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■白雪物語2021(1)

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(C) Eriko Kawaguchi 2021-09-18

 
この物語の主な配役:
 
白雪姫・白雪姫の実母:アクア
狩人レオン:アクア(二役)
 
レオンの妹マルガレータ:七浜宇菜
アクアのボディダブル:今井葉月
レオポルト王子:ロビン・フライフォーゲル
 
王妃(→女王)グネリア:雨梨美貴子
鏡(声)今井葉月
大臣バウアー:大林亮平
 
白雪の侍女マリア:坂出モナ
フランク軍曹:松田理史
グスタフ少尉:岩本卓也
 
鉱山技師:広原大司(日郎)、元原ユミ(月子)、大山弘之(火吉)、斎藤恵梨香(水恵)、弘田ルキア(木蔵)、斎藤良実(金也)、花園裕紀(土雄)
 

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語り手:昔、エンゲルランドという国に、王様とお妃様がいました。ある雪の日、お妃様は、趣味の刺繍をしていました。
 
カメラは雪景色の城からズームインして雪の積もった窓を映し、更にその中で椅子に座って刺繍をしている王妃の姿を映す。部屋の中には侍女が3人控えている。
 
ここで雪景色はオーストラリアの協力会社に依頼して撮影してもらった雪の降る様に、今回のセットの城の映像を合成している。窓に積もっている雪は小麦粉である。
 
ここで王妃を演じているのはアクア!である。侍女は§§ミュージックから恋珠ルビー、花貝パール、鈴鹿あまめ、の3人が演じている。この3人は結構忙しいのだが、白雪の実母の侍女は出番が限られることから起用した。みんな16世紀頃の貴婦人の衣裳を着けている。
 
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その内、王妃がうっかり指に針を刺してしまったようで「痛」と声をあげる。侍女のひとり、恋珠ルビーが駆け寄る。
 
(このシーンはむろん刺したふりをして指に赤インクを付けただけである)
 
「すぐ治るとは思いますが、清潔にしておきましょう」
と侍女は言って、お酒を布に染み込ませて王妃の指を拭いた。
 
「ありがとう。うっかり刺しちゃって」
 
「疲れてるんですよ。今日はお休みになったほうがいいです」
と花貝パール。
 
「そうね」
と言いながら王妃は窓を見た。
 
「雪がたくさん降ってるみたい」
と王妃は言う。
 
「雪の被害が出なければいいのですが」
と鈴鹿あまめ。
 
王妃が何か考えているようなので、侍女が尋ねる。
「どうかなさいましたか?」
 
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「あの雪のように白くて、この血のように赤くて、この黒檀のテーブルのように黒い子供が欲しい」
と王妃が呟くと、侍女のひとりが言います。
 
「あのぉ、国王陛下のご都合を訊いて参りましょうか」
 
「それもいいわね」
と王妃(アクア)は言って微笑んだ。侍女(恋珠ルビー)が急ぎ足で部屋を出ていった。
 

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語り手:1年後、お妃様は可愛い女の子を産みました。その女の子は王妃が願ったように、雪のように白い肌、黒檀のように黒い髪、そして血のように赤い唇を持っていました。それでこの子は白雪(snow white / Schneewittchen)という名前を付けられました。
 
王妃(アクア)が赤ちゃんを抱いている所が映る。この赤ちゃんはロボットである。
 
語り手:白雪が3歳になった頃、国王の従弟・マラス大公夫妻が、幼い王子2人を伴って王宮を訪問してきました。マラス大公はエンゲルランドに隣接する小国ホーフランドを治めています。上の王子は7歳でルードヴィッヒ、下の王子は5歳でレオポルトと言いました
 
(子供2人は日本在住のドイツ人の兄弟の子役を使っている。また大公役はロビン・フライフォーゲルと一緒にドイツから送り込まれてきた脇役要員の中で年長のミハエル・クラウスナーさん、大公夫人役は日本在住のドイツ人女性で過去にテレビのドイツ語講座にも出演したことのあるエリザ・ヘンネフェルトさんを起用した)。
 
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語り手:2人の子供は遠出してきたのではしゃいで、王宮内を走っていたら、弟のレオポルトは転んでしまいました。するとそれを手を取って起こしてくれた女の子(白雪)が居ました。
 
「だいじょうぶ?」
「うん。大丈夫。でも君、可愛いね。僕のお嫁さんにしてあげるよ」
「およめさんってなぁに?」
 
子供たちのたわいもない会話だったが、それを見ていた各々の両親は言う。
 
「ほんとに将来、白雪姫殿をうちのルードヴィッヒかレオポルトの嫁にもらえないかね?」
「いいかも知れないね」
「レオポルト様が白雪をお気に入りになったみたいだし、レオポルト様でいいかも」
 

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語り手:お妃様は白雪が5歳の時に病気で亡くなってしまいました。王様はお妃様の死を悲しみましたし、再婚などする気持ちはありませんでした。しかし女の子1人だけを産んでお妃が亡くなったとあらば、お世継ぎを作るために再婚して欲しいと周囲は言います。それで不本意だったのですが、2年後に王妃の喪が開けた所で、王様は後添えを迎えました。後添えはグネリアといい、国王の又従妹に当たる女性でした。若い頃から美人として名高かった人でしたので、多くの国民がこの再婚を歓迎しました。
 
王妃が亡くなった時の様子、お葬式の様子、再婚の結婚式の様子と映像が続く。
 
国王役が水川耕祐さん(40), グネリア役が雨梨美貴子さん(25)である。年齢的には釣りあわないが、継室の役割は世継ぎを産むことなので当然若い人でなければならない。物語上はこの時に19歳という設定なので、雨梨さんは若く見えるようなメイクをしている(元々若く見える人ではある)。
 
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新しい王妃グネリアは白雪と対面し
「お母様が亡くなって大変だったね。私はあなたのお母様ほどうまくはできないかも知れないけど、私には、お母さん同様に甘えていいからね」
と優しい笑顔で言うので、白雪も
「うん。よろしくね。お母さん」
と笑顔で答える。更に
「でもお母さん、凄い美人だね」
と言った。
 
そのしっかりした様子を見て、新王妃は
「この子はただものではないぞ」
と思ったのであった。
 

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グネリア役は悪役だし超美女の設定なので制作陣も人選に悩んだのだが、結局、過去にミス・アース日本代表にも選ばれたことのある女優・雨梨美貴子さんが、アクアに次ぐ高額ギャラで引き受けてくれた(実際高額のギャラをもらう価値のある重要な役どころだと思う)。彼女は過去にはサスペンス・ドラマで殺人犯の役をしたこともあり、汚れ役は初めてではない。
 
彼女とアクアが撮影前に顔合わせした時、アクアが「凄い美人!」と思わず言ったので、彼女はマジで気を良くしたようであった。
 
「ボク男の子なのに、雨梨さんを上回る美女と言われる役とかしてもいいのかなあ」
とアクアが不安そうに言うので
 
「あら、アクアちゃんは女の子でしょ?なんか病気で性別が変化してしまったと聞いたけど。男の子がこんな美人の訳が無い」
などと雨梨さんは言っていた。
 
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「女の子になったのがもしかしたら不本意なのかも知れないけど、アクアちゃんは充分女の子としてやっていけると思うよ」
 

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ここで3歳の白雪は、アクアと雰囲気が似ているということで、劇団桃色鉛筆の白雪めぐみ(4)が起用された。そして5歳の白雪は、そのお兄さん!の白雪やまと(6)が起用された。
 
実は白雪めぐみは神田あきらの妹である。つまり実はアクアの“三従姉妹違い”になるのだが、そういう縁があって採用されたのではなく、全くの偶然である。しかし親戚であれば雰囲気が似ていたのは、偶然似た遺伝子が出現したのだろう。
 
(配役が決められた時点でアクアの父が高岡猛獅であることを、白雪兄妹の祖父・白河夜船は聞いているが、まだ公表はされていない)
 
なお苗字が白雪なのは、全くの偶然である!
 
5歳の白雪には最初、白雪めぐみと似ている子ということで、姉の白雪みずほ(小2)の起用が検討されたのだが、さすがに8歳の子を5歳の役に使うのは無理がある。それで、男の子ではあるが、幼稚園年長さんの白雪大和が起用された。
 
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彼女・・・じゃなくて彼が7歳の白雪も合わせて演じている。
 
クレジットとしては、まるで女の子みたいに「白雪やまと」とひらがな書きにした。それより本人は女の子の服を着て演技するのを凄く恥ずかしがっていた。髪はロングのウィッグをつけている。(この子はきっとまた女装させられる)
 
しかし白雪めぐみは、白雪姫と王子のなれそめシーンをしっかり演技したし(声の録音時点で)セリフもとちらなかったので、この子凄いと監督たちも共演者も感心していた。王子役のドイツ人兄弟のほうがとちって録音で5回、演技で3回やり直している(*1).
 
6歳の白雪やまともしっかりした演技で、兄妹に付き添ってきた母・りんごが、「将来が楽しみですね」と言われていた。
 
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神田あきら(本名白雪ほのか)の姉妹(以下、数字は“出生年度”)
 
白雪ほのか(2005 高1)“神田あきら”
白雪なぎさ(2007 中2) 信濃町ガールズ関東所属
白雪ひかり(2009 小6) 同上
白雪さくら(2011 小4) 劇団桃色鉛筆所属
白雪みずほ(2013 小2) 同上
白雪大和 (2015 年長) 同上
白雪めぐみ(2017 今年4歳) 同上
 
7人姉妹というと驚かれるが、性別を見ると「なるほど」と言われる。ほのかからみずほまで5人続けて女の子が生まれている。「次は男だろう」と産み続けた結果である。それで6人目でやっと男の子の大和が生まれ、これで打ち止めのつもりだったら、もうひとり女の子・めぐみができてしまったのである。
 
「もう避妊手術しようよ」
「あんたがして」
と言われて、7人姉妹の父(りんごの夫)がパイプカット手術を受けたので、これ以上はもう生まれない(はず)。
 
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「睾丸取っちゃってもいいよ」
「やだ」
 
「だけどパイプカットしても精液は出るのね」
「出なくなったら困るよ!」
「何に困るの?別に出なくても構わない気がするけど」
「困るったら困るの!」
 
なお、姉妹の父は普通の会社勤め(母とは高校時代の同級生)だが、母の白雪りんごの(実は仮名での)作曲・編曲での収入が物凄いので、子供が7人いても、経済的には充分な余裕がある。
 
(アイドル歌手“神田いずみ”として売り出し始めて間もなかったりんごは、妊娠によりアイドルの道は断念することになり、作曲家に転じた。現在でも中堅の作曲家として活躍している。妊娠により引退した時は違約金を1億課せられたが、分割で真面目に払っていっていたら2000万まで払った所で残りは免除してもらった。彼女は娘のほのかがアイドルデビューした時点で「娘が忖度されることのないように」と言って作曲家を引退したが、実は“東郷誠一”名義で書き続けているし、イリヤ工房と契約して、若手歌手の歌唱指導などもしている)
 
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(*1)コロナのおり、万が一にもクラスターのようなものを発生させないため、この映画は全て演技と声の録音が別録りである。
 
『ロミオとジュリエット』の時は、無言撮影の後で声をアフレコしようとしたら合わなくなったので、今回はその反省から、制作が始まった7/24から8/15までを“声の収録”のために使用した。つまり朗読劇のような作り方をした。
 
基本的には日本語版の台詞で収録しており、8/15以降、ドイツのスタジオで向こうの俳優さんたちにより、ドイツ語の台詞の吹き込みを行った。日本に来ているフライフォーゲルほか数名については、ドイツで代役さんが取り敢えず吹き込んでおき、彼らが撮影を終えてドイツに帰国(して向こうでの隔離期間が終わった)後に差し替える。彼らはこちらでは日本語でセリフを言う。つまり彼らの声は日本語版でもドイツ語版でも本人たちの声が使用されることになった。
 
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語り手:王妃は白雪に日々優しく接したので、白雪も王妃になつきました。王妃は「王家の姫君は教養も身につけなければなりません」(ここは王妃の声)と言い、先生を付けて、白雪に、ラテン語、数学、音楽などを習わせました。また王家の者である以上、最低限の武術も身につけておくべきと言って剣や弓矢も習わせました。
 
白雪は歌やリコーダー、チェンバロなどの演奏に天才的な才能を示しました。それでお城でパーティーが行われる時は、幼い白雪が演奏を披露して喝采を浴びたりしていました。
 
パーティーの客は、熊谷市内の大学生20人を募集して参加してもらった。撮影の3日前に郷愁マンションに入れて毎日検温報告・外出禁止の上で撮影している(むろん撮影当日を含めて4日分のギャラを払っている)。
 
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チェンバロの演奏を披露したのは、白雪めぐみたちの姉で小学4年生の白雪さくらである。さくらはピアノもエレクトーンも上手いので、チェンバロも一週間練習しただけできれいに弾きこなした。
 
さくらはこの演奏をして、笑顔で挨拶しただけでセリフが無い!
 
演奏した曲目は16世紀スペインの作曲家アントニオ・デ・カベソン(Antonio de Cabezon) の作品 "El Canto del Caballero" ほかである。ルネサンス期の音楽(で現在も譜面などが残っているもの)は教会で演奏するような厳粛な雰囲気の曲が多いが、この人はわりと明るい感じの世俗的な曲を多数書き、その譜面が残っている。
 
この撮影に使用したチェンバロは、埼玉県の楽器工房からサマーガールズ出版が購入したものである。実は『ロミオとジュリエット』を撮影した時にサマーガールズ出版所有のバージナル(ドイツの工房からの輸入品)を貸し出したのだが、バージナルは簡易なチェンバロなので、難しい曲を演奏するには困難がある。そんなことを言っていた時、国内にチェンバロを制作できる工房が存在することをアスカから教えてもらい、問い合わせてみた。
 
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すると近代チェンバロだけでなく、古いイタリア様式のチェンバロ、その次の時代のフランドル様式のチェンバロなども制作していることが分かり、たまたま制作してキャンセルになった(今の時代はキャンセルは仕方ないと社長さんも嘆いておられた)フランドル様式の二段鍵盤のチェンバロを(少しだけ調整の上で)300万円で提供してもらえたのである(普通はオーダーしてから半年くらい待つ)。
 
(初期のイタリア様式は底板が厚く横板が薄いので、音がすぐ消える特徴がある。フランドル形式のものは横板を厚く作ってあるので、音が長く響き続ける。またこのフランドル地方で二段鍵盤のチェンバロが生まれた)
 
ローズ+リリーのアルバムで使用するつもりだったのだか、その前にこの映画が急浮上したので貸し出した。私は映画のことは9月になって知ったもので、この時はコスモスが
「最近チェンバロ買ったと言ってたよね。貸して」
というので、コスモスならいいだろうと思って貸したものである。まさか映画に使うとは思いも寄らなかった。
 
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