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■夏の日の想い出・ホームワーク(9)

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(C) Eriko Kawaguchi 2021-01-16
 
ローズ+リリーの『ホームワーク』の制作は続いていた。
 
『女の子の作り方』では4種類の“女の子の作り方”が歌われている。
 
1番はマザーグースの歌に沿っている。
 
お砂糖、スパイス、素敵なものいっぱい。
混ぜ合わせると、可愛い女の子になるの。
お花、夢、お召しものたくさん。
混ぜ合わせると、日本髪の女の子になるの。
おにぎり、お肉、ボールやラケット。
混ぜ合わせると、元気な女の子になるの。
 
この部分のPVでは、砂糖・スパイス・何か素敵な感じのものいっぱいをアニメで表示して、生まれてくるのは、お姫様ドレスを着た恋珠ルビー(新里好永)、お花・夢・沢山の布地をアニメで見せて、生まれてくるのは振袖を着て日本髪を結った七尾ロマン(雪渡知香)である。2人は2020年ビデオガールコンテストの優勝者である。そして3番でおにぎり・お肉、様々なボールやラケットをアニメで見せてからも生まれてくるのはオディールの黒鳥の衣装をつけた2020ビデオガールコンテスト4位・三陸セレン(菱田ユカリ)である。
 
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つまり女装!であるが、彼女、じゃなかった(多分)彼は嬉しそうに黒鳥の衣装を付けると(白鳥の湖の)黒鳥のグランフェッテを踊ってくれた。彼は幼稚園の頃からバレエを習っており、今年の春からトウシューズ使用許可が出てオーダーメイドで作って練習していたというのでやってもらった。ただ実を言うと32回転はまだマスターしておらず10回くらいで形が崩れてしまう。しかしPVに使うのには大きな問題は無いので踊ってもらった。
 
「ユカリちゃん、ここまで踊れるなら、バレエのレッスン続けなよ。きっとちゃんと32回まわれるようになるよ」
とコスモスも言い、彼は東京でバレエ教室に通うことになった。
 
「女の子としてレッスン受けるといいと思うな」
と川崎ゆりこが言う。
「あ、それでもいいですかねー」
「君なら苦情は出ないと思うよ」
 
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実際保護者代わりで川崎ゆりこが連れて行ったのだが、教室側では本人を見て少し踊ってもらったのも見て、女子として参加するのは全然問題無いと言ってくれた。トイレも女子トイレを使用してよいが、着替えは個室を用意するという話だった(性別問題よりタレントであることで騒がれると面倒という話)。
 

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この歌の2番の歌詞では、西宮ネオンの部屋に宅配便が届く所から始まる。段ボール箱を開けると“可愛い女の子1/1”と書かれた箱が入っている。彼がその箱を開けて中の部品を取り出す。
 
そして接着剤やボルトなどで組み立てていく。
 
できあがったのは、アクアそっくりの女の子の人形である!
 
ネオンはこのフィギュアのために女の子の服をデパートで買ってきて、下着を議せ、ブラウスを着せ、スカートを穿かせて完成となる。
 
(女の子の下着とか買うの恥ずかしかったぁ、と西宮ネオンの弁)
 
このPV公開後“アクアのフィギュア欲しい”という声が随分出た。
 
そして本当に発売されるに至る!これは海賊版が作られるのを防ぐために敢えて発売したものだが、50万円(完成品・キット共)もするのに予約が1000件以上入りびっくりした(“原価”が30万円ほどかかるのでこれ以上安く出来ない)。川崎ゆりこの意見で“オプション”として設定された、“おっぱい付き”は53万円にしたのだが、ほとんどの購入者がこちらを希望した。
 
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すぐには生産できないので準備ができたら連絡して購入意志を再確認して販売するという手順で、最終的には2021年末までに2000体ほど売れている。値段が高いだけあって品質については高評価されていた。9割が完成品の状態での購入である。生産は需要がある限り継続する。ちなみにフィギュアの性別は♀である!取り敢えずちんちんは付いてない。茂みの中に割れ目ちゃんが見えるが、実際に開くことはできない。またラブドールではないので“ホール”も作られていない−購入者が勝手に改造(性転換手術?)するのまでは関知しない。
 

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この歌の3番の歌詞では、精子と卵子が合体して女の子が生まれる。PVでは全過程をアニメーションで制作しているが、精子に赤い精子と青い精子があり、赤い精子が卵子と結合すると、女の子が生まれるという過程になっている。卵子は全て赤い。生まれた赤ちゃんの顔がアクアに似ているのは「気のせいです!」と私はネットの書き込みに答えておいた。
 
そして4番では、川崎ゆりこ提唱の“方程式”男の子+おっばい=女の子、というのを歌っている。この歌詞は私が却下したのに、マリは八雲さんに言って承認を取ってしまった。それで八雲さんがいいと言うならと考え、これを最後に歌っている。
 
PVで“生け贄”になってくれたのは信濃町ミューズの木下宏紀君である。彼は最初男子水着姿(胸を曝している)で登場し、本当にPV内で胸におっぱいを貼りつけて、女の子のようにおっぱいがある状態になってみせてくれた。但し“おっぱいのある”木下君は、自主規制により胸部分にモザイクが掛かっている(代わりにこの部分だけアニメにする)。PVでは、その後、このおっぱいを貼り付けた状態で女子水着(ワンピース水着)姿になってくれた。
 
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「恥ずかしいです」
と本人は言っていたものの
「可愛い!」
という声が圧倒的てあった。
 
(PV公開後も、木下ファンの女子たちが「可愛い!!」と言って熱狂していた)
 
「ひろちゃん、水着写真集撮らない?与論島かどこかに行ってさ」
と川崎ゆりこが言う。
 
「まさか女の子水着でですか?」
「そうそう」
「そんなの出したら、ボクお婿さんに行けなくなります」
「君はお嫁さんに行けばよいと思うが」
「無理です。ボク男の子ですー」
 
「お股に膨らみが無い問題については?」
「ボクの小さいから」
「アクアみたいなこと言ってる」
 
多くの人は実際は男性器は、少なくとも睾丸は、除去済みなのではと思っていたようである。ただ、彼の胸が膨らんでいないし、乳首も普通の男の子の乳首だったのは、みんな、意外だったようだ。
 
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「女性ホルモンの入手先を教えてあげよう」
などと川崎ゆりこは言っていた。
 

“体育”『ノーサイド』はPVでは、議論をする人たち、喧嘩する2人の男性、囲碁の対局をする和服姿の2人の女性、そしてラグビーをする人たちが映る。各々激しいやりとりがなされるが、対局した2人の女性は終局後“エア握手”をした上で、楽しそうに局後の検討(通称:感想戦−本来は将棋用語)をする。
 
喧嘩していた男性2人は仲直りしたようで肩を抱き合い、一緒にお茶を飲んでいる。議論をしていた人たちも結論が出た後は仲良く笑顔の談笑に移行している。そしてラグビーの試合が終わった後、選手たちはお互いを称賛している。
 
この歌は、戦う時は全力で戦うが、終わった後は、仲良くしようよというメッセージなのである。マリは特にこの曲のパンフレットに言葉を寄せてこう言っている。
 
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今コロナ対策でみんな色々な意見を言って、かなり深刻な対立もある。感染した人を巡って、いじめのようなものまで起きている。でもこれはウィルスが招いた異常事態にすぎない。コロナが落ち着いたらみんな仲良くしようよ。
 
出演者だが、囲碁の対局をしたのは、坂出モナと羽鳥セシルである!実は2人は夏休みの囲碁大会でも出会っていたらしい。但し、モナが副将・セシルは三将だったので直接対局はしていなかったという。
 
議論をしていた人たちは『とりかへばや物語』のエキストラの人たちから20人ピックアップして追記料金を払って演じてもらった。
 
ラグビーは△△△大学の男子ラグビー部の人たちにお願いした。ノーサイドは元々ラグビーで生まれた言葉である。但し現在は使用しておらず、審判は試合終了の時「フルタイム(時間終了)」とコールする。
 
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喧嘩する男性2人は、篠原倉光(信濃町ミューズ)と弘原如月(信濃町ガールズ)である。どちらも高校1年生だ。未成年なので当初ビールを飲んで仲良くする設定だったのをカフェラテに変更した。信濃町ミューズ・ガールズ研修生・練習生合わせて、男子メンバーが全体で2割ほどいるのだが、間違いなく男の子と言えそうな子は少ない。篠原君は間違いないと思ったので、彼にパートナーを選んでもらったら弘原君を推薦したので2人でやってもらった。
 
「だって、実際は既にちんちん無さそうな子が多過ぎて。上田姉妹とか間違い無く既に女の子ですよ。新人2人も怪しいけど」
と彼は言っていた。
 
「くらちゃん、ひろちゃん(木下宏紀)はどう思う?」
とゆりこが尋ねる。
 
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「お母さんが女性ホルモンを定期的に渡しているみたいですね。でも飲んでないと本人は言ってましたよ。でも乳首大きいのが服の上から目立つこともあるからたぶん少し飲んでるんじゃないかなあ。手近にあったら飲んでみたくなりますよね」
 
「こないだPV撮影で男の子みたいな胸を見せてたけど」
「そうですか?何かの偽装かなあ?」
 
と彼も木下君については不確かなようだった。しかし喧嘩する役のパートナーに木下君を選ばなかったことが、彼は実際には木下君を女の子とみなしているのかもと私は感じた。彼は木下君とは仲が良さそうなので、親友のことをあまり言いたくないのだろう。
 
もっとも木下君は男子寮に入居する時スカートを穿いてきて、寮母の門脇純江さんから「あんた女子寮でなくてよかったの?」と言われた1人である。
 
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“地理”『土の歌』は世界各地の様々な“土”を歌っている。
 
1〜3番から成り、1番は“間帯土壌”(気候帯と無関係に現れる土)、2〜3番は“成帯土壌”(気候帯と分布が一致する土)および最後に日本固有の土を歌っている。2番は農耕が不可能または困難な土である。パンフレットには、各々の簡単な解説をT農業大学の三谷教授(土壌学)にお願いして書いてもらった。下記はそのダイジェストである。
 
テラロッサ:地中海沿岸。石灰岩が風化したバラ色の土。果樹栽培。
テラローシャ:ブラジル高原地帯。玄武岩が風化した赤紫色の土。コーヒー栽培。
レグール:インド・デカン高原。玄武岩が風化した黒い土。肥沃。綿花の栽培。
レス:華北地方・ヨーロッパ東部などにある黄土。黄砂の源。高粱(もろこし)の栽培。
 
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ツンドラ土:ツンドラ地帯。地衣類や蘚苔類が地表に生える。農業不能。
ラテライト:サバナや熱帯雨林に広がる紅土。痩せた土。耕作困難。煉瓦にする。
ポドゾル:シベリヤのタイガ・北海道にある痩せた灰白色の土。耕作には向かない
カスタノーゼム:モンゴル・中国東北部などの栗色土。ヨモギなどが生える。
 
ブルニソル:温帯の森林などに見られる褐色の土。比較的肥沃。
プレーリー土:北アメリカのプレーリー。肥沃な土。
チェルノーゼム:ウクライナからシベリア南部にある肥沃な黒土。小麦などの栽培。
アンドソル:日本固有の肥えた黒土。“黒ボク土”。
 

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三谷教授が出演して10年ほど前にNHKで放送した世界の土を特集する番組が存在したということで、教授自身がそのビデオを持っていた。念のためNHKに問合せたが、NHKでは該当番組のビデオは見当たらないということだった。番組を覚えている人自体が見つからなかった。しかしこのビデオの著作権はNHKにあるはずなので、そのNHKの許可を得てビデオをPVに利用させてもらうことにした。
 
各々の土壌が広がる地域の映像、農作などが可能な地域ではそこの農業などの様子を映した映像(スーハーコンピュータ"Muse-3"でAI処理により解像度を上げた:三谷教授が出来ばえに驚いていた)に重ねて、信濃町ミューズの子たちが現地の民族衣装などを着け、農作業をしたり、手芸品などを作っている様子を撮影して合成している。
 
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テラロッサでは、ギリシャの民族衣装を着た三陸セレン(男子)と豊科リエナ(女子)が出演している。ただし三陸セレンが着ているのはフスタネーラ (fustanella) と呼ばれる男性用スカートである。豊科リエナもそれとお揃いの普通の(女性用)スカート、フスタを着用している。
 
この部分はセレンを知っているファンは「ユカリちゃんが女装してる」と騒いでいたようであるが、一般の視聴者は女子2人で果物を摘み取る演技をしていると思ったようである。
 
テラローシャでは、悠木恵美と桜井真理子という高校を卒業している女子メンバー2人でサンバの衣装を着けてもらい、サンバっぽく踊っている所を収録している。サンバを習ったことがあるというエレメントガードのユイに指導を受けている。
 
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レグールでは、サリーを着けた今川容子と水谷康恵(こちらは正真正銘女子2人)お菓子作りをしている場面を撮影した。
 
レス(黄土)では漢服(日本の振袖に似ている)を着けた坂田由里と左蔵真未がお散歩している場面になっている。
 
ツンドラ、ラテライト、ポドゾル、カスタノーゼムでは人は映っていない。景色だけを映している。
 
ブルニソルでは、ドイツの民族衣装を付けた緒方飛蝶・美鶴姉妹が森の中で木の実を摘んでいるシーンである。
 
プレーリー土は、ジーンズのオーバーオールを着けた佐藤ゆかと南田容子がトラクターを動かしているシーンを映す。この撮影のために佐藤ゆかはトラクターの講習を受けてきた。
 
チェルノーゼムはルパシカを着けた高島瑞絵と山口暢香が卵に絵を描いて、民芸品のプィーサンカ(飾り卵)を作っている所を撮影している。2人はこのためにウクライナ出身で日本在住の女性から描き方を習ってきたのだが、これにかなりハマったようてある。後日、手作りのプィーサンカをインスタグラムでたくさん公開していた。
 
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アンドソル(黒ボク土)は小紋の和服を着た横山朋菜と杉浦舞美が組紐で帯締めを作っている所が映っている。彼女たちも1日講習を受けてもらい、組台を使った伝統的な技法で組紐を作ってもらった(最近は機械で組んだものが多い)。
 

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そういう訳で、この曲のPVは、今回のアルバムの中で最も制作費が掛かっている(衣装代・講習代・様々な監修代・NHKに払った権利料・Muse-3の使用料など)。たぶんこの1曲だけで、アイドル歌手のアルバムが2枚作れる程度掛かった。
 
演奏はスターキッズの標準構成(Gt.近藤 B.鷹野 Dr.酒向 Mar.月岡 Sax.七星 Pf.詩津紅)に加えて、シュリンクス(通称パンフルート:ギリシャ)、アピート通称サンバホイッスル:ブラジル)、シタール(インド)、二胡(中国)、ホムス(サハ)、ガンガン(通称トーキングドラム:ナイジェリア)、トンコリ(北海道のアイヌの楽器)、モリンホール(馬頭琴:モンゴル)、フラメンコギター(スペイン)、バンジョー(アメリカ)、バンドゥーラ(ウクライナ)、篠笛(日本)といった地域ローカルな楽器の音を入れた。
 
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アフリカの楽器に実は私は“アフリカン・カズー”を考えていたのだが、花ちゃんから、カズーはアフリカ系アメリカ人がアメリカで考案した楽器だと指摘され、トーキングドラムに変更した。
 
そして、これらの楽器を1人で!演奏してくれたのは、私の古い友人、カチューシャの島野干鶴子(旧姓野乃)である。
 
彼女は極めて器用な人で、恐らく100種類以上の楽器を弾きこなす。日本国内のホムスやバンドゥーラの演奏者は恐らく10人程度もいないかも知れない。だいたいバンドゥーラなんて見たことない日本人が多いだろう。干鶴子は自分でも何種類演奏できるか、数えてみたことがないなどと言っていた。彼女の家では(ピアノ部屋以外に)楽器だけで1部屋完全に占領している。
 
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というより彼女の所有楽器を見て絶句した結婚相手が、実家に離れを建ててくれて、1階を防音加工してピアノ部屋とし、2階にラックを並べ、大量の楽器を収納した。ギター類(マンドリンやバンジョーを含む)はピアノ部屋に置いている。離れを建てるというので、そこで新婚水入らずで暮らすつもりだろうと思った彼の両親は、運び込まれてきた楽器群を見て
 
「あんたら、とこに寝るの?」
と訊いた。
 
「ここは楽器だけ。僕たちは母屋で寝るから」
という息子の言葉に呆れ返ったらしい。
 
実を言うと、今回の楽器の中でトーキングドラムだけは演奏したことが無かったのだが、打楽器大好きな花ちゃんに習って覚えてくれた(楽器はアフリカの民族楽器を扱っているショップで買った)。花ちゃんはついでにお父さんが制作した木鼓も1個プレゼントした。「またレパートリーが増える!」と悲鳴?をあげていたらしい(花ちゃんのお父さんは木鼓作りが趣味?で毎年数個の木鼓を制作しては、誰かあげられる人を探している−あまり溜まりすぎて奥さんから苦情が出ていた所で、先日音楽大学の先生が10個も買っていってくれたらしい)。
 
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しかしライブの時は干鶴子が出てくれなかった場合、この曲は演奏不能だと思う。
 

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夏の日の想い出・ホームワーク(9)

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