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■夏の日の想い出・6年間のツケ(1)

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(C)Eriko Kawaguchi 2014-04-13
 
南相馬から仙台までは直線距離で70kmほどである。今回使用しているユーロコプター社製 AS350B エキュレイユで約20分のフライトである。着陸する時に時計を見たら18:18であった。ここに加藤課長が★★レコード仙台支店の車で待機してくれている。そちらに乗り込む。市内が少し渋滞していて、会場に到着したのは18:35であった。
 
既にお客さんを入場させている最中である。ほどなく、政子を乗せた花枝のNSXも到着する。楽屋でキスする。
 
「道は混みました?」
と花枝さんに訊く。
 
「仙台市内に入ってからは逆方向なので、渋滞には引っかからなかったですよ」
「良かった、良かった」
 
郡山から仙台に新幹線で直行していたスターキッズのメンバーと開演前に簡単に打ち合わせる。
 
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19:00。仙台スタープラザ。ローズ+リリーの公演の幕が開く。私たちはいつものように『幻の少女』から歌い始めた。
 
約1時間のステージ前半最後はお玉を振って歌う『ピンザンティン』である。会場でも多数のお玉が振られ、盛り上がって歌を終える。
 
「それでは私とマリはここで少しお休みを頂きます。その間、今日のゲストの方に歌って頂きます。今日のゲストはKARIONの4人です」
 
と私が言うと、
「えーーー!?」
という会場の声。
 
「それではKARIONさん、どうぞ」
と言って、私とマリは舞台上手に下がる。細かいことを言うとまず私が下がり、それに続いてマリが下がる。それと入れ替わりに、下手からKARIONが和泉を先頭に、美空、小風、そして蘭子の順に出てくる。
 
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「うっそー!?」
という声が聞こえた。
 

ちなみに上手に下がった時のケイの衣装はバラの模様のシャツに赤いティアードスカート。そして下手から出て来た蘭子の衣装はピンクのドレスである。
 
実は今日着ていたケイの衣装は、しつけ糸1本切ると、一瞬で脱ぐことができるように作られている。その上にこのドレスをかぶったのである。着替えは5秒で終わった。私が上手に下がった後、マリが客席に手を振ったりしながら、ゆっくりと下がり、和泉・美空・小風がゆっくりと出て来たので、その間の時間は15秒ほどもあった。その間に私は舞台裏をダッシュで下手の方に行き、5秒で着替えて息を整え、小風の後から、普通の顔をして出て行ったのである。(さすがにメイクはそのまま)
 
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(でもこの練習を昨日の午前中に何度もやったので、私はダッシュ・ダッシュで足が痛かった。ちなみにこの会場は昨日KARIONのライブをした会場である)
 

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「みなさん、こんばんは。KARIONです!」
と4人で挨拶する。
 
「ローズ+リリーとKARIONはライバルということで、私たちのこと、あまり好きではない方もおられるかも知れませんが、少しだけ私たちの歌を聴いてください」
と和泉は笑顔で言う。
 
「ずっと昔、KARIONのライブにローズ+リリーがゲストで登場したこともあったよね」
と小風。
 
「そうそう、あの時期はローズ+リリーは建前上ライブをお休みしていたのでゴスロリ着たゴース+ロリーとか言って登場したんだよね」
と私が言う。
 
「あれは金沢で、楽屋では、私とマリちゃんで芝寿し(しばずし)の食べ比べしちゃった」
と美空。
 
これには会場で笑いが起きる。美空の大食いはローズ+リリーのファンにも比較的よく知られている。
 
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「蘭子はあの日は前半サボってて、後半だけヴァイオリンを弾いたね」
と和泉。
 
「何個か歌も歌ってるよ」
と私。
 
「まあ蘭子はよくステージをサボっている」
と小風。
「ごめーん」
 
「やっぱ罰金じゃない?」
と美空が言う。
 
「まあ遅刻した美空が度々罰金を払ってるからねー」と小風。
「1回遅刻する度に5万払ってるよ」と美空。
 
「今まで蘭子が欠席したのって、どのくらいあったっけ?」
と小風が和泉に訊く。
 
「こないだの記者会見では突然質問されたんで勘で7割くらい出席してるんじゃないかと答えたんだけどね。その後で社長と一緒にきちんと計算してみたんだよ。すると昨年までKARIONがやったライブで、キャンペーンの類いをのぞくとライブは167回やってるんだけど、その内134回に蘭子は出席している。8割だね」
 
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と和泉が言うと、客席はかなりどよめく。みんな、そんなにたくさん出ていたとは思っていなかったようである。
 
「すると欠席したのは?」
「33回。但しその内の11回は手術を受けててその療養中のと、震災のボランティアしてての欠席だから、この分は勘弁してあげる。実質欠席は22回かな」
 
「だったら1回につき罰金10万円で220万円罰金」
と小風。
 
「私、それ2008年11月のツアー以降、ギャラはもらってないんだけど」
「もらってなくても罰金」
「えーん」
「6年間のツケを払おう」
「220万円、震災復興の基金に寄付しなさい」
「まあいいや。寄付するよ」
「よし」
 
すると客席から拍手が湧いた。
 
「蘭子だけじゃ可哀想だから私も20万寄付するよ」
と和泉が言う。
「じゃ私も10万寄付するかな」
と小風。
「じゃ私も10万」
と美空。
 
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また拍手が湧く。それで4人で合計260万円寄付することになったのである。
 

その後、やっと歌に入る。この会場で歌ったのは『四つの鐘』『鏡の国』『恋のブザービーター』『魔法のマーマレード』と4曲である。『鏡の国』ではドレスの上に、この曲用のシンメトリーな衣装を着て歌った。
 
小風は赤・白、和泉が青・黄、私が黄・青、美空が白・赤である。
 
また『恋のブザービーター』を演奏した時に、バスケットウェアを着た男性が出て来てリズムに合わせてひたすらボールをドリブルしたので、会場はかなりざわめいた。
 
歌い終わった所で和泉が
「高校時代にバスケットをしていた、櫛紀香さんでした」
と紹介すると、大きな拍手が湧いていた。
 
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最後は『魔法のマーマレード』で可愛く締めた。
 

「今日はもうひとかた、ゲストをお呼びしています」
と私がマイクに向かって言う。
 
「南藤由梨奈ちゃんです」
と言うと、この時点で彼女の知名度はかなり上がっていたので、凄い歓声が湧く。
 
そしてKARIONは彼女にステージを譲って退く。
 
「こんばんは!南藤由梨奈と申します。よろしくお願いします」
と可愛く挨拶する。
 
「ゆりゆりー!」
という声がかかる。由梨奈は手を振る。
 
そこにエレキギター、ベース、ショルダーキーボードを持った人が入ってくる。更にサックスを持った人が3人入ってくる。
 
このサックス演奏陣に声がかかった。
「ゆまくーん!」
「ナナちゃーん!」
「リーフちゃーん!」
 
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ここに出て来たのは南藤由梨奈のプロデューサーである鮎川ゆま、その親友であり、今日はスターキッズとしてローズ+リリーの伴奏をしてくれている七星さん、そしてこの週末岩手に行くとうっかり私との電話で口をすべらせたので、だったら仙台にちょっと来いと言って連れて来た、青葉である。
 
鮎川ゆまはLucky Blossom として売っていたので顔を知っている人も多いであろうが、リーフこと青葉にまで声がかかったのは正直驚いた。後でネットを検索してみたら、今回のローズ+リリー・ツアー会場だけで売っているビデオクリップに、青葉が巫女衣装で舞を舞い、それをバックに私とマリが『女神の丘』
を歌うものが入っていた。昨年の富山公演でリーフがサックスを吹いたのを見ていた人で、このビデオを見た人が
 
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「この巫女さんのコスプレしてるのがリーフだよ」
とネットに書いたので、それでリーフの顔が多くの人に知れ渡ったという経緯だったようである。
 
なお、ここでギター・ベース・ショルダーキーボードを持っているのは、鈴木和幸、貝田茂、幣原咲子というLucky Blossomの元メンバー(実はLucky Blossom以前に鮎川ゆまと一緒に4人でやっていた Red Blossomの元メンバー)で、ゴールデンウィークに敢行した南藤由梨奈のツアーでは、この3人がバックバンドを務めたのである。
 
この6人の伴奏で南藤由梨奈は3曲歌を歌った。
 
結局この日のゲストコーナーはKARIONと南藤由梨奈で合計7曲、30分ほどを消費した。
 

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南藤由梨奈と伴奏陣が下がる。そして私とマリがステージに出て行く。
 
「ゆっくり休ませて頂きました。南藤由梨奈ちゃん、うまいね。あとKARIONの蘭子ちゃんも結構うまいね」
と私が言うと、会場で爆笑が起きていた。
 
後半最初はヴァイオリン6重奏をフィーチャーした『花園の君』である。鈴木・松村・鷹野・香月・宮本・七星と6人のヴァイオリンが後ろに並ぶと、なかなかインパクトがある。七星さんはサックスを持って下がってヴァイオリンを持って出て来た。なかなか忙しい。
 
美しいストリングスの音をバックに私とマリはこの歌を歌う。背景には春先の植物園で撮影した、桜の花の下を私とマリが歩いている映像が映される。後半のアコスティックタイムは、その優しい音に観客が酔っている感じであった。
 
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■この日の各自の行動。
 
私:郡山から福島へ新幹線で移動。KARIONの公演(1300-1550)
 染宮さんのバイク、ヘリコプター、花枝の車でRQの会場へ(16:25)
 RQのオープニング(16:30-16:40)にケイとして出る
 幕間(1725-1740)にKARIONの蘭子として出る
 その後、悠子の車とヘリコプター、加藤さんの車で仙台へ(1835)。
 RPLの公演(1900-2130) (幕間には蘭子として出演)
 
政子:郡山から花枝の車で南相馬に入る。
 RQのオープニング(16:30-16:40)に出た後花枝の車で仙台へ(18:45)
 1900-2130 RPL公演(1900-2130)
 
和泉・美空・小風 仙台から福島へ新幹線で移動。
 KARION公演(1300-1550)。その後氷川さんの車で南相馬へ(1710)
 RQの幕間(1725-1740)。その後更に氷川さんの車で仙台へ(1940)。
 RPLの幕間(1950-2010)。
 
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櫛紀香 KARION公演の福島からRPL公演の仙台へ移動
スターキッズ 昨日公演した郡山から仙台へ。
トラベリングベルズ 昨日公演した仙台から福島へ。
 
南藤由梨奈とRed Blossom 仙台で昼間ライブした後、夜RPLのライブにゲスト出演。
 
青葉 土日は大船渡で仕事。日曜日の昼過ぎに仕事を切り上げ仙台に移動。
 

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アコスティック楽器の音を背景に、この後『花の女王』『あなたがいない部屋』、『雪の恋人たち』、『花模様』、『言葉は要らない』『坂道』『君待つ朝』
『A Young Maiden』『100時間』『夏の日の想い出』『天使に逢えたら』『ネオン〜駆け巡る恋』『アコスティック・ワールド』と演奏してステージ本編は終了する。既に時計は21:20になっている。
 
いったん幕が降りるがアンコールの拍手で幕は上がる。
 
そしてここに居るのはお約束通りゴールデンシックスである。今日のカラオケ対決は、和泉が袖から出て来て
「私が今日はピンチヒッター」
と言って、カノンと対決した。カノンは初めて90点を超える91点を出したが、和泉が100点を出して思わず会場から「すごーい!」という声が出た。
 
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1Hzとも狂わない正確な音感を持つ和泉ならではである。
 
ふたりは「また挑戦するぞ」と言って走って退場。暖かい拍手が送られた。
 

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夏の日の想い出・6年間のツケ(1)

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