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■春進(11)

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礼音は女子標準服で通学しているので学校では(も)女子トイレを使う。
 
(彼は多分最近男子トイレにほとんど入ってない)
 
女子トイレに居るとしばしばナプキンを貸してあげることもあった。
(彼は卵巣を停めてもらっているので、彼がナプキンを借りることはない)
 
「レッシー、やはり生理あるのね」
「手帳見せてよ」
「いいけど」
「何?このぎっしり詰まった予定」
「最近どんどん仕事が増えてる」
「でもこの赤い印が付いてるのが女の子の日ね」
「うん。まあ」
 
礼音が赤いマークを付けた日(2024)→1/16 2/13 3/12 4/9 5/7 6/4
 
それで礼音に生理があるというのは、ほぼ確定情報になった。
 

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「そのナプキン入れも見せてよ」
「いいよ」
 
それで見せる。
「ナプキン2枚にパンティライナー2枚か」
「まあ、普通そんなものでしょ」
 
彼女たちは“それ”を見付けた。
 
「凄い物がはいってる」
「これもしかして、あれ?」
 
実物は初めて見た子も多かったようである。
 
「事務所から妊娠するのは絶対まずいから、念のため持ってなさいと言われて、いつも持ってる」
「レッシー、妊娠する可能性あるんだ?」
「安全日だと思ってても、セックスしたことで排卵が起きることもあると言われた」
「女の子の身体って基本が妊娠しやすいようにできてるんだ、って安藤先生も言ってた」
 

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6月15日(土)、礼音は奈良県御所(ごせ)市に来た。千里さんが
「いい所だよ。一度歩いてみなよ」
と言うので“葛城古道”を歩きに来たのである。
 
普通は新幹線で京都または大阪まで行き、近鉄に乗り継ぐのだが、
「忙しいだろうから送ってあげるよ」
と言うので送ってもらった。
 
それで彼は今、御所駅に居るのである。まあ深くは考えないことにした。千里さんと希望さん、それに山村マネージャーも居る。なんかいつものメンツだ。それで4人で歩き始める。
 
例によって女性3人のグループに変な男(山村)が付きまとっているようにも見えるので心配して声を掛けてくれた人も居たが、礼音は
「この人、私の叔父さんなんです」
と言っておいた。
 
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コースは、御所駅を出発して、下鴨神社→中鴨神社→高鴨神社→長柄神社→一言主神社と回って御所駅に戻る約20kmのコースである。大国主神(おおくにぬしのかみ:だいこく様)と、宗像(むなかた)の女神たち(弁天様)の子供である、事代主神(ことしろぬしのかみ:えびす様)、高照姫・下照姫、味鋤高彦根神(あじすきたかひこねのかみ)の4柱(*1)がここに祭られている。
 
下鴨神社 事代主神(えびす様)
中鴨神社 高照姫
高鴨神社 味鋤高彦根神(賀茂大神)
長柄神社 下照姫(あかる姫)
 
鴨神社というと京都のが有名だが、実は鴨神社の原点はここ葛城(かつらぎ)にある。
 

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(*1) 旧事本紀(くじほんぎ)に言う。
 
(大国主神)先娶、坐宗像奥都嶋神・田心姫命、生一男一女
兒味鋤高彦根神 坐倭国葛上郡高鴨社 云捨篠社
妹下照姫命 坐倭国葛上郡雲櫛社
 
次娶、坐邊都宮・高降姫神、生一男一女
兒都味齒八重事代主神 坐倭国高市郡高市社 亦云甘奈備飛鳥社
妹高照姫大神 坐倭国葛上郡御歳神社
 
下照姫は“下が明るい”という言葉の連想から、お産の神様としての信仰がある。別名“あかる姫”
 
“鋤”は本当は少し違う字。
 

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道のりとしては20kmなので、脚力の弱い人でも朝出発すれば夕方までには戻ってこられるが、アップダウンに富み、結構景観を楽しめるコースである。途中には高天原(たかまがはら)とか綏靖天皇(すいぜいてんのう:神武天皇の次代に当たる第2代天皇)の宮跡などもある。人通りが少ないので、特に女性や男の娘さんは、友人などを誘って複数人で歩くこと推奨。
 

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車の通行量は多いのに人の姿を全然見ないなと礼音は思った。途中の写真は希望さんが撮影してくれた。
 
出発点のすぐ近くに下鴨神社(鴨都波神社)がある。えびす様誕生の地である。ここから約5kmで中鴨神社(御歳神社)、5kmで高鴨神社に至る。ここが折り返しポイントである。
 
京都では“下鴨神社・上賀茂神社”だが、御所では“下鴨神社・高鴨神社”となっている。
 
下りに入って5kmで長柄(ながら)神社。ここから御所駅に直接戻ってもいいのだが、せっかくなので一言主(ひとことぬし)神社に寄ってから御所駅に戻った。
 
高鴨神社に祭られている味鋤高彦根神はこの神社に祭られている一言主神と同体という説もある。味鋤高彦根神が古事記に出てくる箇所がすぐ分かる人は、かなり古事記をよく読んでいる人だと思う。別名“賀茂大神”(天若日子の葬式の所)。結構多数の神社に祭られているのだが、この神を知らない人も多いので、筆者は良く「えびす様のお兄さん」と説明する。
 
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御所駅に戻ってきた後はまた千里さんが寮に転送?してくれた。シャワーを浴びて2時間ほど仮眠してから夕方は女子寮に行き、音源制作のお仕事をした。
 

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6月15-16日(土日)、富山市で高校バスケットの北信越大会がおこなわれた。
 
福井・石川・富山・新潟・長野から3校ずつと開催地の富山県からもう1校、合計16校が出場する。
 
今回富山1位のH南高校は初戦長野3位の高校と当たったが、20点差で快勝した。1年生の琴実は16点も取り、かなり自信を付けたようである。優樹もスリーこそ入らなかったもののミドルシュートを3本決めて貢献した。
 
この日、石川3位で出たN女子高が、超強豪・新潟のG学館を破るという大殊勲をあげた。G学館は1回戦なので控え組で出て行ったところを大差付けられ、慌ててレギュラーを送り出したが、挽回できなかった。
 
H南高校は初日午後の準々決勝では福井1位の学校に15点差で勝てた。
 
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2日目、午前中の準決勝では、新潟2位の学校と結構競ったが、最後は3点差で勝つことができた。もうひとつの準決勝は石川勢同士の対決となり、J高校が、N女子に1点差で辛勝した。
 
そしてH南高校と石川J高校で決勝となる。過去に何度もやっている相手で、これまでは一度も勝てたことが無いが、今回はずっと競り合いが続いた。
 
春貴がこの学校に着任してから2年間鍛え上げた3年生、伸び盛りの2年生、身体能力の高い1年生の力がひとつになり、強豪に一歩も引かない闘いが続く。最後のほうはシーソーゲームとなったが、最後の最後、相手ファウルで3点フリースローをもらった美奈子が冷静に3本とも決めてゲームセット。1点差で勝利した。
 
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試合後ハグしあったが向こうは
「あそこで綾野さんにフリースロー与えた時点で負けだった」
と言っていた。
 
それでH南高校は北信越大会で初優勝したのである。同時にウィンターカップでは富山県に2枠付与されることになった。つまりウィンターカップ富山県予選は準決勝に勝てば本戦に出場できる。
 

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今回1日目が終わった後は回転寿司を食べた。2日目はフラミンゴに戻ってから焼肉をした。でも帰りのバスの中でもミスドをたくさん食べていた!
 

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北信越大会の結果は月曜日の全体集会で報告されたが、
「今年の女子バスケット部すげーな」
という声があり、寄付額が増えた!
 

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6月19日(水)、政子は自ら産んだ子としては4人目の子供になる博史を産んだ。この子は胎児認知もされており、また政子は4月30日に貴昭と婚姻届けを出しているので、この子の父親欄には貴昭の名前が記載される。政子の第4子だが、法的には政子と貴昭の長男ということになる。
「実際長男だよね。上がみんな女の子だから」
 
最近、大輝(大奈)はほぼ女の子扱いである。
 
彼のちんちんは常時“取り外されて”いるので、彼は既にほぼ女の子である。
 
また貴昭の子供も女の子ばかりだった。
 

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貴昭本人は、ちんちんは“用済みになったので”
「もう要らないよね」
と言われて、没収された。彼は会社(東京支社)では
「男になりたいのは理解するけど勤務時間中は女の格好していてほしい」
と言われて!レディススーツで勤務している。彼は外見が女だし声が女だしバストもあるので、FTMと誤解されたようである。彼は出世とかには興味が無いので、誤解されたままにしている。但し
『男になりたい女なら、男に準じて扱っていいだろう』
と思われて、結構ハードな仕事、責任のある仕事も任されている。残業も多いから帰宅が12時すぎることも多い。彼はヒゲはレーザー脱毛しているので生えない。
 
客先なども訪問するが、むろんレディススーツである!
 
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(博史は政子の被扶養者になっている)
 

しかしこれで、この家の子供の数がまた増えた。この家にいったい何人の子供がいるののかは、誰にも分からなくなりつつある。
 
●この家に住んでいる子たち:7人?
 
・政子が産んだ子
2019.02.03 年長 唐本あやめ
2020.10.18 3歳 唐本大輝(大奈) 父:大林亮平
2022.08.03,1歳 唐本かえで
2024.06.19 0歳 松山博史(さやか)
 
(“さやか”という名前はあやめが付けた。政子は博美にするつもりだったが、小山内弘晴(弘美)と名前がダブると指摘され、あやめに別の名前を付けさせた)
 
・政子が養子にした子
2018.08.03 年長 中田夏絵 (青島リンナと百道大輔の子供)
 
・貴昭の子供
2017.05.13 小1 松山紗緒里
2019.09.08 年中 松山安貴穂
 
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紗緒里は“さおり”ではあるが、政子は“さほちゃん”と呼び、本人もその呼ばれ方が好き。何かあるみたい。
 
※あやめ・夏絵は幼稚園に行っており、安貴穂は保育所に行っている。マリの両親が手分けして送迎している。大奈はまだ幼稚園には行ってない。来年の春から行かせる予定である。
 

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●この家によく来ている子:たくさん
 
・大林亮平の子供
2020.09.02 3歳 大林月花 (法的には大奈の年子の姉)
 
・萌依(冬子の姉)の子供 父は麻央の兄:小山内和義
2015.10.14 小3 小山内梨乃香
2018.02.25 小1 小山内清代歌
2019.07.21 年中 小山内南帆花
2021.04.12 3歳 小山内弘晴(弘美)
 
・麻央の子供 父は佐野敏春
2019.11.11 年中 佐野柚
2021.08.10 2歳 佐野桂
2024.04.07 0歳 佐野桜
 
・千里の子供
2015.06.28 小3 篠田京平(京)
2018.08.23 年長 細川緩菜
 

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・桃香の子供は多すぎるので省略する(全部で12人ではないかと千里は言っていた(*3))。早月・由美・来紗・伊鈴の4人が割りとよく来る。この4人は姉妹という意識が強いようである。
 
早月と由美が休日には来紗たちの家に遊びに行くことが多いので、余った京平と緩菜がマリの家に遊びに来る。そして桃香は“他の子供たち”の所を巡回している。
 
・真友子の子供
2020.09.02 3歳 八雲稲美
 
(氷川真友子の子供・稲美、原野妃登美の子供・月花、高木佳南の子供・宏文は同じ日に生まれた。法的には無縁だが、実は同父異母姉弟(*6))
 
マリが定めたルールにより、この家に来た男の子はちんちんを没収され、スカートを穿かされる。このルールにより、大奈とさやかは常時ちんちんを没収されている!
 
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(*3) 桃香が養育費を送っているのが8人(関東3北陸3九州2)、それに千里との間の2人と季里子との間の2人である(丸山アイの子供である小空と小歌は含めない)。
 
子供のところには、千葉に住む桃香Aが関東の3人、浦和に住む桃香Bが北陸・九州を巡回している。コロナの時期は千里が飛行機で九州まで運んであげた。
 
子供たちの生まれ年は2009-2012の間に集中している。桃香は2009年に富山県の高校を出て千葉に出て来て大学に入り、2012年には季里子と結婚した。その間に何人の女の子と付き合ったか桃香本人は覚えていない(千里と季里子は全員の名前を言える!千里は全員の写真まで持ってる(*4))
 
送金額は最初は2万から始めたが、年々増額し、現在高校生の子には16万、中学生の子にも14万送っている。但し再婚したので辞退した子が2人いてそこには1万だけ送っている。実際の送金作業をしているのはヴィクトリアである。
 
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遺伝子的に桃香の子供である小歌・小空には送っていない。この2人は卵子を貸しただけである。小歌と康太がカナで書くと同じになることには、きっと桃香は気付いてない。(どちらも桃香が付けた名前ではないし)
 
(*4) 青葉は写真を見て
「ちー姉、その人たちに呪い掛けてない?」
と尋ねたが、千里は
「そんな悪いことはしないよぉ」
と言っていた。
 

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(*6) 大奈が大林亮平の子供であることは公表していない。それを公表すると、まるで亮平が妊娠しているマリを捨てて原野妃登美と結婚したように見えて彼に非難が集中する。
 
実は作詩家の八雲春朗が、氷川真友子・原野妃登美・高木佳南の3人と同時に付き合っていて3人を同時に妊娠させてしまった。それで彼は真友子と妃登美に手切れ金を払い、佳南と結婚した。もらった手切れ金だけでやっていく自信が無いと言っていた妃登美に同情した親友のマリは亮平を彼女に“金銭トレード”して妃登美のお世話をさせた。真友子は八雲春朗の弟・八雲礼朗が救済結婚した。
 
この事情は明るみに出ると八雲春朗が非難され業界追放されるのは確実なので、実情を知る少数の人たちも口が硬い。しかしその後、ケイの業界での地位が高まってきたことから、八雲は作詩家としての仕事を失いつつある。また高木佳南の父・東郷誠一も、高木佳南を芸能界から引退させた。逆に大林亮平は仕事が増えてきた。但し彼はこの年の秋から“将軍様”の役をするようになり、他の仕事からはほとんど退く。
 
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