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■夏の日の想い出・ボクたち女の子(15)

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今年もあけぼのテレビでは昨年もやった、アニメ付き朗読劇を“土日祝の仏滅”に放送することになった。土日の夕方には、結婚式の中継がしばしば行われるのだが、仏滅の日には結婚式は(ほとんど)無いからである。
 
実際仏滅以外の土日祝日には、全て結婚式放送の予約が入っている。芸能人の人たちも今は何百人も招待した“豪華披露宴”とかができない状況だし、放送料は高くても、リアルの披露宴をやるよりはずっと安いので、この企画に結構乗ってくれているのである。それに毎回ゲストの歌や演奏でとても盛り上がる。その歌目当てに見てくれる人たちも大勢居る。
 
それで朗読劇の日程はこのようになった。昨年は9-11月に6回あったのだが、今年は4回しかない。
 
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_9月04日(土)仏滅『どんぐりと山猫』(常滑舞音・白鳥リズム)
10月03日(日)仏滅『鶴の恩返し』(ラピスラズリ)
10月31日(日)仏滅『あべこべ物語』(水森ビーナ)
11月23日(祝)仏滅『不思議の国のアリス』(姫路スピカ)
 
昨年はアクアの『星の銀貨』で始めたのだが、今年はアクアはどうしても日程が取れない(実際8月末まで『白雪姫』をしていた)ので、常滑真音・白鳥リズムW主演で『どんぐりと山猫』でスタートすることになった。むろん舞音が山猫である!一郎がリズムで、馬車別当は夢夜である。どんぐり役には、ガールズ関東のメンバーが参加している。栗の木・笛吹き滝・きのこ・リスはリセエンヌ・ドオ。
 
この録音は8月中旬、舞音のアルバム制作が終わってから、ライブの練習をしている時期に強引に日程を割り込ませた。録音は熊谷で行なっている(『白雪姫』の音声録音が終わった後の施設を使った:このスタジオはサマーガールズ出版の所有である)。
 
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儚げなキャラといえば東雲はるこということで、ラピスラズリで『鶴の恩返し』を制作した。むろん鶴が東雲はるこで、お婆さんが町田朱美。お爺さんは西宮ネオンが演じる。
 
『不思議の国のアリス』だが、アリスを演じるのにいちばん適しているのは誰か?とゆりこ・花ちゃん・花咲ロンドの3人で話し合ったら、姫路スピカだ!というので3人の意見が一致したので、スピカにお願いした。登場人物の多い話なので、かなり多数の出演者が入る予定である。アクアも多分どこかに出てくる。
 

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『あべこべ物語』は1973年にTBSで放送された『へんしん!ポンポコ玉』の原作で、サトウハチロウの1932年(昭和7年)の作品。2016年にはキャロル前田・七浜宇菜のW主演でリメイクされている(但し放送は諸事情により半分まで放送した所で打ち切られた:もっとも未放送分も含む4枚組のDVD BOXは、その後『少女革命ウテナ』を演じた宇菜の人気で、後になってからかなり売れ、最終的には制作費を充分回収できた)。
 
水森ビーナは男の子の声・女の子の声の両方が出るので(*1)、入れ替わってしまう兄と妹の両方を1人で演じる!映像作品にすると色々制約があるのだが、「かえって朗読劇だとかなり過激なことまでできる」と制作を指揮するゆりこから言われてビーナがビビっていた!!
 
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(*1)本人は「ボク女の子の声なんて出ません」と言うが、彼の高い方の声は女の子の声にしか聞こえない。
 

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9月22日(水).
 
高崎ひろか・品川ありさ・白鳥リズム・姫路スピカ・西宮ネオン・七尾ロマン・恋珠ルビーの7人のシングルが同時に発売された。
 
本来、§§ミュージックでは、有力歌手同士の発売日をずらして、全員が売上ランキングの上位に入れるようにしている。考慮対象外になっている歌手は他の人と一緒に発売されることもあるが、有力歌手7人のCDを一気に発売するというのは、極めて異例だった。
 
ファンクラブ会報などでこの“集中発売”を知ったファンたちの多くが思ったのは、これは“紅白出場歌手”を決める投票だ、ということである。
 
今年の紅白について、§§ミュージックの“枠”は恐らく4組だろうと多くの人が考えた。その内、アクア、常滑真音、ラピスラズリは確実である。それで残り1組の枠を、この7人で争ってくれということなのではと考えたのである。
 
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それで各々のファンクラブが頑張って“布教”してまわった。
 

発売当日のランキングはこうであった。
 
1.白鳥リズム
2.恋珠ルビー
3.姫路スピカ
4.七尾ロマン
5.高崎ひろか
6.品川ありさ
7.西宮ネオン
 
デイリーランキングの上位7位までを§§ミュージックの歌手が独占した。同じ日に発売した、金平糖クラブ・ファレノプシス・キャッツファイブが煽りを食って、8,9,10位となった。実は15日がスパイスミッション、29日がUFOのシングルの発売日だった(8日は常滑真音)ので谷間を狙ったのだが、伏兵集団?にやられてしまった。
 
ネオンはやはりこの春に結婚してから、女性ファンがかなり離れてしまったようで、ファンクラブ会員も半減したのだが、今回は“1%の可能性に賭けて”買ってくれた元ファンもいたようで、久しぶりに売上が5万枚を超えた。本人がツイッターで感謝のメッセージを書いていた。
 
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そして9/27に発表されたウィークリーランキングではこうなった。
 
1.白鳥リズム
2.姫路スピカ
3.恋珠ルビー
4.品川ありさ
5.七尾ロマン
6.高崎ひろか
7.ファレノプシス
8.西宮ネオン
 

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姫路スピカのファンクラブがかなり頑張り、ルビーを逆転した。ファン層のボリュームが、ルビーやロマンはまだ薄いので、ファンたちはほとんどの人が初日に買っている。しかしスピカのファン層は厚いので初日に買ってなかった人たちが「新人にも抜かれたなんて」と頑張って逆転したようである。
 
ルビーとロマンは、1月にデビューした時はロマンのファンが圧倒的に多かったのだが、ルビーはドラマの出演でファン層を増やし、現在ファンクラブの会員数でもロマンを逆転している(但し30-40代のファンが多い。ロマンは20代中心)。
 
どっちみち白鳥リズムの1位は動かなかった。しかも今回ファン層が再活性化したことから、27日の段階で51万枚を売り、リズムにとって3枚目のダブルプラチナとなった。
 
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ロマン・ありさ・ひろかの順序も入れ替わったがこの付近は元々僅差だった。ファレノプシスのファンが頑張り、西宮ネオンは抜いたものの、それより上には届かなかった。ファレノプシスはデイリーの9位から7位に浮上である。
 
コスモスはNHKの音楽部長さんに電話した。
 
「紅白歌合戦に出場する歌手ですが、アクア、常滑舞音、ラピスラズリ、白鳥リズムの4組を推薦します」
「分かりました。それでラインナップを作成します」
 

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ΛΛテレビの“昔話シリーズ”の残りの主演・撮影日程は下記のように決まった。日付は撮影日程/放送予定日である。撮影日程が詰まっているので、美高鏡子と沢口富恵が半々分担する。
『青い鳥』(恋珠ルビー)美高 9.3-11 /10.23
『一寸法師』(近藤夏希)沢口 9.26-10.3 /11.06
『大工と鬼六』(松田理史)美高 10.9-17 /11.20
『アルプスの少女』(ラピスラズリ)美高 11.7-20 /12.11
『セロ弾きのゴーシュ』(岩本卓也)沢口 11.21-30 /12.25
『オズの魔法使い』(ビンゴアキ)沢口 10.23-11.06 / 1.01
『ピーターパン』(アクア)美高 9.12-25 / 1.15
 
アルプスの少女は、やはりクララが東雲はるこにピッタリということでオファーがあり、この時期は『八犬伝』の撮影も終わるか、だいたい落ち着いていると思われたのでコスモスも受けることにした。当然、町田朱美がハイジということになる。鳥山プロデューサーもクララはあまり演技力無くても何とかなるし、町田朱美は結構上手いから、この配役はわりとハマると考えた。
 
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このドラマの成否の鍵を握るとも言えるロッテンマイヤーには、ベテラン女優の里山美祢子(37)を起用する(実は主演よりギャラが高い!)。ただし彼女は特別出演という名目にしておく。もうひとつの重要な役・オンジは藤原中臣さんである。彼は鳥山プロデューサーに「ラピスのギャラより安い金額にしてね」と言ったので、ありがたく、そうさせてもらった。
 
ペーターは斎藤良実君である。彼は『招きマネキン』での女装があまりにも可愛かったことから、最近女の子役でのオファーがあるのをどんどん断っているらしい。今回も「男の子役ですよね?」と確認の上で受諾した。なお、車椅子はペーターが壊すのではなく、ロックが甘かったことから勝手に走り出す設定にするらしい。
 
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「へー。『大工と鬼六』に主演するんだ?」
と龍虎Fは八王子の自宅で、理史に言った。
 
「実は主演って初めてだから緊張してる」
「主演したことなかったっけ?」
「まだ劇団あじさいに入る前、小学3年生の時の学習発表会で『ひときれのパン』(*2)をやった時に、主人公の“パンの包み”を持った少年を演じた」
「小学3年生に随分難しい劇をさせるな」
 
「あの先生、ちょっと変わってたし、きっとお気に入りの話だったんだと思う。翌年は再度3年生を担任して『ハムレット』をやってたし」
「異常だ!!」
 
「“尼寺に行け”というセリフにお母さん方から無茶苦茶クレームがあった」
「ああ、ボクも抗議したい」
 
(*2)『一切れのパン』は、ルーマニアの映画制作者フランチスク・ムンティアヌ (Francisc Munteanu) 著の短編小説。原題は多分 O felie de paine. 映画化された時の英語タイトルは A Slice of Bread (1984).
 
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1944年のルーマニア革命を背景に、老ラビから渡された非常食用の“ひときれのパン”の包みを持って逃避行する主人公を描く。彼はその非常食を食べようとするが、「今食べてしまったら次いつ食べられるか分からない。明日食べよう」と思ってそのパンを食べずにずっと逃げて行く。そして無事、安全な所まで逃げることができてから、パンを食べようと思って包みを開けたら、それはパンではなく木片だったというもの。人は「備えがある」とか「助けがある」という気持ちがあれば、物凄く頑張れるという心理を描いたもの。日本語訳はポプラ社(『一きれのパン』)から出ているので多分図書館などで見られると思う。
 

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「でも『大工と鬼六』で主演するというと、鬼六役?」
「大工だよ!」
「なんだ。でもこの話、タイトルで思いっきりネタバレしてるよね」
「そういう物語はわりと多い。アーシュラ・ル=グウィンの『影との戦い』とか」
「あれは酷い。でもあれ原題は "A Wizard of Earthsea"(アースシーの魔法使い) なんだよ」
「つまり邦題がひどいのか」
 
「鬼六は誰が演(や)るの?」
「サウザンズの獄楽さん」
「ああ。適任だ。顔だけみたら恐いもんね」
「でも凄く優しい人」
「紳士だよねー」
 
「で、さとしが演じる大工さんの名前は何だったっけ?」
「元々の民話では特に無かったみたいだけど、ドラマでは厳蔵(ごんぞう)ということになってる」
 
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「ごんぞう!?」
と龍虎Fは復唱すると、お腹を抱えて笑い出すので
 
「何で笑うんだよ?」
と理史は言う。
 
「だって、さとしがゴンゾウって。その名前なら、筋骨隆驍フレスリングでもしそうな逞しい人を想像しちゃう」
と言って、まだ笑っているので、理史は龍虎に蹴りでも入れたい気分になった。
 
「どうせなら、ヤエさんとか、ハナさんとかにすればいいのに」
「それじゃ女の子の名前じゃん」
 

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Timeline
 
7/02-05 アクアとモナ『浦島太郎』撮影
7/03 マリがアクアに電話して『白雪姫』しようと言う。
7/06 アクアに『ピーターパン』ウェンディ役のオファー。
7/07-10 舞音のヌード騒動
7/10-11 アクア・ビーナ振袖CM撮影(福井)
7/11 大曽根がコスモスを訪問しアクアに白雪姫を演じてほしいとオファー
7/12 コスモスが朝からアクアを訪問し、白雪姫のオファー。
 
7/13 女子寮2号館建設開始
7/14 写真集『迷宮のアクア』発売
7/15 『ロミオとジュリエット』劇場公開
7/17-8/03 カペラの隔離
7/18 第2回ビデオガールコンテスト本選。アクアは審査員。
7/19-8/10 舞音が熊谷で音源制作
 
7/23 熊谷で『白雪姫』制作開始 休み日程:24-25, 31-8/1 5-6, 13-14, 21-22
7/24 東京五輪開幕
7/24 彩佳の誕生日に指輪を贈る
7/26 『白雪姫』録音開始
7/31 アクアたちがジールマンと話す。
8/01 東京五輪、水泳競技は終了。
8/01 千里からアクアに「小さなプール置かせて」と電話
8/03 舞音『こどものうた』制作完了。水谷姉妹は仙台へ。
8/03-07 ラピスラズリ作曲家アルバム
8/05 アクアFと理史、八王子の家にプールが出来てて驚愕。
 
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8/07 舞音・ビーナが弓曳き童子を見に行く
8/08 東京五輪バスケ女子決勝。
8/10 舞音の音源制作完了。その後21日までライブ準備
8/12 『白雪姫』録音終了
8/14 熊谷で朗読劇『どんぐりと山猫』(舞音・リズム)
8/15 『白雪姫』撮影開始
8/16 小浜でアクアのネットライブ
8/16-17 青葉が日食観測の選抜試験に出る
8/18 青葉は水連会長と会い現役継続に同意
 
8/20 アクアの誕生日記者会見。Mは彩佳からボールペンをもらう。Fは理史から指輪をもらう、
8/21 Fが彩佳からイヤリングをもらう。
8/21 アクアMが、紅白は紅から出ることに同意
8/22 舞音のネットライブ
8/24 招き猫バンドでローズ+リリー『イヤリング』MV撮影
8/26-29 ラピスラズリ作曲家アルバム
8/27 『白雪姫』撮影終了
8/30 Net-Fes2021 アクア、ローズ+リリー
8/31 Net-Fes2021 アクア以外
 
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9/03-11 『青い鳥』撮影。ルビー・ビーナなど
9/04 アクア・舞音・ビーナなど、熊谷でガラスの家CM制作
9/05-30 舞音・水谷姉妹・夢夜・もえこ+青葉 タロット制作
9/13-25 アクア・ビーナなど『ピーターパン』撮影
9/18-20 ラピスラズリ『作曲家アルバム』
9/22 7人の歌手の集中発売日
10/1-31 §§ミュージック長時間ドラマ『八犬伝』の制作
 
Rose+Lily Album Timeline (Until September)
 
『白い雪・愛のテーマ』 6/25(金)-7/02
(ワクチン休み)
『ガラスの靴・愛のテーマ』7/10(土)-16
『湖より・愛のテーマ』7/17(土)-7/23
(ワクチン休み)
『Across the crowded room』7/31(土)-8/09
『Multiply』8/10(火)-8/16
『All of You』8/17(火)-8/23
(ライブ準備)(8.24-29 30日ライブ)
『鐘の恋文』9/2(木)-9/08
(9.5マリが夏絵を預かる 9.6大輔退院)
『イヤリングのラブレター』9/9(木)-9/15
「歯磨き味のイチゴ」9/16-22
『Burning Snow』9/23-29
『12 monthes of I love you』9/30-10/9
 
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夏の日の想い出・ボクたち女の子(15)

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