙女作詞・岡原加奈作曲
 
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夏の日の想い出・いろはに金平糖(21)

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