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■夏の日の想い出・つながり(2)

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Flower FourはWooden Fourの亮平・准太・道雄・真樹によく似た顔!の4人の女子、亮子・准子・道子・真樹によるユニットということになっている。ちなみにwooden fourの真樹は「まさき」と読むが、Flower fourの真樹は「まき」と読む。わざわざホームページまで作られている! 2016年の震災イベントに出てきて以来、時々この手のお祭り的なイベントに出演している。
 
Flower Fourはマリが直接亮平(亮子)に電話して「ギャラ無し・アゴアシ自腹だけど出ない?」と言って、出ることになった。
 
政子は亮平と別れたはずなのだが、どうも“友人として”の交流は続いているようである。1度セックスもした!?と言っていたので、この2人の関係は本当によく分からない。
 
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「ところで、Flower Fourは女の子のユニットだから、楽屋は他の女子の出演者と一緒でいいよね?」
と政子は言ったが
 
「着換えるのに困るから分けて!」
と亮平は言っていた。
 
「女の子同士、恥ずかしがることないのに」
「いや、諸事情があるから」
 
「トイレはどっち使うの?」
「男子トイレ使わせてください」
「女の子が男子トイレに入るのは不法侵入だよ」
「そのあたりも、諸事情があるので」
 

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今回のイベントでは、例によってギャラは払わないし、アゴ・アシ・マクラ(食費・交通費・宿泊費)も出演者の自腹である。売上代金は、ぴあに支払うチケット販売手数料を除いて全額、岩手県・宮城県・福島県の3県に寄付する。そういう趣旨であることから、紅川さんが県と交渉してくれて、入場料無料のイベントに準じた会場使用料で使わせてもらえることになった。
 
写真集・CDなどのグッズの販売に関しては原価や郵送費などを除いた“粗利”の半額を被災地への寄付に加える。
 
会場のスタッフも基本的にボランティアだが、お弁当だけは支給する。ただし、アクア・ライブの警備は警備会社とイベンター推薦の選抜チーム(報酬を払う)にお願いする。
 
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この費用や普通のボランティアのお弁当代、それに会場代などの諸費用は昨年同様、サマーガールズ出版(私とマリの会社)、フェニックストライン(千里の会社)、§§ホールディングが2:1:1の比率で負担する。
 
なお、清涼飲料水の大手メーカーが、出演者・ボランティアのために無料ドリンクサービスをしてくれることになった。このあたりの話も紅川さんがまとめてくれた。同社は協賛に名前を連ねることになる。
 
また§§プロのタレントさん・スタッフの交通費・食費は、アクア・コスモスの2人が個人的に!負担する。またXANFUS(+Purple Cats)の交通費と宿泊費は私が個人的に、小風と美空およびトラベリングベルズの交通費・宿泊費は和泉が個人的に、Golden Sixのメンバーの交通費・宿泊費は千里が個人的に負担する。
 
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ローズ+リリーの演奏には色々と追加演奏者が必要なのだが、ギャラを払えない上に交通費なども自腹という条件なので、頼める人が限られる。スターキッズと私の親族の和楽器奏者は問題無いのだが、他の楽器演奏者については悩んだ。取り敢えず、ストリングセクションを大々的に使っている曲はセットリストから外して、ストリングセクション無しで行くことにした。
 
その上で私はまず千里(千里2)に電話してみる。
 
「試合が日本時間で3月11日の朝4時から5時半くらいにあるんだよ。その後、仮眠してからそちらに行く。実はゴールデンシックスにもカウントされてる」
と彼女は言っていた。
 
どうも出てもらえるようである。今回のゴールデンシックスは、花野子(KB)・梨乃(G)のほか、美空(B)、千里(Fl)、長尾泰華(Vn)、黒井由妃(Dr)というメンツらしい。美空はKARIONと兼任、由妃(yuki)はXANFUSと兼任である。
 
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私はその話を聞き、泰華に電話してみた。
 
「泰華さん、3月11日にゴールデンシックスで出るんだって?」
「もう知ってるの!?昨日その話、頼まれたばっかりなのに」
「だったら、ローズ+リリーにも出てくれない?」
「まあ、いいよ。ついでだし。楽器はキーボード?ヴァイオリン?」
「ヴァイオリンでよろしく。ただひょっとしたら1〜2曲キーボードに回ってもらうかも」
「OKOK。じゃスコアできたら送ってね」
 
この他、風花(Fl)と詩津紅(Cla)にも電話して出演の了承を取る。ふたりともキーボードも弾けるので、色々と融通が効く。
 

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私は静花(松原珠妃)に電話してみた。
 
「こないだうちのPV(硝子の階段)に出演してくれた榎村アケミちゃんだけどさ、3月11日に岩手でやる震災復興支援ライブに出演してもらえないかな?彼女、フルートが吹けるんだよね?」
 
「それはいいけど、それってギャラとか交通費が出ないんだよね?」
「うん。だからそれは静花さんが負担してくれるということで」
「そういう趣旨か!」
 
静花は笑っていたが、そのくらいはいいよと言ってくれた。それで、今年の夏にデビュー予定の彼女に、前宣伝を兼ねてフルート奏者として出演してもらうことにした。
 
(ギャラを払わないという趣旨なので、事務所からもお手当などを出してもらっては困るのである。それで静花に個人的に出してあげて欲しいという話であった)
 
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私は最後に青葉に電話した。
 
「今年も復興支援イベントに出てもらえないかと思って。例によって、アゴ・アシ・マクラは自腹でギャラも払えないんだけど」
 
「日付はいつですか?」
「3月11日・日曜日の夕方なんだけど。だから多分後泊が必要」
「場所はどこでしたっけ?」
「岩手県の滝沢市」
「ああ。だったら盛岡の彪志の実家に泊まります」
「なるほどー!」
 
結局青葉はこのライブの後、13日まで彪志の実家(盛岡:彪志は不在)に滞在し、14日に東京に出てきてアクアのCD発売記者会見に出席、その後17-18日には千里と信次の結婚式、信次の兄・太一の結婚式に出席。その後、上島先生のトラブルへの対応で春休み中、ずっと浦和の彪志のアパートに滞在することになる。
 
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毎年恒例になった復興支援イベントについて、2013年と2014年は本当に自分たちだけで手作りでやった感じであった。2015年と2016年は★★レコードが全面的にバックアップしてくれた。昨年2017年は★★レコードの社長交代で支援が得られなくなったものの、松前さんが社長をしているTKRが、社員に呼びかけてボランティアを多数派遣してくれることになった。しかし昨年の場合は、やはりスタッフの人数不足で、参加者の負荷がけっこう大変だったようである。
 
しかし今年は★★レコードの佐田副社長が「もし東京から応援に行く社員がいたら、往復の貸切バスを私が個人の費用でチャーターする」と2月の定例のアナウンスで言ったおかげで、★★レコードからも、かなりのボランティア参加者が出て、これは本当に助かった。この件については自分は表に出ないまま色々協力してくれていた町添専務もびっくりしたらしい。
 
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佐田さんとしては、町添さんがそういうのをするのは面白くないものの、自分の実績になるのであれば、こういう活動に協力するのはやぶさかではない、ということのようである。
 

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この時期、私とマリは難産となったアルバム『郷愁』の海外版歌唱録音をずっとやっていたが、それと並行して『郷愁』の制作で中断していた Simple Collection の方も制作を再開した。
 
美野里が弾くピアノ演奏のみで、私とマリが歌うという趣旨の音源である。
 
前回(2017.1発売)が2008-2009年に発売した曲を取り上げていたので、今回はその後2010-2011年の楽曲14曲を選んだ。
 
恋座流星群、私にもいつか、Spell on You、神様お願い、帰郷、あの街角で、夏の日の想い出、キュピパラ・ペポリカ、聖少女、Long Vacation、Anastasia、涙のピアス、花模様、恋の間違い探し
 
英語のタイトルはこのようになった。
 
Amorids, Me too One day, Spell on You, Please God, Returning Home, On the Corner of Town, Memories of the Summer Days, Cupi para Peporica, Saint Girl, Long Vacatiom, Anastasia, Earrings with Tears, Flower Pattern, Spot the Difference of Love
 
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「あなたに呪文」というのは英語的には「Spell to you」が正しいが、過去にSpell on You で海外にも随分紹介されているので、そのままにした。
 
流星群の名前は例えばペルセウス座流星群はPerseids、獅子座流星群はLeonidsのように、一般に発生する星座名の所有格に ids を付ける形で作られる。しかし「恋座」というものがそもそも存在しないので、ラテン語で「恋」を表すAmorの所有格Amorisから、Amoridsという単語をでっちあげた。
 
『涙のピアス』の“ピアス”というのは和製英語である。英語のpierceは穴を開けるという動詞であり、耳に付ける装身具そのものは英語では、日本語のイヤリング、ピアスともにearringと言う。それでこの曲はEarrings with Tearsということになった。
 
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『夏の日の想い出』の英訳については類似の曲名『あの夏の日(の想い出)』との違いを含めて政子と2人で検討し、前者(上島作)を Memories of the Summer Days, 後者(マリ&ケイ作)を That Summer Day Memory とすることを決めた。
 
キュピパラ・ペポリカのスペルは青葉が書いたものによる!彼女はこの曲のタイトルを聞いた時、それは cupi para peporica, cupi para celusica というスペイン語の定型句だと言った。peporica と celusica はいづれも香辛料の名前で cupi は cupido(キューピッド)の略であり、これは恋に効くおまじないとしてスペイン語圏では昔から知られているというのである。
 
それを聞いて驚いて「本当?」と私が訊いたら「嘘です」と彼女が平然とした表情で答えたので私は絶句した。しかし、その後、実際に調べてみると、青葉が出まかせで言った peporica, celusica という名前の香辛料がどうも実在するようであることが分かった。そこで青葉に敬意を表して、このスペルを使うことにしたのである。
 
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こちらの音源製作は、私とマリにとって気分転換と精神的休養の時間にもなるので、実際には12月から始めて2月まで掛けておこなった。
 
『郷愁』の外国語版は新宿のXスタジオ分室で主として有咲の担当で収録しているのだが、Simple Collectionの方は同じXスタジオでも祐天寺の本店で、麻布先生(Xスタジオ常務)が担当して収録していた。麻布先生もこういう単純な音作りを楽しんでいたようである。
 
「女の子ばかりで製作しているのに、僕だけ男が居たらやりにくいかも知れないけどね」
などと麻布先生は笑いながら言う。
 
「何でしたら、先生も女装なさいます?お化粧とか教えますよ」
「いや、それは女房に離婚されそうだから、やめとく」
 
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麻布先生以外で、この音源製作に同席したのは、私とマリ、ピアニストの美野里、プロデューサーの七星さん、そして発売元となるFMIの担当者、井手季節さんだけである。他には氷川さんが時々陣中見舞いに来ては、井手さんと、いろいろと意見交換(おしゃべり)していたようである。
 
こちらは『郷愁』に少し遅れて3月23日(金)にFMIから発売されることになった。前回と同様、日本国内での発売は無いが、通販大手のArtemisでは“逆輸入版”を購入することができる。ただし、ArtemisとFMIの話し合いで、実際にはこれも前回同様、日本国内の工場でプレスした製品をArtemisが日本国内の購入者に発送することになった(通常配送料無料)。これは輸送費用と関税を節約する意味もある!
 
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