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■女子中学生たちの出席番号(7)

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火曜日(登校2日目)の夕方、“学生服を来た”千里(当然Wだが、中身はB)が帰ろうとしていたら、学校の若い事務員さんから呼び止められた。
 
(この日、玖美子と沙苗に会いに行ったのは千里R)
 
「村山千里さんですよね?」
「はいそうです」
「あなたの生徒手帳が出来上がって、今届いたのでお渡ししますね」
「わあ、ありがとうございます」
と言って、千里は受け取る。
 
歩きながら手帳の中身を確認した。学生服を着た自分の写真がプリントされている。性別も男と印刷されている。それを見て千里は溜息をついた。
 
「まあ法的に男なのは仕方ないけど、自分の気持ちの上で女だったらいいのよ」
と千里はひとりごとを言い、バス停に向かった。
 
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「でも私、いつこんな写真撮ったんだっけ?」
と考えてみたが、自分の行動に記憶がないのはいつものことなので、気にしないことにした。
 
(学生服を着て印刷屋さんに写真を撮りに行ったのはW/Y なのでBはそれを知らない)
 

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バス停で留実子と遭遇する。
 
「あれ?千里、学生服を着てるんだっけ?」
と留実子が言うので
「るみちゃんは、セーラー服着てるんだ?」
と言う。
 
「これ着るのは不愉快なんだけどねー」
「私もこれ着るのは不愉快」
 
「まあお互いに6年間は我慢するしかないね」
「お互いにね」
 
と言って、千里と留実子は慰めあった。
 
ということで、留実子は学生服を着た千里を目撃した第2号になったのである。
 

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「そういえば、るみちゃんはサッカー部に入ったんだっけ?」
と千里が訊くと、留実子は
「それがさぁ」
と言って、先週あったことを話してくれた。
 
最初男子サッカー部に入れてもらおうとしたものの
「女子は女子サッカー部に入って」
 
と言われた。しかし女子のサッカー部があまりにも弱かったことから1日で退部した。S中の女子サッカー部がそこそこ強かったら、留実子はサッカー選手になっていたかも知れないし、ひょっとしたらサッカーの女子日本代表になっていたかも知れない。
 
しかしこれで結局留実子はサッカーの道を断念することになった。
 
そして応援団に行ったら、最初は
「女子はチア部に入ってよ」
 
と言われたものの、留実子がウィッグを外して五分刈りの頭を見せ、その場で!セーラー服を脱いで(下には男物の下着を着けている)学生服を着て
 
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「フーレーー!フーレーー!、S・中!」
と大きな声で応援の仕草をすると
 
「お前、なかなかやるじゃん」
と先輩たちに気に入られた。
 

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N小出身の子たちが
「花和はいつも応援の大太鼓叩いてましたよ」
と言うので、叩かせてみると、実にしっかり叩く。
 
「花和は実はチンコあるという噂もあります」
などと言う元同級生もある。
 
それで留実子は“名誉男子”と言われて、応援団への入団を認めてもらったのである。
 
「でも次からは、セーラー服から学生服に着替える時は、ズボン穿いてからスカート脱いでくれない?」
と先輩は“順序”について言った。
 
「はい、そうします!」
 
「でも花和はN小男子サッカー部でも普通に他の男子と一緒に着替えてましたよ」
と同級生だった飛内君が言う。
 
「へー。凄いね」
 

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「でも花和にHなことしようとした男とかいないの?」
と先輩が訊くと
「そいつは男をやめましたよ」
と飛内君。
 
「あはは」
 
「僕はスティール缶握り潰せるから、男の睾丸でも握り潰せるかも」
と本人も言っている。
 
「それ実績があるのね?」
「なんかスカート穿いて転校してった男はいたけど」
「あはははは」
 
この後“金玉潰しの花和”という凄い異名が付くことになる!
 
そういう訳で、留実子は中学3年間は基本的に応援団に籍を置き、千里から頼まれて大会の時だけ(女子)バスケットの助っ人をするようになるのである。
 

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留実子とはバスをC町で降りた後も、しばらくその話をしていた。
 
「じゃ応援団で頑張ってね」
「うん、ありがとう」
 
と言って、別れる。しかし留実子と別れてすぐ、この千里(千里W/R)は消滅した。そしてその瞬間、神社近くにセーラー服姿の千里Yが現れ、神社でお勉強会(この日の出席者は恵香と美那と千里の3人:成績の良い美那が先生役になる)に参加しつつ、何度か巫女さんの仕事もした。この日は恵香が居たので、恵香に笛を吹いてもらい、千里は太鼓を打った。
 
小春は勉強会に少し顔を出すと、千里(千里Y)に
「千里、生徒手帳の出来上がってたのを預かってた」
と言って手帳を渡した。
 
「ありがとう」
と言って受け取る。(昨日千里Rが受け取ったものの"Alias":つまりこの手帳に記入した内容はRの手元にあるものとYの手元にあるものが連動する)
 
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「見せて見せて」
と恵香と美那が言うので見せたが、
「おお、ちゃんとセーラー服で写っている」
と言って、恵香と美那が喜んでいる。
 
「ちゃんと性別も女と記載されているね」
「ほんとだ」
と千里は不思議がっている。
 
「写真撮影は学生服を着てしたのに、どうしてセーラー服姿なんだろう」
などと千里が言うと
 
「千里の身体に合う学生服が存在する訳が無いから、それは何かの夢か幻覚だな」
と恵香に言われた。
 

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4月17日(木).
 
1年1組では4時間目・道徳の時間が自習に切り替えられ、数人の生徒が職員室に呼ばれたが、実際に職員室に行くと、隣の会議室に入れられた。集められたのは下記である。
 
クラス委員の侑果と田代君、生活委員の蓮菜、保健委員の玖美子と瀬戸君、体育委員の優美絵、美化委員の美那、図書委員の亜美、放送委員(になってた!)の千里。つまり何かの委員になっている女子7人および男子のクラス委員・保険委員である。
 
担任の菅田先生(男性)、学年主任の福井先生(男性)、保健室の清原先生(女性)、体育の広沢先生(女性)、そして教頭の山口先生(女性)という5人の先生が並ぶ。
 
「実は入学式の日以来休んでいる原田さんのことなんですが」
と教頭先生が言う。
 
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「入学式前夜に倒れて病院に運び込まれ入院していたのが一昨日やっと退院できたんですよ」
 
「良かった」
という声が多数あがる。千里・蓮菜・玖美子は知っていたものの、他の子と同様に喜びの声をあげた。
 

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「それで小学校の頃から、原田さんを知っていた人は、あるいは知っていたかもしれないけど、原田さんは戸籍上は男性だけど、精神的には女性なんですよ」
 
「それ、いわゆるオカマってやつですか?」
と瀬戸君が尋ねるが
「オカマというのは差別語だから使わないようにしよう」
と清原先生が言う。
 
「そうだっけ?割とテレビでオカマタレントが自分で『私オカマよ』とか言ってない?」
 
玖美子が解説した。
「背の低い子がさ、自分で『私チビだから』と言うのは問題ないけど、他人が背の低い子に『おい、チビ』とか言ったら、侮辱してるでしょ?」
 
「なるほどー!」
と瀬戸君も納得していた。
 

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「それで彼女が体調を崩したのには、中学になると、男子は髪も短くして男子制服を着なければならないというのがあって、それが物凄い精神的なストレスになって体まで変調が来たのもあったようなんですよ」
と教頭先生は説明する。
 
千里も蓮菜も玖美子も、さすがに家出したことまでは話さないんだなと思った。しかしそれよりも瀬戸君は
「“彼女”と呼ぶんですね」
などと言っている。
 
「法的な性より、心の性別が大事だからね」
と教頭が言う。
 
「へー、そちらが優先なんだ?」
 
「サッカーで言うと、レンタル移籍みたいなもんだよ」
と玖美子が言う。
 
「例えばジュビロからコンサドーレにレンタル移籍されてる選手は法的にはジュビロの選手かも知れないけど、実際のゲームとかではコンサドーレの選手として扱われる。こういう子の場合は、男から女にレンタル移籍しているようなものだから、彼女と呼ぶ方が適切」
 
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と玖美子は説明した。スポーツウーマンの玖美子らしい説明の仕方だ。
 
「ああ」
「そして、レンタル移籍だったのが、その内完全移籍してしまうことも多い。つまり法的にも女になってしまう場合もある」
 
「確かに、外国では性転換して法的にも女になれる国もあるらしいね」
「日本でもそうなりそうだよ」
「そうなんだ!」
と瀬戸君。
 

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瀬戸君の存在はここでは多くの男子の感覚を代表してるなと玖美子は思った。もうひとりこの場に出て来ている男子・田代君の場合は、ずっと千里と関わっていたのもあるだろうけど、こういう問題に理解がありすぎる。
 
教頭先生は言った。
 
「それで学校側では御両親との話し合いの結果、原田さんは女子生徒として学校に受け入れることにしたので、ぜひみんなには協力してほしいのです」
 
反応を観察すると、どうもクラス委員の2人は先に話を聞いていた風だ。
 
「名前も正式に改名して法的に“さなえ”という女性名になったんですよ」
「名前も変えたんですか!」
と多くの子が驚いていた。
 
でも優美絵などは
「もっとも小学生時代から、みんな“さなえちゃん”と呼んでたね」
と言っている。
 
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「へー」
 
「女の制服着るんですか?」
と瀬戸君が質問する。
 
「うん。S中指定のセーラー服型の女子制服で通学する。オーダーすると時間がかかるんだけど、卒業生の女子で譲ってくれる人があったので、それを着用することになった」
と教頭先生。
 
「あの子、よく女の子の服を着てきてたけど、普通に女の子に見えてたよ。巫女さんの衣裳を着て巫女舞してるのとか、振袖着てるのも見たことあるけど、何も違和感無かったし」
と蓮菜が言う。
 
「振袖を着れるって凄いね」
と亜美が言っている。
 

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「卒業式もスカート穿いてたし」
 
「あれ?沙苗はセーラー服着てなかった?」
「私服のスカートだったと思うけど」
「え?学生服じゃなかったんだっけ?」
「あの子が学生服を着ることはありえない」
「あれ〜?」
 
「ほら、この写真」
と言って、蓮菜が卒業式の写真を取りだして、みんなに見せて、
「この子が沙苗」
と言って、指さした。
 
「へー。黒いスカート穿いてる」
「女の子にしか見えない!」
「でしょ?」
「セーラー服着るかどうかで少し揉めてて、卒業式には間に合わなかったんだよ」
「なるほどー」
 
などと言っていたら、千里が
「あれ〜?私がセーラー服を着てる」
などと言うので
 
「君はウェディングドレスではなかったようだね」
などと蓮菜が言った。
 
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ここに居る千里は千里Yなので、玖美子が作ったくれた“写真集”を見てない(写真集を見たのはR)
 

「トイレも女子トイレですか?」
「それで問題無いよね?」
と教頭先生がむしろ、蓮菜の顔を見て言った。
 
「あの子、結構女子トイレに連れ込んでたけど、女子トイレの列に並んでいても全然違和感無いですよ」
と蓮菜が言うと
 
「列って?」
と瀬戸君が尋ねる。
 
「女子トイレは混むから、必ず待ち行列ができるんだよ」
と田代君!が解説してる。
 
「へー!そうなんだ」
と瀬戸君は驚いている。
 
普通の男子は女子トイレの列なんか見たことないから、知らない子もあるんだろうなと千里は思った。田代君は蓮菜からさんざん教育されているので、こういう“女子文化”に明るい。
 
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女子中学生たちの出席番号(7)

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