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■夏の日の想い出・ボクたち女の子(20)

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ローズ+リリーのアルバムに先行するシングル『ぼくたちの秘密基地』は2021年11月17日(水)に発売された。収録曲は下記3曲である。
『ぼくたちの秘密基地』
『歯磨き味のイチゴ』
『元気になって』
 
『歯磨き味のイチゴ』と『元気になって』はアルバムの方に入れることを想定して制作していたのだが、弾き出された形の曲である。どちらも物凄く話題になった。『歯磨き味のイチゴ』では、
「その間違いやったことある!」
という類いの声が多数あり、
「こういう失敗もした」
という声も多数寄せられた。
 
「昔、上越新幹線に“あさひ”という列車があった頃、長野行き北陸新幹線の“あさま”と間違って乗車して、高崎の次に長岡というから仰天した」
 
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という声にはマリが
「それ私もやった!」
と叫んだ。
 
実際あれはあまりにも紛らわしいというので“あさひ”の名前が廃止されて“とき”に変更されたのである。
 
それ以外にも多数の声が寄せられたが、中には本当に同情したくなるものも多数あった。
 
でも中にはこんなのもあった。
 
「間違って別の女友だちに電話掛けてプロポーズしたら、OKされちゃって。仕方ないからその子と結婚したけど、彼女はとても気のいい子で、子供も3人できたし、今はとっても幸せです」
 
まあ結果オーライ(死語?)という奴かな、と私は思った。
 

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アルバム予定曲ではなかったが、今回シングルのタイトル曲としたのは『ぼくたちの秘密基地』である。
 
これは元々は、大学生時代に書いていた曲を、昨年思い立って大改訂した曲である。近いうちにシングルとして出したいと思ってこの春にアレンジまで済ませていた。
 
10/31にシングルを作る企画が急浮上した時、私が譜面を見せると鱒渕さんも八雲課長も賛成してくれたので、11月1日の1日だけで制作した。10/31日の夕方、七星さんに譜面と仮音源を渡し、翌日1日かけて練ってもらっている間に私はマリの歌唱指導をした。
 
11月1日夕方に伴奏音源ができたという連絡が入ったら、すぐそれに合わせて私とマリで歌い、21時頃に音源は完成。有咲はその夜の内にマスタリングしてくれた。一方で妃美貴と鱒渕さんが協力して一日でジャケット写真や歌詞カードも作ってくれたので、11/2朝一番に白石マネージャーが工場に持ち込んだ。
 
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それで11月17日の発売に間に合わせたのである。11月も§§ミュージックの歌手の発売が目白押しだったが、11/17だけ空いていたのである。正確には石川ポルカのCD発売日だったが「どうせ私は1位取れないから大丈夫です」と彼女は言っていた。(実際にはポルカは3位で本人がびっくりしていた)
 

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アクア主演『ロミオとジュリエット』は、7月15日以降、全世界で公開されたのだが、日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカ・オーストラリアでもひじょうに高い評価を得て、物凄い動員となった。
 
劇場での密を避けるため、映画公開の1週間後にはDVD/Blurayが発売されるが、これも物凄い数が売れた。
 
この映画により、アクアは世界的に評価される“女優”!となったのである。アクアが昨年公開の『気球に乗って5日間』にも出ていたというので、そちらのDVD/Blurayもたくさん売れた。
 
海外では“アクアとそっくりの男性俳優”は
「双子の弟でアクオ(Aquo)という名前らしい」
という震源地不明の勝手な噂が一人歩きし
「アクオ君もわりとうまいね」
などと評価(?)されていた。
 
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日本でも「アクアって本当は男女の双子なのでは」という説が再び浮上して結構それを信じる人も出たようである。
 
その興奮が落ち着き始めた10月1日(金)、アクア主演『白雪物語』が制作され、12月に公開予定であることが発表され、トレーラーまで流れると、また騒然となる。
 
トレーラーは王妃が鏡に問いかけるシーン、狩人が白雪姫に弓矢を向けるシーン、白雪姫がリンゴを手に倒れるシーン、白雪姫が武装して、男女の狩人を従え、王子と一緒に王宮を進むシーンなどが入っていた。
 
トレーラーは、日本語版・英語版・ドイツ語版・フランス語版が取り敢えず公開されたので全部見比べる人まであった。(実は微妙に収録シーンが異なる。映画会社の悪戯心である)
 
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とうとうアクアは女性役のみをするのか?と思った人もあったようだが、リリースでは、ちゃんと「アクアは白雪と狩人の1人2役」と記載している。
 
狩人のようなひじょうに男性的な役と、白雪姫の2役というのに(日本では)多くの人がその出来に期待した。
 
実は私もこの時初めてこの映画のことを知り
「いつ撮影するの?」
とコスモスに尋ねたら
「もう撮影は終わっている」
と言うので2度びっくりした。
 

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更にはΛΛテレビはアクアが1月15日放送予定、昔話シリーズ最終回となる『ピーターパン』の放送でウェンディとフック船長の2役をすると発表したので、このこれまで誰もしたことがないであろう、2役をアクアがどう演じ分けるのか、そちらも『白雪姫』の映画にもまして、関心を引いたのであった。
 

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ΛΛテレビの昔話シリーズの残りの放送予定と主演者も発表されたのだが、その中で注目されたのが『セロ弾きのゴーシュ』を演じる岩本卓也君であった。
 
セロ弾きのゴーシュの主演は、実は春頃から岩本卓也と決まっていた。
 
“セロ”というのは、チェロ(cello)の日本での古い呼び方だが、何語か不明である。イタリア語・英語・ドイツ語ならチェロ、フランス語ならヴィオロンセル。
 
ともかくも岩本君は、このチェロという楽器に触ったこともなかった。同族のヴァイオリンさえ弾いたことが無かった。
 
この物語はゴーシュが最初は下手糞だったのが、動物たちとの交流を通して、次第に上手くなっていく過程を描いた成長物語である。それで春頃から彼にはチェロのレッスンを受けさせ(ヴァイオリンも一緒に習わせる)、彼の演奏が少しずつ上手くなっていく過程をずっと録画しておいたのである。彼は“穴の空いたチェロ”とまともなチェロの2個を渡され、レッスンはまともなチェロで受けているが、撮影は穴あきチェロでおこなっている。
 
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今回のドラマでは、その半年間の上達の軌跡が2時間半に凝縮されることになる。ドラマの中では彼が“ゴーシュの衣裳を着けて”!チェロのレッスンを受けたり、本物のオーケストラに入って演奏している所も映る(オーケストラの皆さんお疲れ様です)。
 
ただ、彼が『セロ弾きのゴーシュ』に主演することはここまで伏せられていた。それは彼がどうしてもまともに演奏できるようにならなかった場合、ちゃんと演奏できる人を主役にして撮影するオプションを考えていたからである(一応ハイライトセブンスターズのヒロシから内諾を得ていた)。現在の彼の演奏技術が、既に高校生のオーケストラ程度のレベルには到達しているので、撮影する11月までにはアマチュアオーケストラ程度のレベルくらいには到達してくれるだろうという期待で、彼の主演が発表されたのである。
 
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(この小説が書かれる少し前、宮沢賢治は「3日でセロが弾けるようにレッスンして欲しい」とチェロ奏者・大津三郎に申し込んだらしい。それは無理だと言われたものの、宮沢が熱心に頼むので大津は一応レッスンをしてあげたという。しかしさすがに3日でマスターできるものではない。宮沢のチェロはかろうじて“音が出るかもしれない”程度のものだったらしい。彼が使用したチェロは現在でも花巻市の宮沢賢治記念館に保管されている:例の穴の空いたチェロではない−それは賢治の友人が所有していたもの)
 
今回、岩本君に渡した“穴のあいたチェロ”は、当時の写真なども参考に、楽器メーカーさんに依頼して、コンピュータによるシミュレーション計算も経て、できるだけ演奏に影響が出ないような穴のあけ方をしてもらった特注品である!(かえってまともなチェロより予算が掛かっている)
 
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ドラマに彩りを添えるのに、彼と“恋人未満”の女性を登場させる。これも春の段階で馬仲敦美ちゃん(23)にオファーがあり、彼女も岩本君や松田理史などとは長い付き合いなので受けた。但し彼女には、主役がヒロシに交替になる可能性もあることは納得してもらっていた。
 
彼女は楽団のヴァイオリン弾きという設定である。敦美はヴァイオリンは一応弾けるものの、あまり下手な所は見せられない!と言って、撮影までの半年間にヴァイオリンのレッスンに通うことにした。
 
この『セロ弾きのゴーシュ』の撮影(予定 11.21-30)は実は昔話シリーズの最後の撮影となる。
 
12月に入ると人気タレントさんはみんな忙しくなるので、この手のドラマ撮影は困難になる。それでそれまでに全て終わらせてしまおうという計画だったのである。
 
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10月中旬、『八犬伝』の撮影が進む中、コスモスは坂田由里を事務所に呼び、契約をA契約に変更したいと言った。
 
すると突然彼女は泣き出してしまった。
 
めったに物事に動じないコスモスも驚いてどうしたのかと尋ねると由里はコスモスに泣きながら、あることを告白した。しかしコスモスは言った。
 
「それはもう気にすることはない。もう忘れなさい。その後の彼女の君への接し方を見れば分かるでしょ?彼女は君を許してくれたんだよ」
「はい、それは分かっていましたけど」
 
「だから忘れよう。きっと彼女は君のA契約移行を喜んでくれるよ」
「そんな気がします」
 
(実際物凄く喜んでくれたので「ほんとにいい子だなあ」と再度尊敬した)
 
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「私も忘れるからさ」
「はい」
 
それで彼女はA契約に移行することになり、マネージャーに関しては当面、常滑真音のサブマネージャー中原レイを兼任で当てることになった。彼女の御両親には電話して、東京に出て来て契約書を交わした方がよければお迎えに行かせますと言ったが
 
「もう随分長くお世話になっていて、そちらの事務所が本当に良い事務所であることは分かっています。社長さん、とてもお忙しいのにお手間を取らせるのは申し訳無いので、郵便のやりとりで契約書を交換しましょうよ」
 
と向こうのお父さんが言う。それで郵便による往復で契約書を交換した。
 

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坂田由里がA契約に移行したので、年末年始の挨拶にも参加することになり、急遽大田区サテライトでその撮影をおこなった。
 
白系統の振袖を着付けてもらい、最初は「今年もお世話になりました」という挨拶をする所を撮影する。もう他の人たちは全員撮影を終えているので、その集合ビデオを見ながらタイミングを合わせて挨拶した。
 
その後、着ていた白い振袖を脱ぎ、長襦袢姿のまま撮影スタジオ付属のトイレに行ってきてから、今度は青い振袖を着付けしてもらう。そして年末と同様にビデオに合わせて、年始の挨拶「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」を言った。
 
更には色紙にメッセージを書き、それを抱えて笑顔で手を振っている所を撮影された。
 
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「でもこんな撮影するなんて、まるでスターみたい」
 
「君はもうスターだよ」
と撮影に付いていた広橋窓佳マネージャーが言うと、坂田由里は感動していた。
 

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今年のビデオガールコンテストの入賞者で最後まで芸名が決まっていなかった2人の芸名がやっと決まった。
 
森田浩絵は "宮地ライカ"となる。彼女が福津市出身で、福津市の有名神社・宮地嶽(みやじだけ)神社から宮地と採り、ライカは・・・コスモスが唐突にひらめいたかららしい。
 
成瀬久美は“知多めぐみ”となる。彼女は愛知県大府市(おおぶし:大阪市でも大阪府でもない。念のため)の出身で、大府市は知多半島の付け根付近にある町なので、そこから。めぐみは、やはりひらめいた、とコスモスは言っていた。
 
(実は適当なのではないか??)
 
1.風谷リンゴ 中3 “美崎ジョナ”
(2)特別賞 広中礼音 中1 “立山きらめき”
3.池田芽衣 中2 “夕波もえこ”
4.四宮七菜 中2 “薬王みなみ”
6.鈴木春南 中1 “鈴原さくら”
10.森田浩絵 中1 “宮地ライカ”
11.成瀬久美 中1 “知多めぐみ”

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春の昇格者
森村雪子“鈴鹿あまめ”
松元徳世“長浜夢夜”
平良百合“花貝パール”
 
特別加入
柴田数紀“水森ビーナ”
 
 
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夏の日の想い出・ボクたち女の子(20)

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