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■春化(4)

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ところで女化神社近くで痴漢?に襲われ、男性器を喪失したH君であるが、2度目の病院での診察(というより相談)では父親もちゃんと付いてきた。父親は、かなり悩んだような顔で言った。
 
「先生、人工的にペニスを作ってもそれは立つこともないというし、誰かからペニスを提供してもらって移植というのも、そもそもドナーが見つからないし、たとえ見つかっても、ペニスはいいものの、睾丸までは移植するわけにはいかないと聞きましたが」
 
「はい」
 
「それで考えていたのですが、私のペニスと睾丸を息子に移植することはできませんか?私の睾丸なら、それで子供ができた場合も遺伝子的には弟になるだけで大きな問題はないですよね?」
 
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「それは可能ですし、親子なら組織の親和性もあって定着しやすいと思いますが、お父さんはペニスや睾丸が無くなってもいいんですか?」
 
「私はもう子供も3人作って子作りは終わっています。女の子を守るために戦った息子のためなら、自分のが無くなってもいいですよ。どうしても無いと不便なら、それこそ私は人工ペニスでも構いませんし」
 
「分かりました。それではお父さんのペニスと睾丸を息子さんに移植し、お父さんは上腕部の皮膚を採取して人工的なペニスを作る方向で考えましょう」
 
それでH君はお父さんからちんちんとタマタマ(+玉袋)を提供してもらって移植手術を受けることになったのである。H君は泣いて父親に感謝していた。
 
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家に帰ってから、報告を聞いた、H君の姉は言った。
 
「ああ、お父ちゃんのちんちんを移植することになったんだ。せっかく女の子になれるチャンスだったのに」
 
「俺は女になんかならないよ!」
 
「女の子もいいのに。あんた女になれる才能あると思うよ。わりと顔可愛いし。ちょっと女装してみない?」
「嫌だ」
「女の子になったら女湯に入れるよ」
「・・・」
「あ、悩んでる、悩んでる」
「悩んでないよ。女湯になんて入りたくない」
「入ってみたい癖に」
 
「それでお父ちゃんはちんちん取った後は女になるの?」
「女になってしまうと、母さんが困るだろうから人工的なペニスを付けてもらうよ」
「へー。レスビアンでもいいと思うのに」
 
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「お父ちゃんが女でもいいの?」
と母が訊くと
「私は理解あるよ。安心して女になって。女同士の夫婦もいいと思うよ」
と姉は言った。
それで母親は夫に尋ねた。
「あんたこそ、いっそ女にしてもらう?」
 

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深夜番組で「ちんちん取り痴漢」のネタを見た千里(千里3)は、そういえば昔旭川で“チン取り弁慶”を天津子ちゃんと一緒に退治したな、などと思い出しながら、《こうちゃん》に訊いた。
 
「この犯人、あんたじゃないよね?」
「俺はそんなことしないぞ。コートの前をはだけて裸を見せるなんて、もう50年くらいやってないし」
 
やってたのか!?
 
「俺はチンコ取ったらちゃんとその後、女の形に変えてやる。棒も穴も無いってオナニーもできなくて辛いじゃないか。そもそも俺は可愛くて男のままにしておくのはもったいないような男の娘しか女には変えない。マリナみたいに男にしか見えない奴は対象外だ」
 
「そう?ケイナちゃんはやや男っぽいけど、マリナちゃん、わりと可愛いと思うけどな。あの子たちに会って男の芸人だと思う人はいないし、女の芸人だと思い込んでる人も多いよ」
 
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「だって、あいつら骨格が男じゃねぇか」
「へー!」
 
「あいつら、きっとたくさんオナニーしてたに違いない」
「それは男の子なら普通にするのでは?」
「俺は男性化が進まないようにオナニー我慢してた子がいい。男の骨盤では胎児が安定して子宮内に居られない」
「ふむふむ」
 
やはり妊娠させるつもりなのか。
 
「だいたい俺なら無理矢理身につけているパンティやブラジャーを奪うことはない。密かにタンスの中から盗んでいくだけだ。着ているのを取られたら家に帰るまで困るだろ?」
 
開き直ってるなぁと思う。
 
「それでアクアのブラジャーとか盗むんだ?」
「あいつが妊娠したらちゃんと結婚してやるから大目に見てくれ」
 
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アクアが妊娠したりしたら多分《こうちゃん》はファンから殺される、と千里は思った。《わっちゃん》がいるから大丈夫とは思うけど。
 
「私の下着が時々無くなっているのもあんたのせい?」
「俺だけじゃないぞ。貴司君も時々勝手に入って持ち去ってるぞ」
「まあ貴司はいいけどね」
 

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坂口理都の学校の女子サッカー部は7月下旬、夏休みに入ってすぐにZ中学女子サッカー部との練習試合を行った。
 
向こうは前回は大したことはない学校と思っていたので油断して最後は1点差だっものの、今回はかなりマジで最初から猛攻を掛けてくる。しかし理都はピッチ上でみんなを励まし、しっかり引いて守って相手をゴール近くまで寄らせないようにし、余計な失点を防ぐ。それとともに、理都とこちらのキャプテン・美那とのワンツーでボールを運び、個人技中心であまり連携プレイの無いZ中の欠点を突いてゴールを決める。それで少しずつ挽回していった。試合開始20分で4-0になっていたのを最後は6-4まで挽回してしまった。
 
試合に負けはしたものの、Z中キャプテンの米崎さんは
「今日は試合には勝ったけど、勝負に負けた」
と言っていた。実際、F中学のメンバーたちは強豪のZ中に善戦したことで、みんな自信を持ったようであった。
 
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「またやろうよ」
「そうですね。またやりましょう」
 
「その前に来月の合宿でも会おう」
「ああ、米崎さんも都の合宿に参加するんですね?」
「うん。強い子がたくさん来るよ。ああ、苗字呼びじゃなくて、ソラでいいよ」
「それは楽しみです。では私もリトでいいですから」
などとと言いながら、理都は焦っていた。
 
理都と米崎ソラはまた握手して別れた。
 

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8月上旬に都中体連の方から電話でも連絡があり、合宿の書類が送られて来た。保護者の同意欄もあったが、理都は勝手に親のハンコを押して出しておいた。同意書にも生徒本人の名前・生年月日・性別を記入する欄があるので、坂口理都・2007.1.21生れと書き、性別は女の方に丸を付けておいた。
 
合宿は8月19日から23日までの5日間である。会場は八王子市の合宿施設を使うということで、合宿所のパンフレットも入っていた。パンフレットでは、地図や構内図、練習用の陸上競技場、テニスコート、体育館、トレーニングルーム、などの写真、また食堂や宿舎の部屋の写真なども入っていた。どうも部屋は純粋にベッドだけで、トイレやお風呂は共同のようである。構内図にも女子用浴室・男子用浴室という表示がある。
 
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「やばいな」
と理都は思った。さすがに女子として泊まっているのに男子浴室には行けないよね?といって女子と一緒に入ると、さすがに性別がバレちゃう。
 
理都は実は昨年の修学旅行の時は、みんなと入浴時間帯をずらして、ちゃっかり温泉の女湯に入っちゃったのだが、このことは親にも友人にも秘密である。まだ小学生なら胸が無くても発達が遅れていると思ってもらえるだろうが、中学生で男みたいに胸が無いのはまずい。さすがに怪しまれるだろう。あんたまさか男じゃないよね?などと言われて、お股でも触られた日には・・・
 
警察に突き出されちゃうかも!?
 

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そんな時、理都は市内の女化神社の近くで出没している“痴漢”の噂を聞いた。
 
「ちんちん取っちゃうなんて変な痴漢!」
 
でもそんな奴に遭遇できたら幸いだ。女の子になれなくても、男の子でなくなったら、合宿を乗り切れると理都は思った。
 
それでその日の夕方、理都は夕方、自転車で女化神社の近くまでやってきた。自転車を近所のコンビニに無断駐車し、神社に向かっていく。私服だが、可愛いフリルの付いたフレンチ袖Tシャツに、膝上10cmのスカートである。要するに“痴漢に襲われやすい”服装なのである。なお、スカートで自転車を漕いできたので、理都の自転車を前方から見てしまった男性には目の毒だったかも知れない(目の保養になった可能性も?)。
 
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「“痴漢”さん、出てくれないかなあ」
と思いながら、理都は歩いていた。
 
(理都は“痴漢”が可愛い男の娘からは、ちんちんではなく普通の女の子と同様にパンティを奪っていくという話を知らない)
 

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京平は“お友達”で世田谷区内に住むゴンちゃんというおキツネさんに紹介されて、都内の神社を拠点としているトマトちゃんという若いおキツネさんから相談を受けた。
 
「実はうちの神社の近所でやっかいな奴が勝手なことしていて困っているんですよ」
 
それで話を聞いてみると、どうも妖怪か魔神なのか分からないけど、裸を見せて脅し、女の子から下着を取っていく奴が出没しているらしい。
 
「女の子からパンティやブラジャーを奪うなんて酷い奴だ」
と京平は憤慨する。
 
「更に男の子からはちんちんを取っちゃうんですよ」
「ちんちん取られたら困るじゃん」
「被害者が僕が把握している範囲で12人。その中でちんちん無くなって嬉しいと思っている子が7人だけど、残りの5人は、ちんちん無くして困っている」
 
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「無くなって嬉しい子もいるんだ!?」
「元々女の子になりたい子だったみたい」
「ちんちん取られたら女の子になっちゃうの?」
「そういう訳ではないみたい。女の子の形にするんじゃなくて、何もない状態になる」
「それ、お婿さんにもお嫁さんにもなれない?」
「そうだけど、男にはなりたくないと思っていた子にはちんちんがあるよりもマシらしい」
「よく分からないなあ。ボクならちんちん無くなったら泣くよ」
と京平。
 
「それでちんちん取られて泣いている子も多いみたい」
「病院とかに行けばちんちん付けてもらえる?」
「形だけのちんちんを作ることは可能で立っておしっこできるようになるけど、いじると大きくなったりするおちんちんは作れないらしい」
「それは困るね。ちんちん大きくするの気持ちいいのに」
「気持ちいいよね」
と言って、つい2人はオナニー談義をしてしまう。
 
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「神社の中に入ってきたら、大神様の力を借りてやっつけちゃうんだけど、神社の外では手が出せないんだよ」
 
「ちょっとうちのお母ちゃんに相談してみる。うちのお母ちゃん、バスケット・ボールの世界チャンピオン(京平的認識)だから強いよ。そんな変態魔神には負けないよ」
と京平は言った。
 

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それで京平は千里を呼んでこようと思った。3番さんはたしか日本代表の合宿中だからと思い、電車に乗って!2番さんが住んでいる(東京都)葛西のマンションに行ってみた。そしたら《きーちゃんさん》が居た。
 
「あら、京平君」
「こんにちは、きーちゃんさん。母はいませんか?」
「今グラナダだけど何か用だった?」
「実は・・・」
 
と言って、京平はかいつまんで状況を話した。
 
《きーちゃんさん》は少し考えてから言った。
 
「それなら1番さんを頼るといいよ。1番さんは今経堂のアパートにいるはず」
「1番さんの力で対応できるでしょうか?」
「今1番さんは世界最強の霊能者だよ。先日は石川県で**菩薩の**大悲法を使って荒れ果てた神社を鎮めてしまったから」
 
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「なんか凄そうですね。1番さん、そんなに回復してるんですか?」
と京平は驚いた。
 
それで結局、京平は《きーちゃんさん》が運転するホンダ・シャトルに乗せてもらい、経堂のアパートまで行った。
 
「あら、京平、よく来たね」
と千里は嬉しそうな顔をして京平を迎えた。京平は千里の様子を見てそんな“大したことない”ようにみえたので、本当に大丈夫かなと不安を覚えた。
 

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話を聞くと、千里(千里1)は
「それはいけないね。青葉に頼むことになるかも知れないけど、取り敢えず行ってみようか」
と言った。京平も、青葉さんなら何とかするかもと思い、その前段階として1番さんに見せるのは悪くないかもと思ったので一緒にいくことにした。
 
《きーちゃんさん》が、早月と由美は見てるよと言うので、京平も妹たちをよしよししてから、母と一緒に出かける。千里1はヴィッツを持って来て、後部座席にセットしたチャイルドシートの大きい方(ふだん早月が使用しているもの)に座るように言い、それで棒那市まで出かけた。
 
そして千里たちが現地まで行き、女化神社の近くまで行った時、ふたりは夜道を走って逃げている女の子と、その後ろから追いかけている身長3mくらいありそうな男の姿を見た。
 
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「お母ちゃん!」
「助けよう」
と言って千里はヴィッツを女の子のそばで停める。千里は左手でシートベルトを外すのと同時に右手でドアを開けて飛び出し、転んでしまった女の子をかばうようにして、男の前に立ちはだかった。
 
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春化(4)

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