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アンドロゲン不応症 - Androgen Insensitivity Syndrome


アンドロゲン不応症(あんどろげんふおうしょう, Androgen Insensitivity Syndrome, 略してAIS)とは、アンドロゲン受容体が働かない体質のことである。

人間の身体は元々女性型であるが、男性の場合、胎児の期間に男性ホルモン(アンドロゲン)が作用して男性的な体型に作り変えられる。アンドロゲン不応症の場合はその作用が働かないため、女性的な体型になる。

アンドロゲン不応症は性染色体がXXの場合もXYの場合もあるものと考えられるが、XXの場合はもともとが女性なので、アンドロゲンに不応であっても差し障りはない。そのため、事例として報告されるのはほとんどが性染色体がXYの場合である。

この症状は以前は精巣女性化症候群(Testicular feminization syndrome)あるいは睾丸女性化症候群、あるいは精巣性女性化症候群、睾丸性女性化症候群などと呼ばれたが、現在はこの用語は当事者に配慮して使用しない傾向にある。

アンドロゲン不応症で性染色体がXYの人は、女性的な外見で生まれ、も存在しているので性交は可能だが、卵巣がないので妊娠することはできない。睾丸は体内に停留睾丸として留まっているが、停留睾丸は癌化のリスクを考えると、摘出しておくのが望ましいといわれている。

このケースの人の場合、本人も周囲も、当人は女性と思い込んでいるので、そのまま成人、結婚して、女性として一生を送る場合も多い。スポーツ選手として活躍していて国際大会に出る前にセックスチェックを受けて発覚する場合や、不妊治療に訪れて発覚する場合もある。前者の場合は理由を明らかにしないまま体調不良などの名目で引退させる場合も多いという。後者の場合も、本人や夫のショックを配慮して、診断結果を告げないケースもあるといわれる。

実際自分がアンドロゲン不応症で幼い頃に機能不全になっていた停留睾丸を除去する手術を受けていたことを、10代後半になって初めて知り、ショックで自殺してしまうようなケースもあり、こういう人の心のケアは重要である。

鈴木光司の「リング」「らせん」「ループ」三部作に登場する超能力を持つ女性が実はこの症候群であったことが作品の途中で明らかにされ、それが後半に重要な意味を持ってくるが、彼女の場合は最初の肉体では、やや曖昧な外性器を持っていたようである。

半陰陽


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