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■夏の日の想い出・4年生の夏(4)

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結局12時近くになって、シャワーを浴びてから、またふたりでベッドに入り愛し合った。
 
「さっきはフーコ途中で寝ちゃったからリベンジ」
「ごめんね。でも夕方出したばかりで行ける?」
「何とかする」
 
正望のが自分の身体の中に入ってくる。それを受け入れているというだけでとても幸せな気持ちになれる。あ、何か頑張ってるな。やはり夕方出してるから時間掛かるよな。男の子ってだいたいどのくらい時間があったら回復するんだろう・・・・・自分はまだ男の子だった頃、1日に2度以上しちゃったことって無かったし、そのあたりはよく分からないなあ。でも自分にもこういうのが付いてたというのが、今となっては自分で信じられない気もする。
 
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そんなことを考えていた時、唐突に先日和泉に見せられた、壱岐塞神社の陽型の写真が脳裏にプレイバックされた。
 
「あ・・・・」
「ん?」
 
「ごめん。ちょっと中断していい?」
「えーー!?」
 
私は正望から身体を離すと、バッグの中から五線紙と《金の情熱》を取り出した。
 
そして今浮かんで来たメロディーを書き留めようとするのだが・・・・
 
停まっちゃった!
 
うーん。。。。。。
 
「ね、もっちー。ちょっと入れてくれない」
「はあ!?」
と言って正望は呆れてる。
 
「フーコ、もしかして僕とHしながら仕事する気?」
「じゃなくて、入れてくれたら発想の続きが湧いて来そうな気がする」
 
「僕もたまには怒るよ」
「ごめーん。でもすごくいいメロディーが浮かびそうなのよ」
 
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正望はさすがに呆れている感じだ。あーん。このまま私捨てられたりして。
 
「いいよ。だったら、バックで入れようか? その方が書きやすくない?」
「あ、その方がいいかも」
 
ということで、正望は私に四つん這いになるよう要求し、バックで入れてくれた。確かにこの方が書きやすい。しかもワイルドな感じが古代のマグワイっぽくてイマジネーションが良い雰囲気。
 
「ね。出し入れしてくれる?」
「いいよ、いいよ。今日だけは許してあげる」
「ごめーん」
 
そして正望に出し入れされると・・・・本当にさっきのメロディーの続きが浮かんで来た!
 
うーん。これは新しいパターンだ。でもこれ何度もは使えない手だなあ。
 
正望自身この中断でちょっと冷めてしまったのもあったようだ。そしてバックは直接的な刺激としてはそう強くないので、なかなか逝けないようである。それで長時間掛かったので、こちらも好都合だった。
 
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そもそもあまり大きくなっていないようなので、外れそうだ。でもこちらとしてはその外れそうでギリギリ外れない感じが結構面白かった。
 
何とか曲を書き上げた頃、やっと正望も逝った。
 
「そちらも終わった?」と正望。
「終わった−。ほんとに御免ね。お詫びにフェラしてあげる」と私。
 
「待って。僕もまだ逝ったばかりで、今されると敏感すぎて」
「じゃ、取り敢えず燃料チャージしてあげる」
 
私はそう言うと、残っていたワインをグラスに注ぎ、いったん自分の口に含むと、そのまま正望に口付けして、ワインを正望の口に中に口移しした。
 
「う・・・・」
 
そして「下の方にもチャージしてあげる」と言って、私はそのまま彼のものを咥える。
 
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「待って。まだ敏感すぎて。それで舐められたら僕壊れそう」
「だから、壊れてもいいよ」
 
「ひぇー、アルコールがしみてひりひりする。僕が壊れる前におちんちんが壊れてしまうかも」
「おちんちん壊れたら女の子になればいいよ」
「いやだー!」
「良い病院紹介してあげるよ」
「フーコが言うと、それ冗談に聞こえないのが怖い」
 

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明けて6月16日。起きたら7時だった。キスして、微笑んで、服を着て朝ご飯に行く。そしてシャワーを浴びた後、8時にチェックアウトして東京に向かって出発する。
 
「フーコ、まだ疲れが取れないでしょ。寝てるといいよ」
「ごめーん。そうさせてもらう」
 
それで私は帰り道もひたすら寝ていた。結局24時間近いデートをしていて、私はそのうち18時間くらい寝ていた感じである。
 
結局、11時頃、今日ジョイントライブのあるコンサートホールの裏口の所で降ろしてもらった。というか、着いた所で起こされた。
 
「ありがとう。本当に寝ててばかりで御免ね」
「ううん。フーコが休めたらそれでいいんだよ」
「あ・・・もっちー、今日のライブのチケット取れてたんだったっけ?」
「ああ、電話したけど取れなかった」
 
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「じゃチケットは何とかするから見に来てよ」
「うん。じゃ車置いたら見に来ようかな」
「チケットは携帯に送信させるね」
「ありがとう。じゃ、頑張ってね」
 
私は正望とキスしてから車を降りた。車が去って行く方向に私は手を振った。
 

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楽屋に入っていくと、和泉と小風だけが来ていた。
 
「おはようございまーす」
「おはようございまーす」
と挨拶を交わす。
 
「他の人はまだ?」
「うん」
 
「じゃ、これお土産」
と言って昨夜正望とセックスしながら書いた『アメノウズメ』の手書き譜面を見せる。
 
和泉は譜面を読んでいたが
「何これ〜!?」
 
と言う。
「どうかした?」
「凄すぎる!」
 
「今年の私の一番の出来の曲かも」と私。
「アルバムに使うのが惜しいくらいの凄い曲だよ」と和泉。
「ふふふ」
 
「どうやったら、こんな凄い曲ができるの?」
と小風も譜面を見て驚いているふう。
 
「おとなの秘密」
「ふーん」と言って和泉は微笑んでいる。
 
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「なぜ塞神社に陽型が奉納されているか分かる?」と私は訊いてみる。「ううん」と和泉は返事する。
 
私は解説する。
「天宇受売(アメノウズメ)は猿田彦(サルタヒコ)とセットなんだよ。夫婦で祭られていることが多いし、片方しか御祭神として挙げられていなくても実質夫婦ともに祭られているとみなされていることが多い。塞神社というのは『賽の神(さいのかみ)』とか『道祖神(どうそしん)』とも言ってね、村の境界を守る、結界の神なんだ。なぜ夫婦神が結界の神になるかというとね。天宇受売と猿田彦はとっても仲がいい。いつもピッタリくっついている。そこに誰かが侵入して来ようとすると『邪魔するな』と言って追い出す。だから、仲の良い夫婦神は、結界の役割を果たすんだ」
 
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「つまり」と和泉は言った。
「これって、男の子とセックスしながら書いたのね?」
 
「なぜ分かった?」
「今、そんな話をしたじゃん」
「まあね」
 
「いいけど、曲をどうやって書いたかライナーノートにとても書けん」
「あはは」
 
「うーん。おとなの世界だ」
と小風が感激?していた。
 

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「でも冬って、政子ちゃんと結婚するつもりなんだと思ってた」
と小風は言う。
「結婚するつもりというより、二人は既に結婚している」
と和泉は私と政子の関係を明かす。
 
「え?そうだったんだ!?」
「ふたりが良く付けてるお揃いのブレスレットが実はマリッジリング代わり」
「そうだったのか」
 
「でもそれとは別に、冬にしても政子ちゃんにしても、各々ボーイフレンドがいるんだよ」
と和泉が言う。
 
「えー!? 二股なの?」
 
「つまりさ、冬も政子ちゃんもバイだけど、女の子の恋人と男の子の恋人の両方を同時に作れるらしいんだよね。女の子を好きになるのと男の子を好きになるのは別の回路だと言ってる」
 
「それ、ただの浮気の言い訳のような気がする」と小風。
「ね、そう思うよね?」と和泉。
 
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私はタジタジとなった。
 

7月1日。サマーロックフェスティバルAステージの出場者が発表になった。この中にローズクォーツは入っていたが「スペシャル・メンバー」という注意書きが付いていた。
 
発表の席でそれについて質問を受けた実行委員会の立木委員長は答えた。
 
「本フェスティバルでは障碍を持つ演奏者が補助として使うような場合を除いて自動演奏や録音の再生の類を原則禁止しております。ローズクォーツは多くの曲がツインボーカルで作られていますが、その場合ボーカルを担当するケイとマリが事情により参加できないため、代わりのボーカルとして、鈴鹿美里のおふたりが歌うスペシャル・メンバーであるとアーティスト側からは説明されています。当委員会もその代替ボーカルでの演奏を承認致しました」
 
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「ケイさん・マリさんが参加できないというのは、おふたりがローズ+リリーとしてBステージに出場するためですか?」
 
立木さんは同席していた★★レコードの加藤課長の顔を見て確認してから答える。
 
「はい、それは認めて良いです。Bステージの出場者は来週発表しますが、現在ローズ+リリーの出場は予定されています」
 
それで翌日のスポーツ紙のトップには『ローズ+リリー・サマフェス初正式出場』
の文字が躍っていた。
 
更に『ローズクォーツはSM』という文字を結構大きく書いている紙もあった。SMはSpecial Member の略らしい。
 

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私と政子はその鈴鹿美里バージョンのローズクォーツの練習をスタジオに見学に行った。行くとみんなで熱心に演奏している所だったので、副調整室の隅で静かに聴いていた。
 
基本的にはソプラノの美里がケイのパート、アルトの鈴鹿がマリのパートを歌っているようである。しばらく歌った所で休憩になる。
 
ロビーに出てきたところで「お疲れ様ー」と声を掛ける。
 
「どう?感想は?」
 
「ケイ先生のパート、凄く難しいです」と美里。
「ああ、ケイは他の歌手に渡す歌は歌いやすいように調整するけど、自分が歌う歌はむしろ難しく調整するからね」と政子。
「そうなんですか!?」
 
「わざわざ難しくはしないけど、難しい所があっても放置しておくかな」
と私。
 
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「私、そう簡単にはケイ先生に追いつけない感じ」
「ふふふ。まあそう簡単には追い抜かれないけどね。でも観客はケイみたいに歌う美里を見に来るんじゃない。美里が歌ったらどんな感じになるんだろう、というのを見に来るんだから、自分の歌い方で歌えばいいんだよ」
 
「そうですよね!」
と言って美里は少しホッとしたような表情をした。
 

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「まあ、あそこでホッとするのが、さすがにまだ子供だね」
と後で政子は私に言った。
 
「まだ中学生だからね。自分の歌い方をするというのが、どんなに難しいことか、美里も鈴鹿もこれから学んで行かないといけないね」
と私も答えた。
 
「それ、冬は幼稚園の時にお祖母ちゃんから言われたって言ってたね」
「うん。幼稚園の時に民謡大会に出て入賞した時、言われた。私がこきりこをほとんどコピー状態で歌ったからね」
 
「その時の写真とかないの?」
「私も無いと思ってたんだよ。ところがさ。私も記憶に無かったんだけど、入賞者はその場で記念写真が撮られていたんだって。その写真を当時スキャナで取り込んでいたものが出てきたと言って、こないだ伯母(鶴音)がメールしてきてくれた。昔のスキャナだから300dpiだけどね」
 
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と言って私はその写真を政子に見せる。
 
「おぉ!女の子浴衣を着ている!!」
「うふふ」
 
「冬も最近はこういうの、素直に見せるようになったねえ」
「うーん。何だか今更だし」
 
「ぶふふ。可愛い女の子だなあ、幼稚園生の冬」
 
私は楽しそうにしている政子を微笑ましく見つめていた。
 

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7月から私と政子は「公式には」卒論書きのための休養期間に入ったので、政子は私のマンションでずっと卒論を書いていた。
 
「仕事も無いし、実家の方が落ち着いて書けない? お母さんがいるから御飯にも困らないだろうし」
と言ったのだが、
「いや、こちらの方が集中できる」
 
と言って、卒論のテーマであるシェイクスピアと同世代の作曲家ウィリアム・バードの曲など、ルネッサンス後期の音楽(バロック音楽の一世代前)のCDを主として掛けながら論文を書いていた。
 
「でも冬は書かなくていいの?」
「うん。夜書くよ」
 
と言って私は毎日菊水さんのスタジオに出かけて行ってはこの時期はKARIONのアルバム『三角錐』作り直しの作業を進めていた。この時期やっていたのは伴奏の収録だが、作業は概ね、仮演奏→スコアの再検討を6月下旬から7月上旬に掛けて、私と和泉、トラベリングベルズの面々で行い、7月中旬から、松村さんと七星さんにも加わってもらった「拡大トラベリングベルズ」で本収録を進めた。
 
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その一方で7月半ばを過ぎると、ローズ+リリーのツアーの準備が始まる。今回の伴奏は、台湾のみ特別バージョンでローズクォーツとスターキッズの特別合体バンドだが、国内5箇所はスターキッズのみで行うことにしていた。
 
それで私と七星さんは、主として午前中にKARIONの伴奏作成の作業をして、午後からはツアーの練習に出て行っていた。私たちの卒論があるので練習は基本的に夕方で終わりであるが、練習したあと政子と一緒にマンションに帰り晩御飯を食べて、お風呂に入って愛し合ってから、政子が寝ている間に私は再度スタジオに行き、毎晩1時くらいまで和泉とTAKAOさんの3人で収録した曲のチェック、譜面の調整などの作業をしていた。
 
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7月24日午後。台湾公演の後、構成が異なる国内ツアーに向けてスタジオで練習をしていた時、UTPの花枝から電話がある。
 
「ローズクォーツの件でちょっと打ち合わせしたいんだけど、出てこられない?」
「行きます」
 
ということで、その日は練習はそこまでということにして解散し、政子はマンションに帰して、私だけUTPに赴いた。タカが来ていた。
 
 
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夏の日の想い出・4年生の夏(4)

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