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■夏の日の想い出・戯謔(12)

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このアクアのライブが行われている間に、私とコスモスはレイアを別室に呼んで、自分たちはその件について全く知らないではいられないので、他には口外しないし、レイアが言ったことも誰にも言わないので、どういう移動で福岡まで来たか話して欲しいと言った。彼女の話はこうであった。
 
レイアは関東ドームでの姉のラストライブが終わった後、山村マネージャーが運転するバイクで東京駅まで移動し、敦賀までの切符を渡されて敦賀駅に鱒渕さんが迎えに来ているからと言われたらしい。それで新幹線・しらさぎを乗り継いで敦賀駅まで行くと、確かに鱒渕さんが居たので、彼女の運転する車で会場に入った。それが19時すぎだったらしい。Muse-3施設の一室でモニターでステージの様子を見ながら待機していたら、23時頃、アクアと山村マネージャーが来る。それで簡単な打合せの上で、23:22に『愛のデュエット』を演奏した。
 
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自分たちの演奏が終わった後は、また鱒渕さんの運転する車で大阪に移動した。新大阪駅そばのホテルに入ったのが0時半頃だったらしい。それで朝一番の新幹線で博多に向かうよう言われチケットを渡されたので、ホテルを5時半にチェックアウトして新幹線に乗ったが、昨夜4時間ちょっとしか寝ていないので新幹線の中ではひたすら眠っていた。
 
新大阪6:00(みずほ601)8:28博多
 
博多駅に着くと改札の所に山村マネージャーが居て、駐車場に駐めてあった彼の車に乗るとアクアも乗っていた。それでレイアはアクアと山村は飛行機で移動したのかなと思ったらしい。一緒に車で移動して9時頃Sホテルに入ったということだった。
 

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レイアには移動については人に訊かれても何も答えないように言っておき、私とコスモスは話し合った。
 
「ツッコミどころ満載の話だなあ」
とコスモスは苦笑している。
 
「まあ鱒渕さんはずっと楽屋に居て、ステージ傍に居る風花とインカムで連絡を取りながら、アーティストに指示を出していたんだけどね」
 
「その鱒渕が敦賀まで往復したり大阪まで行く訳が無いですね」
「それとこの新幹線以前に福岡に到達する飛行機は存在しないんだよね」
と私は時刻表を確認しながら言った。
 
伊丹発の始発が福岡空港に到着するのは8:25、関空発の始発の到着は8:20で、降機して地下鉄に乗り換えていたら新幹線よりずっと遅くなるのである。
 
「これってレイアは無名人だからひとりで新幹線に乗っていたら、彼女に気付く人はいなかったろうというのがミソだよね」
 
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「まあアクアの周辺では色々不思議なことが起きるから気にしても仕方ないね」
などとコスモスは言っていた。
 
「ここだけの話、あの子時々完全な女体になっていることもある。どうも性別が不安定になっているみたい」
とコスモスが言うので、ああ、コスモスはアクアFとアクアMを感じ分けているなと思った。3人に分かれていることまで気付いているかは微妙だ。
 
「私あの子のフルヌードを何度か見ているんだけど、女の子にしか見えなかった時と、確かに男の子だった時があるんだよね。どちらも触って確かに作り物や偽装ではないことを確認した」
 
「それ人には言わないように」
「ケイちゃんだから言ってるよ」
とコスモスは言っている。
 
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「まあアクアが体調万全で今日のライブをできたら問題ないよね」
と私は言った。
 
「あと、小浜で23時半に演奏したのに0時半に大阪に着く訳ないよね?」
「小浜から大阪へは多分303号線で山越えして高島に出て国道161号・湖西道路から名神に入るのがいちばん速いと思うけど、少々スピードオーバーで走っても2時間は掛かる」
 
「山村は絶対にスピードオーバーしないという誓約書を出している。それは守ってくれているみたいだよ」
とコスモスは言う。
 
「どっちみち1時間はあり得ない」
 
「ちなみに米原から小浜へのヘリコプターには誰が乗っていたと思う?」
とコスモスは訊いた。
「山村さんが1人で乗っていたというのに1票」
と私は答える。
 
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「私も同じ意見」
と言いながらコスモスは笑っている。
 
「でもヘリコプター飛ばすとか、山村さんって事務所の予算を自由に使えるの?」
「私費で色々やってるみたいだよ。もっとも彼の給料ならヘリくらいチャーターできると思うけど、実際は、きっとMの付く人の財布を勝手に使ってる」
 
ああ、コスモスは山村さんを“彼”と言うんだな、などと思う。
 
「Mの人は自分の財布や口座に幾ら入っているか全く把握してないから」
「把握する必要もないくらい稼いでおられるようだし」
 
などと私とコスモスは会話したのだが“Mの付く人”というので私とコスモスが別の人のことを考えていたことに、この時は私もコスモスも気が付かなかった!
 
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「ああ。そうそう言い忘れていたけど」
とコスモスは言った。
 
「管理者の山吹(若葉)さんには言ってあるけど、§§オータムが持っていたサマーガールズ出版の株式は私が全部引き継いだから」
「へ?」
「ケイちゃんが§§ホールディングの全株式を持っていて、§§ホールディングがサマーガールズ出版の株式を3%持っているというのは問題無いか?と山吹さんに相談したのよね。そしたら私が全部取得してしまえばいいと言うから、買い取っちゃった」
 
「そうだったんだ!」
「だから私はサマーガールズ出版の3%の株主になったから」
 
「わっ。大株主様だったのか!」
 
サマーガールズ出版の株主構成は私と政子が32%ずつ、マリ&ケイ・フレンズとRPL匿名組合が18%ずつである。実際にはマリ&ケイ・フレンズの出資額の大半は若葉が出しており、若葉は約15%の株主である。一方、RPL匿名組合は下記6者が同額(3%)ずつ出資しているものであった。
 
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§§オータム、ζζパイン、○○△△、$$ストレジ、アクアDP、★★レコード。
 
ζζパインはζζプロと松原珠妃、○○△△は○○プロと△△社と津田民謡教室、$$ストレジは$$アーツと蔵田さん、アクアDPは雨宮先生・三宅先生に千里である。そして§§オータムが§§プロと秋風姉妹だったのだが、これを全部コスモスが個人で取得したということらしい。
 
「あれ?メロディーさんは出資やめたの?」
「お金が無いから株を買い取ってというから買い取ったよ。もう2年くらい前」
「たくさん稼いでそうなのに!?」
「ね?」
 
この姉妹は、見た目がいかにもしっかりしてそうなメロディーが適当で、軽そうな印象を与えやすいコスモスが実は堅実ということのようである。
 
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アクアのライブが終了した後は、打ち上げはパスさせてもらい、帰ることにした。航空券は予め取っていたから良かったがキャンセル待ちの人が凄かった。
 
福岡17:55(ANA264 777-200)19:30羽田
 
それで搭乗口で待っていたら、そこに桜野みちるが居る。
 
「あれ?同じ便だったんだ?」
「お土産買ってから帰ろうと思って余裕持った便を予約してたんですよ。ふくやの辛子明太子と、千鳥饅頭の花千鳥を買ってきました。あと博多ラーメンと」
「なるほどー」
 
みちるがエコノミー、私がプレミアムクラスだったので、みちるの隣の人に席を代わってもらい、ふたりでエコノミーの並びの席に乗って、おしゃべりしながら羽田まで一緒した(みちるの隣の席の人は喜んで替わってくれた)。
 
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「でもあんなに慰労金もらって良かったんですか?」
「実際問題として誉志詠ちゃん(浦和ミドリ)が引退した2012年頃から2015年春にアクアがデビューするまでは実質、舞香ちゃんひとりで§§プロを支えていたようなものだもん。私と紅川さんと(秋風コスモス)社長の三者会談で、どーんと出しましょうよということにした」
 
「お陰でマンションの残債も返せるから、玲香も引っ越さなくて済むし」
「でも家賃取るんでしょ?」
「当然です。給料から天引きしてもらうことにしましたから」
「ああ。それがいい。特に姉妹間なんて適当になりがちだもん」
 
「でも私は税金が怖いです」
「まあ半分持って行かれるのは慣れてるでしょ?」
「ですけどねー」
「やはりたくさん稼いでいる人はそれだけ社会的な責任も大きくなるから」
「ノブレス・オブリージュ(Noblesse Oblige)ですよね。でも今日からは私は無職・無収入なんですけど」
「印税が少し入ってくるでしょ?それと玲香ちゃんの払う家賃と」
「ええ。でも住民税が怖い」
「だよねー」
 
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1月1日は到着したのが夜だったのでそのままマンションで寝た(政子は小浜の旅館で2日まで過ごし、1月3日に戻って来る予定:政子のお母さんが小浜まで迎えに行く)。
 
1月2日は加賀友禅の訪問着を着て佐良さんにリーフを運転してもらい、風花・鱒渕と一緒に、放送局、レコード会社、プロダクションなどへの挨拶回り、それから雨宮三森先生、下川圭次先生、東郷誠一先生、東堂千一夜先生の所に挨拶してきた。
 
例年この流れで上島先生のお宅にも挨拶に行っていたのだが、今年はそれが無くなったのが寂しい気持ちであった。上島先生の御自宅のあった所に秋頃行ってみたが、更地になっていて、ワンルームマンション建設予定地などと書かれていた。先生の御自宅にあったピアノなどの楽器、またCD類、書籍などは、全て雨宮先生が買い取り、ピアノは上島先生の一番弟子を自称していた山折大二郎さんの家に「置かせてもらっている」。CDや書籍類は取り敢えずトランクルームに放り込んであるらしい。
 
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上島先生が滞在しておられる沖縄まで行ってこようかとも思ったのだが、謹慎中なので、あまり芸能関係の人と接触を持ちたくないということだったので、年始の挨拶のメールを春風アルトさんの携帯に送っておいた。
 
ところでドライバー会社、★★情報サービスで上島先生担当だった川村さんと津島さんだが、川村さんは、望坂拓美プロジェクトの主宰者で非常に多忙な状態になっていた王絵美さんを担当している。現在、夢紗蒼依・松本花子・望坂拓美という3つのプロジェクト(およびUDP)がJPOP業界を支えているが、昨年前半楽曲が極端に不足した分、現時点ではまだ供給がギリギリなので、万一そのどれかひとつにでも事故があるとやばい。それで★★レコードの町添専務が、ぜひドライバー会社を使って欲しいと申し入れ、川村さんを専任につけたのである。彼女のドライバー使用料金に関しては、UDPプロジェクトが負担することにした。津島さんは醍醐春海の担当・矢鳴さんのバックアップに入っている。
 
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矢鳴さんは千里・蓮菜の2人の担当ではあるのだが、蓮菜は自宅と勤務先の病院の間を(電車で)往復する毎日であまりドライバーは使わない。それで実質千里の専任のようになっている。ところが千里を担当していると、しばしば身体が1つでは足りないような事態が発生する。
 
千里を東京から水戸まで送って「遅くなるから帰っていていいよ」と言われるので電車で東京に戻ろうとしていたら、唐突に“今高崎なんだけど”という千里からの連絡が入ったりする。それで高崎まで新幹線で急行して、千里を千葉まで送り、それで帰ろうとしていたら“今大阪なんだけど新幹線か飛行機でこちらに来てくれない?”という連絡が入ったりする。
 
つまり千里はどう考えても3〜4人いるとしか思えないらしい。千里は最初からそうだったが、2年ほど前からそれが更に凄いことになっていて、千里を乗せている最中に、別の千里?からの連絡が入ったりするので、千里は実際10人くらいいると思わないと理屈に合わないという。
 
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私は、元々千里は3人くらいいたのが2017年春に各々3分裂して9人になったということはないか?などと考えたりしている。千里は前日言ったことを全く覚えていないといったことが昔から多い。
 
そういう訳でバックアップにもうひとり投入することになったようであるが、その津島さんもすぐに「うっそー!?」と思うほど多数の千里に翻弄されるようになったようである。
 
 
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