広告:マリーエウィッグ-超自然モテ系ウィッグ(ネット付き)-耐熱ウィッグ-フルウィッグ
[携帯Top] [文字サイズ]

■夏の日の想い出・公然の秘密(1)

[7Bef *前p 0目次 8時間索引 #次p]
1  2  3  4  5  6  7  8 
Before 前頁 次頁 時間索引目次

↓ ↑ Bottom Top

(C)Eriko Kawaguchi 2013-12-08

 
2014年1月5日。某テレビ局で放送された「08年組特集」は全国の KARIONファンに衝撃を与えた。
 
KARIONの歌が25分ほど流された後、KARIONのいづみとスイート・ヴァニラズのLondaの1分半ほどの対談が収録されていた。
 
「水沢歌月=蘭子ちゃんって、実は歌の方にもかなり頻繁に参加してたんじゃないの?」
とLondaが訊いたのに対して、和泉は
 
「実はこれまでに発表したKARIONの四声の曲、ほぼ全てに蘭子は歌唱参加しています」
と答えた。
 
「KARIONの四声の歌って多いよね。最初ラムコがいた時は別としてデビュー以降は3人しか居ないのになんで四声で編曲するんだろうと昔から不思議に思ってた。四声の曲ってどのくらいの比率かな?」
 
↓ ↑ Bottom Top

「五声や六声以上の歌以外の全てが四声です。実はKARIONがこれまで発表した曲の中に三声しか使われていない曲は存在しません。実はKARIONは《4つの鐘》という名前の通り、最初からいづみ・みそら・らんこ・こかぜ、4人のユニットだったんです」
 

↓ ↑ Bottom Top

凄まじい数の問合せが、∴∴ミュージックと★★レコードに寄せられたが、両者とも、その件についてはコメントはしませんという回答しかしなかったしマスコミからの記者会見あるいは見解発表の要請にも「あそこでいづみが言った以上のことは特に発表する内容はありません」と回答した。
 
2chのKARIONスレッドは番組の後、翌朝までの間にスレッドが100以上消費された。あまりの速度に、結局話の流れを追えた人はごく少数で、多くの人がスレッドを見ても「さっぱり分からん!」と思ったという。だいたい、あっという間にDAT落ちして、まともに読めなかったし、幾つかまとめサイトが立ち上がったものの立ち上げた人もよく分かっておらず、読むと混乱するまとめサイトがほとんどであった。
 
↓ ↑ Bottom Top

結局、この件は半月ほど掛けてやっと情報が集約されていく。
 
「KARIONは最初から4人だと思っていた」
と言う人たちは、KARIONの初期からのファンに多かった。
 

↓ ↑ Bottom Top

そして3日目くらいから、多くのファンが認識するようになった「キーワード」
が「柊洋子」である。
 
「KARIONの4人目は柊洋子だよ」
「誰それ?」
「デビューした頃から1年ほどKARIONに間違いなく在籍していた」
「準メンバーという認識だった」
 
「いつも柊洋子は、いづみ・みそら・こかぜと一緒に行動していた」
「ライブで4人で並んで歌っているのを見たことある」
「新幹線で4人がまとまって座っているのも見たことある」
「俺は飛行機で4人が横一列に並んで座っているの見たことある」
 
「いや、デビュー前の2007年のキャンペーンではいつも4人で歌ってたんだ」
「しばしば、いづみとようこがペア、こかぜとみそらがペアで歌っていた」
「歌う時の並びは、左から、こかぜ・いづみ・ようこ・みそら、の順」
 
↓ ↑ Bottom Top

「最初の頃、付き人かとも思ったけど、少なくとも、こかぜちゃんは彼女を自分たちの仲間として扱っていた」
「KARIONの初期の付き人さんは、はるかちゃん(望月遙香)だよ。だから柊洋子は付き人ではなく、KARIONのメンバー」
 
「俺、いづみ・みそら・こかぜ・ようこの4人で一緒にサインをしているのを見たことある。俺がもらったんじゃないけど、あれは例の《四分割サイン》だった」
 

↓ ↑ Bottom Top

「待て待て。初期のカリオンの4人目って、いつかライブで話していたラムコってハーフの子じゃないの?」
 
「おそらく柊洋子は、ラムコが辞めた後の後釜だと思う」
「たぶんラムコが辞めた後、そのパートが浮いてしまったんで、いづみちゃんが友だちの洋子を引き込んだんだよ」
 
「恐らく『蘭子』という名前は4人の名前の尻取りを維持するために、こかぜちゃんが付けた名前」
と鋭い指摘をするファンもいた。
 

↓ ↑ Bottom Top

そして1週間ほど経ってから、柊洋子について新たな情報が認識される。
 
「柊洋子というのはドリームボーイズのバックダンサーだと思う」
「それ同一人物ということになったんだっけ?」
「俺同姓同名かと思ってた」
「写真見たら別人だった」
 
「一時期情報が混乱していて、柊洋子と松野凛子の写真が間違っていたケースもあったけど、ドリームボーイズのバックダンサーの柊洋子と、KARION準メンバーの柊洋子は同一人物だと思う」
 
それでやがて柊洋子の写真なるものが出てくる。但し遠距離から撮ったようなぼやけた写真しかない。
 
「これ、ローズ+リリーのケイじゃないの?」
「似てるという話は当時あった」
「同一人物だと俺は信じていた」
「だからケイがKARIONの四人目だよ。これ古いKARIONファンの間では結構信じられていたんだけどな」
 
↓ ↑ Bottom Top

「いや、当時も同一人物ではという説はあったけど、色々な状況からそれは否定されたはず」
 

「柊洋子は間違いなく蔵田孝治派。それが蔵田のライバルの上島雷太から曲をもらってデビューというのは有り得ない」
「でも俺、ケイの曲と蔵田さんの曲って、作りが似ていると思ってた」
 
「うん。ケイは蔵田さんの弟子なのではという説もあった」
「というかケイは蔵田さんの女装ではという説もあった」
「それはさすがに有り得ない!!」
 
「ケイの曲ってまとめ方は蔵田的だけど、モチーフの並べ方とかはむしろ上島的だと俺は思う」
「もしかして、ケイは蔵田と上島の間に産まれた子供とか」
「どっちが産んだんだよ!?」
 
「当時、柊洋子とケイの姿を、物理的に移動不能な時間差で遠隔地で見たと
いう証言が何度かあった」
「名古屋のKARIONライブの終わった1時間後に金沢のローズ+リリーのライブ会場にいるケイが目撃されている」
「あれは推理小説的なトリックじゃないかという説もあった」
 
↓ ↑ Bottom Top

「多分片方は誰かの変装だったと思う」
「だからそれが蔵田さんの女装」
「その説は却下」
 
「北海道でKARIONがライブやってる日にケイは茨城のFM局に生出演していた」
「あれは生放送というのが嘘で実は録音ではという説もあった」
 
「でも待って。こないだの番組で蔵田さんが、ドリームボーイズのバックダンサーをケイがやっていたと言ってなかった?」
「それが柊洋子?」
 
「もしかして本当に同一人物なのでは?」
 

↓ ↑ Bottom Top

「そういえばケイって元々KARION結成時の候補者だったんだろ?」
 
「ラムコって、デビュー直前にお父さんの転勤でインドに行っちゃったとか言ってたから、急遽代役が必要になったんだと思う。それで元々候補者だったケイを引き込んだんだよ」
 
「ケイって、代役の天才じゃん!」
「なるほど!!」
 
「それでずっと6年間代役を続けているんだったりして」
 
それは鋭い指摘だと思った。
 

↓ ↑ Bottom Top

「ね、ね、JASRACのデータベース検索したら、柊洋子って名前、作曲とか編曲で随分たくさん登録されている。つまり柊洋子ってそういう才能のある人物なんだよ」
「だったら、それ本当にケイなのかも!?」
 
「柊洋子名義での登録って、そのほとんどが2008年夏前。つまり2008年夏にケイとしてデビューしたからそれ以降はケイ名義で登録するようになったのでは?つまり柊洋子はケイの旧名なのでは?」
 
「2009年以降も使われている柊洋子の名前の中で俺はサウザンズの制作スタッフの中にそれがあるのに注目する。KARIONはしばしばアルバムを作る時に樟南から楽曲を提供してもらっている。つまり柊洋子がサウザンズに協力しているから、KARIONも楽曲をもらえていた。だから柊洋子は2009年以降もずっとKARIONに関わっていたんだよ」
 
↓ ↑ Bottom Top

「やはり柊洋子=水沢歌月(少女B)=ケイで、ケイは柊洋子とか水沢歌月の名前で作曲活動をしていたんだよ。本人の性別問題と契約書不備問題で大騒動になって、ケイとして表だって創作活動ができなかった時期に」
 
「そして実は演奏活動もしていたのでは?」
 

↓ ↑ Bottom Top

そしてとうとう「柊洋子」という名前の秘密に気付くファンが現れた。
 
「ね、偶然かも知れないけど、『柊』の字の右側が『冬』だから『柊洋子』という名前の中に『冬子』が隠れているよ」
 
「おぉ!!!!!!!」
 
そんな話にまで発展したのは番組が流れてから半月近く経ってからであった。
 

↓ ↑ Bottom Top

「残りの『洋木』も『唐本』の変形かも。『洋』の字は『カラ』とも読む。『木』と『本』は棒が1本あるかないかの違い」
 
「きっとチンコ取ったから棒が無くなったんだよ」
「やはり、あれってKARIONデビュー前に手術して女になってるよな?」
 
「本人は否定してたみたいだけど、たぶん間違い無い。本来18歳未満は手術してもらえないのを闇の手術受けたんだろ」
 
「ケイは2011年の4月に性転換手術したと言っているけど、5月頭にはローズクォーツのライブやって歌っている。性転換手術受けた人が1ヶ月もしない内にライブで歌うなんて、有り得ない」
 

↓ ↑ Bottom Top

そんなログを見た政子が私に言う。
「ほら、みんなこう言ってるよ。そろそろ白状しなよ」
「それはさすがに誤解。あのライブは本当にふらふらで歌った」
 
「でも松原珠妃さんから、ロリータスプラウトのマリケイ版超限定CDのサイン付き9枚セットと交換に、冬が小学5年の時に女湯に入って、その時、もちろん、おちんちんは無くて、バストがあったというの聞き出したからなあ。だとすると、もうその頃、既に性転換済みだったに違いない。ほら、その時の写真。お股までは映ってないけど、確かにバストが膨らんでいるのは確認できる」
 
などと言って政子は私の小5の時のセミヌード写真を見せる。静花さんったらいつの間にこんなの撮ってたんだ!?
 
↓ ↑ Bottom Top


「『優視線』とか『コスモデート』とか『雪うさぎたち』の超絶ピアノ・プレイって、誰か弾いているんだ?という議論があったけど、初期からのファンの間では、あれは柊洋子なのではと言われていた。ケイのピアノテクならあれも弾けたと思う」
 
「ケイってそんなにピアノ上手いの?」
「ケイは蘭若アスカの伴奏ピアニスト。毎年12月に一緒にリサイタルしてる」
「誰それ?」
「若手のヴァイオリニストだよ。こないだ**コンクールで優勝した」
「有名なコンクール?」
「世界三大コンクールのひとつ」
「すげー」
 
「だけど『優視線』のソロ、ライブではいろんなサポートミュージシャンが普通に弾いてるぞ」
 
「あれ、音大ピアノ科に行ってる友人に弾かせてみたらギブアップしてた。実際にあれを弾けるピアニストって、超一流のピアニストだと思う。弾ける人がそんなにたくさん居るとは思えない」
 
↓ ↑ Bottom Top

「あれ、あんまり凄すぎるから、実は音源かMIDIで流しているんじゃないかという噂もあった」
 
「耳の良い友人と一緒にKARIONライブ行ったことあるが、自動演奏説を否定していた。あの演奏には揺らぎがあるし、他の演奏者との掛け合いに不自然さが無いからとか言ってた。SHINが出だしを0.5拍ミスったのに、瞬時に合わせたこともあった。あれ自動演奏では無理」
 
「というか、むしろあれは陰で超有名ピアニストとかが弾いてるのではという噂もあった」
「ほんとに弾いてたのはPVに映っていた人だけだと思う」
 
「そのPVに映っているのが水沢歌月だというのは去年秋の和泉の発言で確定してたよな?」
 
「いや、そのPVでピアノ弾いているのが柊洋子というのが初期のファンの間ではコンセンサスになっていたんだよ」
 
↓ ↑ Bottom Top

「もしかして、ライブではいつも柊洋子=ケイが陰で弾いていたのでは?」
 

ちなみに須藤さんはこの「ケイ=柊洋子=水沢歌月(蘭子)」という噂に全然気付いていなかったらしい。ケイと水沢歌月が同一人物であることを須藤さんが知ったのはどうも数十年後のようである(鈴蘭杏梨=マリ&ケイも知らなかったし)。ホントにあの人はこういうのに鈍いのである。
 
しかしネットの議論は最後にこういう問題に辿り着く。
 
「だけどローズ+リリーが休眠していた高3から大学1年頃ならいざ知らず、今ケイは結構忙しいぞ。大量にいろんな歌手・ユニットに楽曲提供しているし、ローズ+リリーとローズクォーツの兼任までして。その上で、水沢歌月とKARIONの4人目までできるのか?」
 
↓ ↑ Bottom Top

「仕事量的に不可能だと思う」
「やはり水沢歌月とケイは別人では?」
 
「いや同一人物だと思う。だからあれだよ。やはりケイはローズクォーツを辞めると思う。既に仕事量がオーバーフローしているはず」
 

↓ ↑ Bottom Top

そして話はローズクォーツとケイの関係にまで議論が及ぶ。
 
「ってか、ケイは2011年秋以降、ローズクォーツのライブ活動にほとんど参加していない。事実上既に離れているのではないかと思う」
 
「ケイが2011年夏以降にローズクォーツのライブに参加したのは、年末年始のイベントとサマーロックフェスティバルを除けば2012年2月の全国ツアーくらい。むしろその時期からケイ抜きの活動がほとんどになっている」
 
「その2月の全国ツアーではヤスがキーボードを弾いている。つまりケイが実質辞任したのでキーボード奏者として代わりにヤスが入ったんだと思う」
 
↓ ↑ Bottom Top

Before 前頁 次頁 時間索引目次

[7Bef *前p 0目次 8時間索引 #次p]
1  2  3  4  5  6  7  8 
夏の日の想い出・公然の秘密(1)

広告:Back-Street-Girls(8)-ヤングマガジンコミックス-ジャスミン・ギュ-ebook