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■夏の日の想い出・点と線(7)

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Junior Starsの3人はももクロの歌、Young Starsの3人は品川ありさと高崎ひろかの歌を歌った。Young Starsの1人として登場した西宮ネオンは「用意されていた衣装がスカートだったからズボンに変えてもらった」と言っていたが、姫路スピカから「ネオン君、スカート姿も可愛いのに」などと言われていた。女子がほとんどの事務所なので、ネオンもノリで随分女の子の服を着せられている。彼の契約書には「女役はさせない」という条項があるが、だいたい無視して色々やらされている。「女装男子の役だから女役ではないよ」とか「男の子だけどコスプレで女の子の服着るんたよ」などと川崎ゆりこから言われたりしている。
 
ネオンはファンレターで「こないだのお姫様役かわいくて良かったです」などと書かれてくると、本人も悪い気はしないと言っている。
 
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またファンの間では
「アクアちゃんは男の子ではあっても、ちんちん付いてなさそうだけど、ネオン君はちゃんとちんちんもありそうだから良い」
などという意見である。
 
Senior Starsの3人はリセエンヌ・ドオの4人と一緒に登場し、彼女たちがピアノ・ウッドベース・サックス・トランペットで伴奏をしてくれたのに合わせてジャズのスタンダードナンバーを歌った。
 
Senior Sarsのジャズ演奏で、まさに雰囲気は夜という感じである。最後はスピカが締めた後、20分の休憩となり、みんなトイレに行く。ついでに出店で色々飲食物も買う。他に場内にはお弁当売り・ホットコーヒー売り・カップヌードル売りも巡回している。
 
マベルは和実たちが宮城県M市でのカウントダウンの時にしたように、狭い出店スペースにメイドを20人以上も入れて、流れ作業でカアフェラテとオムライスを提供していたが、飛ぶように売れていた。ラテアート(模様はランダム)に歓声があがる。オムライスには今日はRMまたは2020という文字を入れていた(さすがに入れる文字のオーダーまでは受ける余裕が無い)。RMはローズ+リリーの意味である。前座の間に顔を出したのだが、和実自身も来ているのに驚いた。クレールはM市でのカウントダウンから営業開始したので、原点に還るのに、自分で来たのだと言っていた。彼女に
「イオンの件、話が消えたみたいで良かったね」
と言ったら
「ほんとに助かった。このイベントが終わったら、新年からまた頑張るよ。出産でもみんなに迷惑掛けたしね」
と明るい声で答えていた。
 
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ちなみに、ここはコンサートホールではなくイベントスペースという扱いなので、会場内での飲食もOKである。むしろこの人数を収容できるような飲食スペースは作りようが無い。例によってゴミ回収班がライブ中会場内を巡回して、どんどんゴミを回収していく。
 
22時の時報が響く。司会役の川崎ゆりこが振袖姿で登場し
「これよりローズ+リリーカウントダウン&ニューイヤーフラッシュ 2019-2020を始めます」
と宣言した。
 
そのアナウンスが終わると同時に強烈なトエレのビートが打ち始められ、ステージ前後の緞帳が2枚同時に巻き上げられる。
 
Havai'i99メンバーがタヒチアンミュージックを演奏している。スポットライトがミューズアリーナの最後部に当たる。そこに私とマリがいる。私たちは、ミューズアリーナの1番端とステージの間に張られたワイヤーに取り付けられたゴンドラに乗り込むと140mを滑走(ゴンドラは自走式である:重力で滑走したらスピードが上がりすぎて危険)。ステージに降り立った。物凄い歓声である。私たちは手を振って『トロピカル・ホリデイ』を歌い始める。
 
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前後に客を入れているので、トエレを打つ中橋さんと月はステージの左右に配置し、向かい合っている。ウクレレの美雪とギターの鈴花は背中会わせに立って両面を向いている。ついでに時々立ち位置を交替する。大太鼓の村原さんと小太鼓の酒田さんも背中合わせの立ち位置だが、こちらは位置交替はできない。
 
私たちは最初アリーナ側を向いて歌い出したが、途中でシアター側を向いたりもして、円形に移動しながら歌った。回る時は私が右回り、マリが左回りに移動して、反対側でランデブーとなる。
 
やがて歌が終わる。
 
「こんばんは!ローズ+リリーです!」
と挨拶する。
 
「最初の曲は本邦初のタヒチアン・バンド、Havai'i99の伴奏による『トロピカル・ホリデー』でした。この曲は彼らのアルバムには『Plage noire(プラージュ・ノワール)』というタイトルで収録されています」
 
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「演奏者を紹介ます」
と言って私はひとりずつ紹介していく
 
「ル・プルミエ・トエレ(le premier to'ere)およびル・イハラ(le 'ihara)、中橋春光」
「ル・ファアテテ(le fa'atete)、酒田文泰」
「ル・タリパラウ(le tariparau)、村原宏紀」
「ル・ウクレレ(le ukulele)、中橋美雪」
「ラ・ギター(la guitare)、酒田鈴花」
「そしてル・スコン・トエレ(le second to'ere)およびル・ヴィーヴォ(le vivo)村原月(るな)でした」
「今一度拍手を」
と私が言って拍手をもらってから。女性3人は月の所に、男性3人はリーダー中橋の所に各々楽器を持って集まり、それぞれセリで下に降りて行く。観客に向かって手を振る彼らに再度拍手が送られた。
 
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代わって中央の丸いセリでドラムスと酒向さんがセリあがってくる。別のセリを使うのはドラムスのセッティングの都合である。中央部分は歌が終わった頃下に降ろされて、地下で楽器を並べていた。
 
そしてドラムスがステージより更に50mほど高い位置で停まったところで、左右のステージサイドから、大勢の!演奏者が出てきた。スタッフも多数出てきて楽器のケーブル接続などをしている。その間に私とマリは観客に向かっておしゃべりをする。
 
「小浜は海の幸も山の幸も豊富でいいですね。昨年に続いて2度目の小浜でのカウントとダウンができました」
と私が言うと
「来年も来てね」
という声がかかる。地元のファンだろうが、実際には来年は難しいだろうなと私は思っていた。マリの結婚を発表したらたぶんファンは激減する。誰かシアターだけ使ってでも引き継いでくれないかな?などとも考える。2万人なら集められるアーティストは何組かいそうである。私はゴールデンシックスの花野子たちに打診してみようかとも思っていた。公開カラオケ対決でぶんどるような演出をしてもいい。
 
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「マリちゃん、何食べた?」
という質問が飛んでくる。
 
「昨日のお昼は焼き鯖寿司食べて、夜は蟹尽くし、今朝は但馬牛のステーキ食べて、お昼はわらじカツ丼食べて、おやつはサバ玉(たこ焼きの中身がサバになっているもの)食べたよ」
 
「朝からステーキ行けちゃうのがさすがマリですね。私は普通の焼き鮭の朝食でした」
と私は補足する。
 
その他、グルメの話題を話している内にセッティングはできたようである。
 
「それでは『青女の慟哭』をいきます。青女“青い女”というのは、中国の言葉で雪女みたいなものらしいです」
と私は説明した。
 
酒向さんのドラムスに続いて多数の楽器が一斉に鳴り出す。多くの楽器が生み出す重厚な音はここ数年のローズ+リリーの音楽の特徴でもあったのだが、今年は楽器を減らして和音を回復させようという方針転換をしている。今回のアルバムでこういう音作りになったのは、これ1曲なのだが、ファンにとっては「いつものローズ+リリーの音だ」という感じかも
知れない。
 
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ところで、演奏者は、一段高い所の丸いセリに陣取っている酒向さんのドラムスの周囲にスターキッズ&フレンズが円形に配置されているのだが、そのセリ自体と周囲のスターキッズ&フレンズが立っている所が音楽と共にゆっくりと回転するので観客からどよめきが起きていた。スターキッズ以外の演奏者や私とマリが立っている所の床は回転しない。以前大宮アリーナでやった時はドラムスの周囲をたくさん歩き回って疲れたなどと鷹野さんが言っているのを聞いた若葉が「歩かなくてもいいように自動回転させよう」と言って、こういう機構を造ってしまったのである。回転のスイッチは七星さんが持っているのだが、歩き疲れないかも知れないけど目が回らないか?と私は心配している。この回転機構は七星さんの意見によりぶっつけ本番である。
 
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(リハで使ってみて「これ嫌だ」という意見が出た場合、本番で使わなかったらせっかく造ってくれた若葉に悪いから、という七星さんの心遣い)
 
曲が終わった所で演奏者を紹介する。
 
「ギター近藤嶺児、ベース鷹野繁樹、ドラムス酒向芳知、マリンバ月丘晃靖、アルトサックス近藤七星、トランペット香月康宏、トロンボーン宮本越雄、以上スターキッズ&フレンズ」
 
「箏.若山鶴風、三味線.若山鶴花こと槇原愛、琵琶.若山鶴琴こと篠崎マイ、笙.若山鶴海、以上若山流鶴派社中」
 
「テナーサックス鮎川ゆま、龍笛醍醐春海、篠笛大宮万葉、ピアノ近藤詩津紅、フルート田中世梨奈、クラリネット上野美津穂 、以上お友だち」
 
「ヴァイオリン、生方芳雄・富永英美・荒井路代・大野恵美・桜沢玲美・中森弘恵、以上蘭若アスカ教室」
 
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「そしてボーカルは、私ケイと」
「私マリ」
「2人あわせてローズ+リリー」
 
「今日は以上25名の演奏者でやって参ります。実はあと6人いるのですが、それはその時点でまたご紹介します」
 
「次の曲『うぐいす』」
 
最初の曲から『うぐいす』『振袖』『門出』まではこの全員がステージ上に居るままで演奏した。パートの無い人は身体でリズムを取ったり、手拍子を打ったりしていてくださいと言ってある。
 
『門出』が終わった所で和楽器の4人は出番が終了である。私は
「若山流鶴派社中でした」
と改めて紹介して送り出した。またヴァイオリン奏者も4人退場して2人になって次の『紅葉の道』に行く。ここからはいくつかの曲を除いてヴァイオリン奏者は交替で2人ずつ出でくる。
 
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洋楽器主体になって『紅葉の道』『Heart of Orpheus』『Atoll-愛の調べ』、『Cat People』と演奏して行き、前半の最後は『H教授』で締める。8分間もある長い曲だが、多くの観客がこの曲のストーリーの結末を知っているので、安心して聴いていたようである。ステージ中央の上に垂らした2枚のスクリーンに、大林亮平がH教授、マリが迷い込んだ女を演じたPVを流したのだが(場内あちこちに設置したモニタースクリーンは上半分がPVで下半分が演奏者の様子)、これは春に予定している2人の結婚発表の密かな予告になっていることは、私・鱒渕・風花・七星・氷川の5人しか知らない。スターキッズの他のメンバーや加藤部長も知らない。これは情報漏れを防ぐため最少人数にしか知らせてないからである。鷹野さんなど絶対危ないし、加藤部長も結構危ない。
 
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『H教授』の演奏が終わった後は、私とマリ、更には伴奏者も全員退場して代わりに司会役の川崎ゆりこが登場し
「ローズ+リリーは15分ほどのお休みを頂きます。その間にステージを務めてくれるのは、1曲目の伴奏もしてくれましたHavai'99の人たちです」
と紹介すると、トエレを演奏する2人が楽器とともにせり上がってきて、他の4人は楽器を持ってステージサイドから出てくる。
 
Havai'i99のアルバム『Havai'i』からアクアにも提供した曲『Hei Tiare』
(但しオリジナル歌詞)、『Noces Polynesiens』『La mer vert』の3曲を演奏した。彼らの演奏中には、桜野レイア・桜木ワルツ・山下ルンバ・花咲ロンドの4人が出て、タヒチアン・ダンスを披露してくれた。
 
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タヒチアンダンスはリセエンヌ・ドオも練習したのだが、高校生なのでこの時間帯は使えない。それでシニア・メンバーの彼女たちが一週間特訓してやってくれたのである。山下ルンバと桜木レイアは特に器用なのですぐ覚えてしまった。それでこの2人が中央である。
 
(実はルンバはトエレの類似楽器である“割れ目もっこ”(木鼓)の演奏者でもある。以前アクアの楽曲の伴奏に入れたことがあった。ルンバは東京でも月(るな)とお互いに演奏を教え合っていたようである。ルンバのお父さんが木鼓の制作者で、月(るな)にも1個自作の木鼓をプレゼントしたらしい)。
 
彼らの演奏が終わって退場した所に、前半PVを流していたステージ頭上のスクリーン(シアター向きとアリーナ向きの2面)が明るくなる。そこに秋風コスモスが映ると歓声があがる。
 
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「小浜の皆さん、こんにちは。私は今名古屋に居ます。次の曲は『愛のデュエット』なのですが、その伴奏者を紹介します。まずヴァイオリンは蘭若アスカ音楽教室の真坂花代さんと田沼須美さん」
と言うと、2人の女性ヴァイオリニストにスポットライトが当たり、それがスクリーンに映される。
 
「そしてこれから9つの楽器を演奏する人、アクア」
とコスモスが言ってアクアにスポットライトが当たる。
 
小浜の会場は物凄い歓声である。
 
「そして今井葉月(はづき)」
とコスモスが言ってアクアの隣に立っている葉月にスポットライトが当たるが様子がおかしい。実はそこに立っているのは“葉月人形”なのである(顔だけ3Dプリンタで作った。ボディは適当な女性のマネキン人形を流用)。
 
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コスモスが説明する。
 
「これは名古屋でアクアと葉月が9つの楽器を演奏し、それに会わせて小浜でローズ+リリーの2人が歌うという趣旨なのですが、葉月はまだ17歳なので、この時間に出演することができません。それで大変申し訳ないのですが、伴奏は1時間前に収録した録画でお届けします」
 
アクアが補足する。
「来年のローズ+リリーのカウントダウンにも呼んでもらったら、是非2人で生出演したいです。今年は録画でごめんなさい」
 
それでこちらの川崎ゆりこが
「それでは1時間前の録画スタート」
と言うと、その映像に切り替わる。
 
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夏の日の想い出・点と線(7)

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